第二新卒看護師として「看護専門外来」へ転職!
現在の医療では、専門性や高度化を求める事が強まっています。それは医師のみではなく、看護師にもスペシャリストとしての活躍を求められるようになってきました。高齢化社会による複雑化する疾患を有する患者の増加、中高年の生活習慣病の増加などベッド数の不足や対応する医療スタッフの不足が深刻化されています。
看護職として、専門性を高め、医師に近い知識や技術有する専門性高い看護師の育成により、医師の診療するケースと看護師が指導、サポートするケースに分散させる事で適切に患者を振り分け増加する患者に対応する看護専門外来の設立する病院が増えています。
退院後の療養を支援する、退院後の生活指導などを支援する場合や、健康相談などへの対応、妊婦健診や乳房ケア、糖尿病のフットケアなどを看護師に任せる専門外来が広がっています。
専門外来での看護師の役割
専門外来に受診する患者さんは、基本的に状態が安定し病状管理、健康維持増進のために受診する場合が多いです。医師の臨床検査や経過観察を現在は必要としておらず、定期受診の間に看護専門外来で看護師による健康指導や療養上の指導を受けるケースが多いです。
専門外来に勤務するには、看護師としての臨床経験と十分な知識が必要である為、各種認定資格の取得や、認定看護師や専門看護師などの認定証を受け、「この分野に特化した看護師」と言う称号が必要です。患者さんにとって、説得力ある、言指導等のレベルにある看護師で無ければ、その指導に従ってはもらえないと言う高度な知識と実戦力が要求されます。
看護専門外来のある分野
・人工肛門増設によるスト-マに関する相談、管理、指導を行う外来
・リンパ浮腫の予防循環器系外来
・臓器移植後の健康管理や健康指導、療養上の助言外来
・助産ケア、乳房ケア、卒乳指導、産後ケア外来
・精神疾患患者の精神的サポート、相談外来
・糖尿病の神経・フットケア外来対応を行う外来
・気管切開をした患者を対象に、吸引指導や療養上の管理指導を行う外来
これら以外にも病院独自に設けた看護師専門外来があります。
看護専門外来の仕事に興味がある新人看護師さんへ
看護師が外来で30分以上診療、指導を行うと、一回170点、1700円の診療報酬が得られます。専門性高い看護師がその技量を発揮し、その能力を、一人の患者さの為に役立てると、その報酬が得られる、評価されると言う事です。これだけでも目に見えて分かる評価がやりがいになる事もあります。
また、実際に時間を取り患者さんの思いや不安を聞き、指導、助言を行い、その不安や疑問が解消された時、患者さんの表情は和らぎます。その表情を身近に親身に感じることが出来、看護師として専門職として役立っていると感じやりがいを感じられます。
看護専門外来で働くメリット
看護師と自分の経験する看護のより高度な資格を取得するということで、説得力ある看護を実践し、後身に指導できる技能と知識が養えます。また、専門職としての資格給が得られ、給与が高くなるケースが多いです。
専門職としての活躍の幅が広がり、病院内外での看護活動の場が広がり、院外での教育指導、各種教室の開催が行え、やりがいと達成感を味わえます。また、自分の興味ある分野を極める事が出来ると言う事もメリットです。その資格があるから、専門性を発揮してもらおうと異動などの処遇が無く、一生その専門で働き続けられるという利点もあります。
患者さんの本心に触れる、その人だけの診療時間をとる事が出来る。思いもよらない患者さんの悩みや本音を引き出すことができることもある。患者さんの生活の質に直結した指導や相談業務が出来る。など、患者さんと深く関わっていけるという特徴がある職場です。
看護専門外来のデメリット
看護専門外来で働くデメリットは感じないでしょう。あえて言うならば、決められた時間の相談時間が足りないと感じてしまう事があるようです。したい分野に特化した看護師として専門性を発揮できり現場である為に、仕事に関する負の点はありませんが、制約された時間で患者さんの思いを引き出し問題解決、不安解消とできる事に至らなかった時にがっかりする事があると言う事です。