第二新卒看護師として「緩和ケア科」へ転職!
緩和ケア科は心身の痛みや苦しみを緩和することを目的とした診療科です。普通の看護師と同じように医師の指示を受けるのですが、緩和ケア科の医師から指示を受けることもあれば、麻酔科の医師から指示を受けることもあります。麻酔は手術のときに痛みを感じさせないようにするために使用するので、麻酔科とは切っても切れない関係にあると言えるでしょう。よって仕事内容も痛み止めの薬を投与すると言った業務が多くなります。
薬の種類も1種類だけではなく、かなりたくさん存在しているので、新人看護師はまず薬について覚えるようになります。もちろん薬だけ投与するのが仕事ではなく、心のケアも行う必要があります。こまめに患者を気遣って声をかけることも必要になりますし、患者にとって最もよいと思われる環境作りも必要になるのです。
このような仕事は前もって勉強するのではなく、経験を積んで覚えていくようになるので、第二新卒として転職したいのであれば、研修会などに参加しておくことをおすすめします。
患者の家族とのコミュニケーションも重要
緩和ケア科の仕事は、患者の心身をケアするだけではなく、患者の家族のケアも行う必要があります。家族は患者のことが心配で仕方がありませんし、対象となっているのは重症患者が多いこともあり、家族は心配ししているのです。よって家族に対して少しでも安心してもらえるような配慮ができないと、緩和ケア科の仕事は務まらないと言えるでしょう。家族に対しては、できるだけ詳しく病状を伝えることや、このようにして治療をしていくという手順を伝え、最後に何日ぐらいで退院できるということまで伝えておきます。
そうすることで回復するという安心感を与えることができるのです。よって緩和ケア科の仕事は、一般的な看護師の仕事と多少異なっているところもあるのですが、病院によっては専門のカウンセラーと一緒に仕事をすることもありますし、看護師だけで行う場合もあります。家族への配慮を行うことで、お見舞いに来たときに患者が家族の明るい顔を見て、心配いらないんだと考えることもあるのです。
緩和ケア科の仕事に興味がある新人看護師さんへ
■メンタルケア関連の資格が役に立つ
病院やクリニックと言った医療機関で勤務する場合には、特に看護師以外の資格を持っている必要はないのですが、緩和ケア科に関して言えば、第二新卒として転職する場合、メンタルケア関連の資格を持っていると面接で有利になることがあるんですよ。緩和ケア科で必要となるスキルは、薬に関する知識とメンタルケアに関する知識が中心になるのです。しかし、薬関連の資格と言えば薬剤師ですが、薬剤師の資格は簡単に取得することができませんし、看護師の資格と両方取得するのはかなり大変ですよね。
それに対してメンタルケア関連の資格は複数存在していますし、比較的気軽に取得できるものもあるので、緩和ケア科に転職することを考えているのであれば、資格の取得を考えておいてもよいでしょう。主な資格はメンタルケア心理士やメンタルケアカウンセラーなどがありますが、他にもいくつかあるので、検討してみる価値はありますよ。
■他の診療科との連携が大切になる
緩和ケア科は麻酔科との連携が大切だということは上記で紹介したので省きますが、実は精神科ともよく連携することがあります。痛みを和らげるためには、痛み止めの薬などを用いますし、麻酔を用いることもあるのですが、精神的なケアも看護師の重要な仕事なんですよ。そのため、精神科ともしっかりと連携して仕事を行いますので、精神科の医師から指示を受けることもよくあります。
一般的な病気であれば内科との連携も必要になりますし、ケガであれば整形外科との連携も必要になります。他にも別の外科医から指示を受けることもあるので、他の診療科との連携がとても大切になるということを知ってから転職を考えましょうね。第二新卒として転職しても、こんなはずではなかったと思わないように、情報収集をしておくことはとても大事ですよ。