第二新卒看護師として「再建外科」へ転職!
一般の人にはあまり浸透していませんが、現在では再建外科と呼ばれている診療科もあります。看護師であれば知っているでしょうが、再建外科とは病気やその治療で失った部分を復活させることで、再建術と呼んでいます。少し前であれば、このような技術はなかったのですが、現在では移植を行うことによって、失った部分を元通りにすることが可能な場合もあるのです。
当然再建術を行う場合には細心の医術を用いる必要があるので、最先端の技術をじかに見て勉強することができます。特に新人看護師や、第二新卒のような若い看護師は、次世代を担う看護師になるので、このような最新の医術はしっかりと学習しておくべきでしょう。病院によっては再建外科が存在していない場合もあるのですが、形成外科でも再建術を施すことが可能な場合もあるので、もし再建外科がない場合には、形成外科に就職することで、再建術の勉強ができるようになります。
他の診療科と連携するケースが多い
再建外科というのは、単独で治療などを行っている診療科ではないので、他の診療科と連携することが多くなっています。例えば乳腺外科で乳房の摘出手術を行ったとしますが、この場合には乳房を切除しなければいけない場合があります。切除してしまえば当然その部分は元には戻らないのですが、それを元通りにするのが再建外科なのです。もちろん他の部位でも再建術を施すことが可能になっています。
そのため、1つの診療科のことだけではなく、多くの診療科のことも学習できるというメリットがあるのです。新人看護師であれば他の診療科に転職する可能性もあるので、再建外科で学んだことを活かせる可能性は十分あるでしょう。しかも最先端の医療技術を用いる大変な診療科ということもあり、待遇もよくなっている場合が多いのです。多くの知識を得ることができ、待遇もよくなっている反面、仕事はかなり難しくなっているということも忘れてはいけません。
再建外科に転職したい新人看護師さんへ
■再建外科の実力で医療機関全体の実力を知ることができる
再建外科は他の診療科との連携がとても大切になります。形成外科の場合には、再建術を必ず行っているというわけではありませんし、美容外科のような治療も行っています。よって他の診療科と再建外科の連携がしっかりとできていて、再建術の力量が高いということは、その医療機関全体によい影響を与えるんですよ。スーパーでも食料品が安くて品質がよければ、他の商品もよい物を取り扱っているのではとお客に思ってもらえるのと同じなんですよ。
しかも再建外科の場合には、患者の希望を重要視するので、患者の期待にしっかりと答えていくことで信頼度が高まっていきます。このようなことはあまり看護師には関係ないのではと思われがちですが、実際にはかなり関係しています。看護師も治療後のケアには直接かかわってくるので、看護師の対応も患者は重要視しているんですよ。診療科同士の連携だけではなく、看護師と医師の連携も重要なんです。
■新人看護師には難しいと思われがちな職場
再建外科のように、他の診療科の知識も必要になる難しそうな診療科の場合には、ある程度の経験が必要なのではと思う新人看護師もいるでしょう。しかし、第二新卒でも積極的に採用している診療科なのです。基本的に医療機関は第二新卒でも積極的に採用しているので、ほとんど経験がないような看護師でも転職ができるんですよ。問題なのは転職した後で、どのように仕事をこなしていくかでしょう。
もちろん研修はあるのですが、待遇がよくなっていることが多い再建外科の場合には、仕事内容も多く、覚えなければいけない内容もたくさんあるのはわかりますよね。やはり多くの知識を身に付けたいという向上心がなければ勤まらない診療科です。再建術に成功すればとても患者が喜んでくれるので、患者の喜ぶ顔が見たいという気持ちも忘れずにおきましょうね。