気をつけよう!嫌われる新人看護師の特徴とは?
仕事を初め慣れてきた頃、周囲の人間関係が見えてきます。他の看護職者や医療職者の陰口や悪口を言っている先輩看護師が目につきます。
新人看護師がその対象となることが多く、新人看護師は同期の事を言っている事を聞いてしまう事があり、困惑します。自分も言われているのではないかと感じることもあります。
また、患者さんに嫌われてしまう事もあります。患者さんに嫌われると、クレームの対象となったり、働きづらくなることがあります。
しかし、言われる側にも問題がある場合があります。
先輩や患者さんに嫌われたくないですよね。
嫌われないために、自分の態度や仕事に対する姿勢を考えてみましょう。嫌われる新人看護師の特徴を知り、嫌われないための対策を取りましょう。
こんな新人看護師は嫌だ!
先輩看護師や同期の看護師の声
●説明、注意を聞かない
返事が生返事であったり、表情に真剣さが無い。聞いているのか聞いていないのか分からない。分かっているのか、分かっていないのかすらわからない。伝えている側のモチベーションが下がる。
●指導や教育されることをメモしない、覚えようとする意欲が無い
覚える気があるのか、無いのか、自分はメモをとらなくても覚えられると思っているのか、また聞けばいいと思っているのか、指導を書き留めない。
●返事だけで行動に移さない、「出来ます」「分かります」と言いつつ出来ない
指導をされるのが嫌なのか、分かった振りをする。実践を指示すると出来ない、出来ていない。出来ない事も聞かない。
●挨拶やお礼が言えない、敬語が使えない
「おはようございます」「お疲れ様です」「ありがとうございました」「お願いします」基本的な挨拶が言えない。指導などに敬意が払えない。
●声が小さい、返事が小さい、質問や指導に対し黙り込んでしまう
何を言っても響かない。意欲が感じられない。黙ってしまい、分かったかどうか確認できない。
●分からないことを放置する、教えてくれるまで自分からは聞かない
指示されたことしかしない、分からないことを自分から聞こうとしない。
●雑務を嫌がる、気付かないふりをする
ゴミ捨て、掃除、片づけ、物品整備などの雑務はしない、したふりをする、見て見ぬふりをする。
患者さんの声
●挨拶が出来ない
●患者に対して誠意が無い、優しくない
●患者のナースコールを嫌がる
●患者の質問や疑問に対して曖昧だったり、返事が適当だったりして、信用できない
新人看護師として嫌われないためにしたい事
同じ職場の看護師に対する態度
- 自分から進んで「教えてください」と指導を依頼する。
- 出来ないことは、その日のうちに解決できるよう、先輩に指導を依頼する。
- 分からないことを自分で調べて、「ここまでわかったのですが、ここから先が分からないんです」と、積極的に自分から調べる、教えを乞う。
- 最低限の挨拶は自分から行う。
- 時には、飲み会やランチなどの先輩の誘いに付き合う。
- 先輩の悪口は言わない。
- 仕事が一人前じゃない分、率先して雑務を行う。
- やる気を行動を言動に移す。
患者さんへの態度
- 挨拶を行う
- させていただく行為に対して、丁寧に、思いやりをこめる。
- 新人看護師なので、経験させていただくという敬意を払う。
- 患者さんの質問に対し、誠意を持って対応し、分からないことはきちんと調べる、聞くことで確実な情報を提供する。
- ナースコール対応は迅速・丁寧に行う。
先輩看護師に嫌われてしまったときの対処法
看護は、チームで行うものです。嫌われてしまっては、業務に支障が出ます。特に、新人看護師の場合は指導を受けられず看護師としての成長も止まってしまいます。
そうならないように、嫌われない為の対策が必要ですが、もし嫌われてしまった場合の対処法を伝授します。
まずは、何故先輩を怒らせてしまったか、自分の言動や行動、これまでの行いを振り返ります。そして、その過ちや失礼にあたることを改めます。
嫌われた原因が自分であることが分かったら、これまで以上に勉強や学習、実践において頑張ります。手を抜かず、これまでしなかった雑務や先輩の片付けなどを手伝い、態度で示します。
そして、教えてください、行わせてください、お願いしますなど、自分から指導や教育をしてもらえるようコミュニケーションを図ります。
嫌われてしまったからと退職や転職をすることはお勧めできません。ここで逃げてしまっては、次の職場でも同じことを繰り返します。
先輩の怒りを自分の行動で沈めるよう努めます。「自分の尻拭いは、自分で行ってください」というのは、それだけ先輩は、あなたの教育を頑張り、熱を入れてくれていたのですから。
自分にどうしても原因が見当たらない場合は、パワハラや嫌がらせかもしれません。その場合は、自分の精神を崩す前に退職や転職を考えた方が良いでしょう。
なぜなら、看護師の仕事は、たくさんあります。いじめをするような職場に留まり、健康を害するようなことは好ましくありません。自分のこれまでの頑張りを褒めてあげて、次の自分の活躍場所を見つけましょう。
患者さんに嫌われてしまったときの対処法
患者さんに嫌われてしまったら、仕事ができません。「来るな」「担当から外せ」と言われることもあります。この場合は、その原因をしっかりと考え、自分のその患者さんへの言動や行動を振り返ります。
時に、本当に担当から外して貰う対処が必要な場合があります。自分の行動を考え、同じような行動や言動、態度を他の患者さんへ取らないよう、自分のこれからの糧とします。
まず、ミスや失敗を繰り返した場合は、丁寧に陳謝し、自分の技術向上の為に実践力強化を図ります。そして、もっと丁寧に、もっと思いやりをもって看護職者としての仕事のあり方を考え直す必要があります。
時に、自分の患者さんへの対応が本当に向いていないことが原因でストレスにより対応が荒くなることがあります。この場合は、看護師としての仕事が難しいと判断出来ることもあります。
看護師は、患者さんにストレスを与える要因や原因になってはいけません。どうしようもなく、仕事がストレスで、対人関係がストレスでと感じる場合は、職種を考え直す必要があるかもしれません。