第二新卒看護師として「眼科」へ転職!
クリニックに勤務する場合には、看護師の仕事は目の検査や受付など、ある程度限られた仕事しかありませんので、他のクリニックよりも看護師が少ない傾向にあります。しかし、病院で勤務する場合には、眼科の治療の多くは手術になっているという特徴があるので、手術の準備や手術後のケアなどが中心の仕事になります。
目の病気は白内障や網膜剥離など、手術をして治療することが多いので、どうしても手術がメインになってしまうのですが、手術と聞くと患者はどうしても不安がってしまいます。不安がっている患者を安心させるのも看護師の仕事ですし、手術後に以前のようにしっかりと目が見えるようになるまで患者のケアを行っていくため、より精神面のケアを伸ばせる診療科と言えるでしょう。
しかも手術後は視力を失っている状態にあるので、体自体は健康でも、全く見えないという不安に陥ってしまう人も多いのです。1人では移動するのも困難な状態なので、新人看護師のときにはどのように接するべきなのかという勉強も必要になります。
■検査が看護師の主要業務
第二新卒として眼科に転職した場合、検査ばかり任されていると不満を漏らす人もいますが、眼科の場合には検査がメインになります。病院では手術がメインになるものの、クリニックでは手術ができませんので、基本的な仕事は検査なのです。眼科の検査と言えば、視力検査や眼圧検査が一般的ですが、眼科によっては視能訓練士と呼ばれている人が検査を担当することもあります。視能訓練士も国家資格なので、看護師と同じく簡単に取得できる資格ではありません。
しかし、多くの眼科では現在でも看護師が検査を行っているので、検査の案内と説明、検査の実施という限られた仕事内容であっても、しっかりとこなしていけるのかを検討してから転職しましょう。中には眼鏡を作るために来ている人もいますし、検査目的で来ている人もいるので、体自体は健康な人が多いということも知っておくべきです。転職に成功したら、やはりメインとなる検査をしっかりとマスターし、患者の質問にも的確に答えられるようにしておきましょう。
眼科の仕事に興味がある新人看護師さんへ
■介護のスキルも活かせる
眼科というのは目の治療を行っている診療科であることは知っていますよね。では、眼科に来る患者に対しては、どのように接するべきかわかりますか。眼科の患者には、ほとんど目が見えていない人も来るんですよ。目が見えない人が来院した場合には、医師のところまで手を引いて誘導することも必要になりますし、診察が終わった後も、家族と一緒に来院したのであれば、家族のところまでしっかりと手を引いて誘導しないといけません。
このような点は介護職にも通じているので、介護のスキルも多少必要になっているんですよ。第二新卒として転職してきたばかりの人や、新人看護師として仕事をし出したばかりの人は、介護の経験というのは全くない人が多いですよね。だからこそ眼科でしっかりと経験を積んでおけば、眼科で勤務するだけではなく、介護施設へ転職した場合にも即戦力になれるようなスキルが身に付くので、しっかりと勉強しておかないといけませんよ。
■メンタルケアの重要性
眼科に転職を希望している看護師は、1度でもよいので目をつぶって移動してみてください。周りが全く見えないので、とても不安になることがわかりますよね。これが眼科を受診する患者の気持ちなんですよ。目が見えないということは、不安との戦いでもあるので、手術後に目がきちんと見えない状態の人に対して、どのように接するべきなのかがわかると思います。
このような不安感を取り除くのも看護師の仕事なんですよ。患者は1人ではないので、他の患者に対しても気を配る必要があるのですが、不安感を取り除くというメンタルケアもしっかりと行わないといけません。このように眼科というのは、精神的なケアをきちんと行えるスキルも必要だということを認識してから転職を検討しましょうね。