第二新卒看護師として「人工透析科」へ転職!

人工透析とは、腎臓の機能を人工的に行う治療の事で、腎不全状態になった患者さんが尿毒症になる事を予防するために、人工的な手段で「老廃物除去」「電解質維持」「体内の水分量維持」を目的に血液浄化を行う治療です。透析の方法には、腹膜透析と血液透析があります。

血液透析は、まず血管にシャント増設術を行い、週に3回、4~5時間医療機関において透析治療により血液の入れ替えを行います。腹膜透析は、テンコフカテーテル留置術を行い、毎日24時間透析を行います。24時間の施術ですが、患者自身が日常的に行い操作が1回20~30分の透析液交換を1日4回とすることから時間的制約は血液透析より短いのが特徴です。

人工透析科で働く看護師の身につくスキル

●穿刺スキル
人工的に血液を入れ替える操作が必要な人工透析ですので、血液透析患者には、毎回血液を取り出し浄化するためのライン確保が必要になります。血液を引くラインと、浄化した新しい血液を体内に戻すラインの確保が必要で、この二つの穿刺技術を身につけることが出来ます。

通常の点滴や注射針より太く、患者さんの痛みの程度も強い苦痛を伴う穿刺ですので、患者さんの苦痛緩和の為にも穿刺スキルの上達は必須です。苦痛を伴う為、患者さんは新人看護師を拒否したり、いつまで経っても上達しない場合、流れを把握しきれない場合、風当たりがきつくなる事があります。患者さんとの信頼関係に大きく影響を与える為、穿刺技術と透析知識両方を身につけることを要求されます。

●透析の知識
透析を長年している患者さんは、透析について、自分の体について良く理解しているのが特徴です。その必要性も十分に理解し、生活上の工夫をしている場合が多いのが現状で、新人看護師や経験の浅い看護師は、その知識の低さに信頼を寄せられない場合がありますので、早期に透析について理解し、その方の個別性の把握を必要とされます。

透析室で働く看護師の関連資格

●透析看護認定看護師
日本看護協会が認定している専門資格で、透析看護は2005何より認定看護師の養成が始まりました。人工透析を受ける患者さんが、安全に安楽に治療と管理が受けられるように長期にわたる支援と自己決定に関する関わりを行います。透析治療により身体状況は日々変化し、透析なしでは生きられない状況の患者さんを支えるために透析看護の実践力と精神的支援、個別的な患者教育を行う事を仕事とします。

第二新卒看護師では、専門学校レベルの学歴となます。認定看護師の資格取得条件として大学同等レベルの学歴と、その単位取得と言う条件があり、大学に進学し必要な過程を修めることが必要となります。

●透析技術認定士
透析患者さんの専門アドバイザーです。財団法人医療機器センター認定資格で、血液透析に関するスペシャリスト資格で、透析室の透析業務専門家の称号となります。資格前提として、看護師若しくは臨床工学技士の資格が必要で、第二新卒の看護師にも取得可能となります。

●透析療法指導看護師
日本泌尿器学会、日本移植学会、日本透析医学会、日本腎臓学会、日本腎不全看護学会認定資格で、看護師資格を有する人が、透析に関する専門的知識と技術を取得する目的で設置された資格です。

透析看護の質向上のために置かれ、第二新卒看護師も資格取得にチャレンジできます。透析治療の高い技術と患者さんの肉体的、精神的ケアが行える事、一人一人の患者さんに対して総合低ケアが実践され、安心して透析治療を継続できる環境を提供できる事が資格取得の条件です。

人工透析科で働く前に知っておきたい事

透析治療では、仕事は決められたマニュアルに則り、その作業になれるまでに時間がかかると言う特徴があります。よって、慣れたベテランナースが多い現場ともいえますので、時に人間関係が難しい、厳しい看護師が多いという事もあります。

透析治療自体が、決められた時に決められた時間、決められた回数行われ、大半の患者さんは定期的に来院し、顔見知りと言う事が多いです。その為に、分かっているという患者さんが多く、説明等は毎回簡略化され、バイタルチェックなどもいつものこととスムーズに行える事が多いです。何十年と通う患者さんとの関わりは、回数を重ねるごとに増え、対話能力やその時間を退屈させないようなコミュニケーションスキルが必要です。

苦痛を伴い、透析治療に飽き飽きしている患者さんを明るくさせるような関わりの技術を習得する事も必要です。年配の方も多く、患者さんの気持ちのケアが行える優しさやテキパキと不安を与えないスキルも重要です。時に、新人看護師の明るやバイタリティが得となる事もあります。

人工透析科で働くメリット

ルーチンで決められた業務をこなすと言う透析看護は、慣れるまで時間を要しますが、慣れると仕事が楽と言う事が多いです。決められた予定の患者さんに決められた施術、治療を行うと言う事で、仕事の予測もでき、やりやすいと感じる看護師の方が多いようです。

穿刺の難しさや透析中の体調変化に注意が必要ですが、慣れてくると患者さんと日常会話を楽しんだり、楽しい話が出来ると言う、人と話すことが好きな看護師であれば楽しい仕事時間になる事もあります。緊急に透析を行うと言う事はまれで、いつも予定された患者さんが予定時刻に訪れると言うのが特徴の科である為、急なシフト変更等に悩まされることも少ないのがメリットと言えます。

人工透析科で働くデメリット

ルーチン業務や流れ作業と感じ、この仕事が苦痛と感じる看護師の方もいます。特に新人看護師は、たくさんの経験を積みたいと意気込んでいる事が多い為、一つの事に慣れた頃、やる気が無くなってしまう事があります。向き不向きがあるのがこの仕事の最大の欠点です。長い時間患者さんと時間を共有する事も要求される治療内容でもある為、コミュニケーションスキルと会話の内容等を考える関わりも要求されることから、人との会話が続かない看護師には不向きといるでしょう。

また、シャントへの穿刺は案外難しく、苦痛を伴い作業であるため、穿刺技術が身に付かない看護師にも不向きです。コミュニケーションが難しく、退職していく看護師が多いのもこの診療科の特徴です。

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