全科共通で必要になる基礎的な看護技術・知識
新人看護師が初めに行う集合研修では、、前科で役立つ看護知識や技術の講義、演習を織り交ぜた研修が特徴的です。
期待に向けを膨らませ、真新しい白衣を身にまとい、これから自分はどのような毎日を過ごし、看護とはどのようなのもかと思いを巡らせることでしょう。
基礎看護技術として学校の教育課程で学んでいる技術の多くが、どの病棟、どの分野でも活用できる基礎看護です。
しかし、学校での実習と、病院での籠の実際は異なり、その病院にある物品を用い、その病院のマニュアルに沿いケアを提供する為、なかなか馴染めなかったり、学んだことと違うと感じる新人看護師もいることでしょう。
ぜんざいの医療界は、質の高い看護や患者さんの満足感ある看護を提供しようと教育や目標に掲げている医療機関が多く、新人看護師にも積極的に院内研修や演習を行い、実践の質向上へと熱を入れる医療機関が多くなっています。
では、入職前や入職直後の新人看護師が、身につけておきたい全科で役立つ看護師知識、看護技術についてまとめてみます。
新人看護師が初期に身につける基礎看護技術
看護の仕事とは、患者さんの療養のお世話と診療の介助となります。
基本的看護で全科共通の知識や技術は、やはり、日常生活支援が第一になってくることでしょう。
体位変換
重度の疾患の患者さんや、手術後、救命措置後、絶対安静状態の患者さん、高齢で拘縮や活動性低下を来たしている患者さんに必要な支援が体位変換です。
体位変換をしなければ、体の下の部分になる皮膚や筋肉が圧損傷を来たし、褥創となります。
褥創となると、特に命の危機にある患者さんや、糖尿病の患者さん、高齢の患者さんや栄養状態が悪い患者さんの回復の妨げとなったり、それが引き金で感染症やついには師に至るケースがある為、2時間ごとの体位変換が推奨されています。
排泄介助
入院患者さんに必要な支援として排泄介助があります。
高齢者が多い職場や、認知症冠者さんが多い職場では、その性状や量、回数などを観察し、異常が無いか観察が必要です。
心臓病、腎疾患、代謝器官の異常、精神疾患の患者さんいおいては、その量や性状を知り、異常早期発見に努める必要があります。
排尿も、排便も身体の異変を気づくサインになりえる為、看護師の基礎知識として重要な内容です。
食事介助
適切な食事は、身体の回復に必要であり、食事を出来る喜びで闘病と頑張れる患者さんも多くいます。
しかし、麻痺や認知症、安制度の高い患者さんは、食事摂取に介助を要する事があります。
また、食事摂取量が身体の機能、栄養状態に与える影響は多く、そこも含めて看護師は師知っておかなければならなっことが多くあります。
食事の内容や量、食器の不具合がないか、自助具の活用に関するアセスメントなど、その患者さんがどのようにすれば自力で、安楽に安全に食事が出来るかを考えて環境整備する事も必要です。
全身清拭、入浴介助
身体の清潔に関しても重要事項です。入院患者さんの多くは、すぐに入浴許可とならないケースがあります。
全身を綺麗に拭いたり、部分的に洗浄する事で医師の許可が出るまでは、清拭によって清潔を保持します。
また、医師の許可が出れば、安全に入浴が出来るよう見守りや介助を行いながら信頼の清潔保持に努めます。汗を流し、快適さを感じることは、患者さんにとって心地よく、闘病意欲を高められる利点もあります。
移動の介助
日常生活と異なる病院ですが、その環境の変化に対応できるよう、安全に移動できる事を介助する事の看護師の仕事です。
麻痺の有無、認知力、下肢や全身機能のアセスメント、車いすや歩行器の必要性などを考慮し、その人にあった方法で安全に移動できるよう支援します。
また、看護師としての医療技術では、検査や検温などをどの病棟でも活用できる医療技術ではないでしょうか。
体温測定
入院中患者さんの健康チェックとして、体温観察があります。
大勢が入院する病院であるため、時に感染症や伝染病の感染がおこる事もあります。
また、日々の生活で、脱水や水分不足による高体温、もともとの風邪やインフルエンザ、感染症などによる体温変化など、異常早期発見する為にも体温の測定は必須です。
脈拍測定
脈拍の測定は、全身状態の観察の一つに有効です。緊張したり、驚いたり、ゆったりとした気持ちになったりとその時の感情変化で脈拍は変化します。
また、病気や服薬の副作用により脈拍に変動を来たす疾患もあります。そして、脱水や水分不足などによっても変化を致す脈拍は、疾患の状態や身体状況を知るバロメーターでもあります。
血圧測定
日々、毎時、毎分、毎秒として一定であることのない血圧は、その時の感情や身体状況、服薬内容の効果等により常に変化しています。
現在多くある脳血管障害や虚血性心疾患などの疾患では、血圧が強く関与し、回復や悪化の原因ともあります。
採血、点滴
まず、患者さんに苦痛を与えてしまう医療ケアにあたる新人看護師が不得意とする検査が採血ではないでしょうか。
回数を重ねることで大半の新人看護師は、自信を取り戻し、これが出来るようになれば大きな成長と、看護師としての自信に繋がります。
内服薬管理
療養中の患者さんは、ほとんど内服薬を服薬していることでしょう。
5Rを確認し、正しい患者さんに適切な方法で、正しい時間、正しい経路で正しい内容のものを服薬できるようチェックして飲むことが出来るようサポートする事も看護師の仕事です。
基礎看護技術を身に付けて自分に自信を持とう!
このような全科共通の看護技術を理解したい新人看護師さんは、「基礎看護技術」という名目の書籍であれば、根拠を含めて分かりやすく解説された本が多くあります。
基礎看護技術を習得する事は、患者さんに安心を与え、「この人にケアされたい」と選ばれる看護師になる第一歩です。
新人看護師で不安やケアに対する恐怖を抱える時期ですが、患者さんにとって荒くなケアは、患者さんに笑顔をもたらします。そのような患者さんに喜びに触れる為に、基礎技術の練磨に励んでください。