第二新卒看護師として「集中治療室(ICU)」へ転職!
集中治療室(ICU)とは、呼吸、循環、代謝やその他の重篤な急性苦悩不全患者に対して、24時間体制で健康管理を行いより効果的で安定した医療と治療が行われる診療科です。内科系、外科系問わず、胃の地に去られた患者を収容し、集中的な医療と看護が行われる施設です。
急な病気や怪我による場合、手術などによる身体的侵襲が多かった場合など緊急性の高い患者が入院します。集中資料室における医学は、麻酔科や集中資料医学と呼ばれる分野にかかる事が多く、より高度な医学知識が必要である為、看護体制も人数配置は多く、手厚い看護が行われるのが特徴です。
特に多い症例は、急性心筋梗塞、脳血管障害、交通事故、脊髄損傷、薬品や爆発による全身熱傷、自殺企図や誤って飲んでしまった薬品関連の事故があります。
集中治療室の看護師に求められる事
集中治療室と言う療養環境は、通常の病棟と異なり、異質と言っても過言ではありません。患者さんは、急な病気や怪我などにより突如療養を余儀なくされ、状況理解できないままベッドに横になると言った状況です。そこで、機械音や人々の分からない声、知らない状況と言う場所は、患者さんに多くのストレスを与え、ICU症候群という幻覚や幻聴、分からない行動やせん妄状態などのその人の人格に無い状況を引き起こすことがあります。一種のパニック状態と錯乱状態に陥り、精神症状を引き起こします。
そのような患者さんに対し、安心した安楽を提供する事が看護師に求められることです。丁寧に声をかけ、納得できない状況でも安静を保ち、命を保つために必要な検査や処置を安全に受けられるような対応が必要となります。生命の危機的状況にある患者さんに対して看護師が行う行為は、失敗や判断の誤りを許されません。看護師自身も過度の緊張とプレッシャーがかかります。経験浅い看護師が魅力を感じ、やってみたいと志すのがICUや救命といった職場でもあります。しかし、簡単に努めたいと言って勤まらないのが集中治療室です。
集中治療室の仕事で身につく看護師のスキル
集中治療室では、咄嗟の判断と的確な対応が求められます。緊急時に対応できるスキルと行動力、判断力が身につきます。ミスが許されないと言う過度な緊張の中で、一つの診療科ではなく内科、外科、整形外科、形成外科、腎臓科、糖尿病科などあらゆる疾患や病態に触れ、看護以外にも医学知識も身につく現場です。
日常生活に関しても全面的に看護師にゆだねる状況が多く、日常生活支援に関する、清潔、排泄、食事などの看護ケアもたくさん経験する事が出来ます。医療機器への対応も必要とされ、人工呼吸器、透析機器、動脈ラインモニター、心電図等のモニター、人工心肺や人工循環装置などの機器への対応力も身につきます。
この他にも、患者さんと家族の方の精神的サポートが重要となる集中治療室では、心のケアの出来る温かい心を持った看護師になるコミュニケーションスキルが身につきます。
集中治療室で働く看護師の関連資格
●認定看護師
救急看護、がん化学療法看護、緩和ケア、皮膚排泄ケア、集中ケアなどのたくさんの認定看護師の取得資格が得られます。認定看護師になるには、大学卒業程度の学力があり、所定の課程を修了し、資格試験の合格が必須となります。よって、新人看護師の資格取得には時間がかかります。特に第二新卒の看護師では、大学卒業と言う大きな壁があります。
●BLS、ACLS、ICLAなどの救急対応の講習や資格
集中治療室では、緊急時の対応や、急変がよく起こりうる環境にあり、咄嗟の対応が出来るようこれらの資格取得が役立ちます。
●呼吸療法認定士
集中治療室では、人工呼吸器の利用や臥床状態による呼吸循環器の廃用症候群など、肺炎などへの対策として呼吸理学療法を行う病院が多くあります。その対応や方法を学び役立てるのが呼吸療法認定士です。新人看護師でも勉強し、実践する事で十分な知識を養い取得する事ができます。
集中治療室(ICU)で働きたい新人看護師さんへ
着実なスキルアップが望めます。どの診療科よりも経験できる医療、治療、看護が多くあります。自分の行ったケアや看護が患者さんの状態に如実に表れる、良きにしろ悪きにしろ影響が実感できるため、その人に安楽な方法や個別性を考えた看護が出来る力が養えます。このようなことから、やりがいが十分に感じられます。
多くの診療科を一気に経験でき、スぺシャリストであり、ジェネラリスト両面を極める事が出来ます。また、毎回同じ経過をたどる患者さんはいないと言っても言い過ぎではありません。日々気づきがあり、驚きと発見で知的好奇心をくすぐる環境があります。
新人看護師では、知らない事ばかりで、自分の考えていた環境とかけ離れているかもしれませんが、仕事のやりがいを見出し充実感を感じられる事もあります。
しかし、常に緊張状態、気を抜けないのが集中治療室です。看護師自身、常に気を張っている為、身体的にも精神的にも疲弊する場合が多いです。休みがあっても活動的になれない、常に疲れがとれないと退職してしまう看護師が多くいます。新人看護師では、自分には対応できないと看護師をする自信すらなくなってしまう場合があります。
また、患者さんにとってストレス環境である集中治療室では、せん妄や暴力にさらされることがあります。患者さんの意図しない行動である為、恐怖を感じる看護師もいます。緊張やプレッシャーに弱い場合では、新人看護師のリアリティショックの多い現場とも言えます。