わからないことや疑問に思うことがあったときの対処法
看護初心者の新人看護師は、多くの分からないことや疑問に思う事があります。それを、研修やセミナーに参加したり、プリセプターとの勉強会、日々の実践から学び、知識や技術として身につけます。
しかし、実践や教育により教わったことでも一回で理解できなかったり、その時に分かったと思っていても、その後振り返ると疑問に思う事が出てくることがあります。
今の若手新人看護師は、コミュニケーションをとることを苦手としていたり、自分で何とかしようとしたり、分からないことを分からないと言えないと言う特徴があります。
それを放置すると、いざ一人で行う時に失敗したり、ミスを犯したり医療事故の原因ともなりかねます。
では、新人看護師が失敗しない為の質問方法や心構えを知り、分からないことを解決する手立てを考えましょう。
新人看護師という立場を最大限に活かすことが大切
新人看護師は、質問して良い存在、教育されるべき存在と認識する事で、質問や確認する事に躊躇する気持ちを抑えられることがあるでしょう。
質問しても恥ずかしいことはありませんし、質問する事を咎める先輩看護師もいません。患者さんの安全の為に、分からないことを分かり、自信を持って実践出来ることの方が大切です。
新人看護師として教育を受けられる期間は決まっています。ある一定期間を経過すると、新人看護師としてではなく、一人の看護スタッフとして扱われるようになります。
そうなれば、分からないことを分からないと言って、先輩に目をかけてもらったり、教育をしてもらうことは難しくなります。
よって、新人看護師として認められている間に、分からないことを解決し、自信を持ってケアできるように成長しておくことが大切です。今しかない教育期間を有効なものと出来るかは、新人看護師である自分次第です。
サポートを受けられる間に、サポートしてくれる人を存分に活用しましょう。
日々の実践内容の振り返りが大切
分からないことを自覚するには、日々の振り返りを行う事が大切です。
行ったことを振り返り、シュミレーションをすることで時に、連想できなかったり、途中で思い起こすことが出来なく凝ることがあります。そこが分からないことです。
分からないことが分かった時は、自分で参考書やテキストを開いたり、先輩やプリセプターに確認して分かるようにすることで対処できます。先輩やプリセプターは、質問したら必ずこたえてくれます。
時に、求めること以上の情報を説明してくれることもあり、学びがたくさん得られることがあります。
ネットの情報に注意
今時の若手看護師は、インターネットの活用が上手です。分からないことを自分で何とかしようとしてインターネットを活用する場合があります。
時に、インターネットの情報は抽象的で、正確性を欠く内容もあります。全てを信じて自分の知識とすることは、時に間違った認識や知識となる事も念頭に置きましょう。
プリセプターや教育指導者を信頼する
分からないことを分からないと言える信頼関係を確立しましょう。
プリセプターは、プリセプティから頼られることを待っています。分からない事や困っていることは、プリセプティ自信から伝えられないと分からないのが現状です。
コミュニケーションや、人に教えを乞う事、対人関係を築くことに抵抗を感じている新人看護師、目上の存在に自分の欠点を知られたくないと感じる新人看護師が増えています。
しかし、その思いの半面、プリセプターは、かわいい後輩からの質問や指導を受けたい気持ちを待っています。プリセプターを信頼し、指導者として教えてもらえるよう話しかける勇気を持ってください。
分かりたい気持ちと学習意欲を示すことで看護師としてのスキルアップを図れます。
病棟の勉強会の題材に挙げてもらう、研修に参加する
教育を受ける方法として、個人指導をお願いしにくい場合は病棟の勉強会の題材にしてもらったり、院内外の研修やセミナーに参加する方法があります。
また、このような試みは、基本がわかっていて、応用を理解したい時にも役立ちます。病棟の勉強会では、基礎から発展的に新人から現任看護師に向けて行われる内容とする場合が多く、基礎から応用を身につけられます。
院内外の研修は、時にその分野に精通した講師が担当する事が多く、自分のレベルに応じて参加を決定する選択性もあります。
いずれにせよ、新人看護師は分からないことをなくすと言う事が、新人看護師卒業の到達目標でもあります。分からないことは分からないと言う、調べる、学ぶなど自分から積極的に解決に向けて動く姿勢が必要です。