第二新卒看護師として「聴覚音声外科」へ転職!
あまり聞き覚えがないという人も多いでしょうが、数多くある診療科の中には、聴覚音声外科と呼ばれている診療科が存在しています。簡単に言えば耳鼻咽喉科が内科だとすると、外科にあたるのが聴覚音声外科だと言えます。よって聴覚音声外科に勤務することができれば、一般的な外科のスキルだけではなく、耳鼻咽喉科に関連するスキルを身に付けることも可能です。しかも気管支や喉の治療なども可能になっているので、呼吸器科の知識も得られるでしょう。
もちろん外科なので、主な治療方法は手術になるのですが、手術後の看護は看護師の仕事になります。よって病棟ではどのように患者と接するべきなのか、どのように対応するべきなのかという知識も身に付きます。聴覚音声というと、耳の治療専門と思っている人もいるようですが、実際には鼻や喉も関係しているので、かなり幅広い部位について学習できるのが、聴覚音声外科のメリットと言えるでしょう。もちろん第二新卒として転職することも十分に可能です。
待遇面は一般的な外科と同じぐらい
看護師が気になることは、仕事内容だけではなく、給料のことも気になると思います。聴覚音声外科の場合には、大体一般的な外科の給料と同じ程度と言ってよいでしょう。もちろん他の外科と同じように、勤務先によって待遇は異なっているので、複数の転職先を見つけた場合には、よく比較して検討しなければいけません。ただし、給料だけで転職先を選ぶのはよくないので、他の部分もしっかりと確認しましょう。
可能であれば勤務先の雰囲気や実績、人間関係なども調べておくのがベストです。給料は経験によって変わってくることも多いのですが、第二新卒の場合には、当然未経験者と同じような扱いになってしまいます。最初から高い給料を望むのは不可能ですが、一般的なサラリーマンやOLよりは、当然給料は高くなっています。給料はのちの努力で上げるというぐらいの意気込みでなければ、聴覚音声外科で長年勤務するのは難しいでしょう。
聴覚音声外科の仕事に興味がある新人看護師さんへ
■聴覚音声外科で役立つ資格
外科の場合には、内科関連の診療科よりも資格を活かせる診療科が少なくなっているのですが、聴覚音声外科の場合には、活かせる資格が存在しているのです。その資格は言語聴覚士と呼ばれている資格なのですが、国家資格なのでそう簡単には取得できないんですよ。看護師という国家資格をすでに取得した新人看護師であれば、国家資格を取得するのがどれだけ難しいのかは理解できていますよね。
このような難しい資格だからこそ、取得できればかなり仕事に活かすことができるのですが、無理して取得する必要はありませんよ。転職後に第二新卒として聴覚音声外科に勤務することを目指している場合であっても、指定の大学や養成所で勉強してからでなければ受験資格がもらえません。もし余裕があるなら取得してもよいのですが、すぐに取得することは難しいので、転職活動を優先させるべきです。
■特殊なリハビリ方法の診療科
一般的にリハビリというのは、少しずつ体を動かすことなのです。しかし、聴覚音声外科の場合には体を動かすのではなく、言葉を話して耳で聞こえるかという点が重要なので、一般的なリハビリ方法とは異なっています。鼻やのどの場合には、一般的な手術後のリハビリと同じような感じですが、耳の場合には少々異なっているため、いろいろなリハビリ方法が身に付く診療科なんですよ。
もちろん看護師だけで行うわけではなく、いろいろな専門家の人と連携して行うようになるので、コミュニケーション能力も必要になることはわかりますよね。新人看護師の中には、コミュニケーションを取るのが苦手という人も時々います。しかし、コミュニケーション能力はどこの診療科でも必要になるので、転職後に第二新卒として頑張ろうと考えている人も、コミュニケーション能力が特に重要な診療科だということを理解しておきましょうね。