慣れない夜勤で眠い時の対処法
新人看護師にとって最初の難所が、夜勤ではないでしょうか?夜勤で最も問題なのは、睡魔です。夜勤は半日以上の長時間労働となりますので、何度か睡魔が襲ってくる可能性があります。
一応仮眠をとる時間は設けられているものの、急患や容体の急変した患者が出ると仮眠もままならなくなります。眠たくて頭がボーっとしている状態だと、思わぬミスを引き起こします。場合によっては、患者を生命の危機に立たせることも考えられます。
そこで新人看護師は、夜勤で眠たくなったときの対処策を自分なりに講じる必要があります。そこで辛い夜勤を乗り切るために、睡魔を飛ばす方法について、いくつか紹介しましょう。これから夜勤に挑む新人看護師の参考になれば幸いです。
コーヒーや栄養ドリンクの活用
試験勉強対策をしているとき、眠たくなったら眠気覚ましにコーヒーや栄養ドリンクを飲んだ経験はありませんか?コーヒーや栄養ドリンクは実際に眠気対策としては効果がありますから、夜勤の時にも活用しましょう。コーヒーや健康ドリンクには、カフェインの含まれているものが多いです。カフェインには覚せい作用があるといわれていますので、辛い眠気を吹き飛ばしてくれます。
ただしカフェインは、飲んでいきなり効果が出るわけではありません。だいたい飲んで15~20分くらい経過したところで、覚せい作用が顕著になります。そこで仮眠をとって仕事に復帰する前とか、朝の患者の起床時間を前にコーヒーや栄養ドリンクを飲むと頭がしゃきっとして、きびきびと仕事ができるでしょう。
ポジティブなことを考える
眠い、夜勤の仕事が長時間にわたって辛いと思った時にポジティブなことを考えるのも効果があります。目の前の楽しいことをイメージしてみるのがより具体性があってイメージしやすいです。
たとえば「夜勤明けの朝ごはんはどこで食べようか?」とか「今度の休日はどこに行こうか?」でもいいでしょう。またお盆休みや年末年始、ゴールデンウィークのようなまとまった休みが近いときには「どこに旅行しに出かけようか?」と考えてみるのもいいです。このようにストレスのない楽しいことをあれこれ考えてくると、気持ちがウキウキしてきます。夜勤の辛さや眠気も吹っ飛ぶのではありませんか?
氷の活用
眠くて頭がボーっとしている所に冷たい、ひんやりしたものを当てると一気に目が覚めませんか?幸病院には、このようなひんやりしたものがいくらでもあります。患者さんが発熱した時に使いアイスノンや氷がそうです。眠たくなってどうしようもなくなったときに、このアイスノンや氷を体に当てましょう。
一気に眠気が吹き飛ぶはずです。当てる箇所としてはおでこの他に首筋に当ててみるのがいいでしょう。ただし冬場の寒い時に氷を体に当てるのは勇気がいるかもしれません。その場合には、ちょっと外に出てみるのもいいでしょう。冬場の夜は日本中どこでも結構冷え込みます。冷たい空気に当たることで、いい気分転換ができるはずです。
とにかく動く
上で紹介した眠気対策を講じることで、睡魔を隅に追いやることができます。しかし睡魔の程度がひどくなると、上で紹介した方法をもってしても完ぺきに覚醒しないこともあります。もしどうやっても眠気に勝てない場合には、とにかく動きましょう。眠いと、ナースステーションに座ってのんびりとしてしまう人もいます。
しかしこれではいずれ眠りに落ちてしまいます。そこでとにかく動くことです。眠たいときには極力動きたくないでしょうが、鞭打つような感じでどんどん仕事をすることです。
病棟を巡回する、ナースステーションの掃除を行う、備品の補充を行う、朝の検査のための準備をするなど、探してみるとやらないといけないことはいろいろとあります。目が覚めますし、夜勤終わりの残業もここでいろいろな仕事を片付けることで短く済むかもしれません。また先輩がそのようにテキパキと仕事をしている姿を見て、皆さんに好感を抱く可能性もあります。