第二新卒看護師として「臨床検査科」へ転職!
臨床検査科というのは、患者から採取した血液や尿などを検査するところなのですが、検査の方法は1つだけではなく、多数存在しているのです。病院によって多少異なるのですが、基本的には7つの分野に分けることができます。それは血液の成分を科学的に分析する生化学部門、白血球や赤血球、血小板の数やヘモグロビンの値を調べる血液部門、尿の化学検査を行う一般部門、尿や便などにウイルスや細菌がいないか調べる細菌部門などがあります。
他にも輸血する血液が安全に使用できるのかを調べる輸血部門、エコー検査やUBTの支援を担当している生理部門、体の組織をほんのわずかに採取し、顕微鏡などで調べる病理部門の7つが設けられている診療科です。こんなに多数の検査があるのに、経験の浅い第二新卒の看護師が転職できるのかと不安がってしまう可能性もあるでしょう。しかし、学校でしっかりと勉強をしていますし、研修制度も整っているので、第二新卒でも安心して転職ができます。
■働きやすさと教育体制が整った診療科
臨床検査科はスキルが求められる職場である反面、他の診療科のように、忙しく動き回るような診療科ではありません。そのため、体力のない人であっても勤務することは可能ですが、かなりの集中力が求められます。病院によっても異なりますが、多くの病院では平均年齢が40歳を超えている職場というのも特徴です。
もちろん若い看護師もいますし、新人看護師も勤務しているので、若い看護師では転職できないわけではありません。しかもかなりベテランの看護師も勤務しているので、基礎からしっかりと指導できる人が多いというのはメリットでしょう。最近は未経験者を指導できない人が多い中で、検査科という職場では、しっかりと指導できる人の数が多くなっています。
なぜなら看護師の場合、3年目ぐらいになると新人看護師を指導するシステムを導入している職場が多いからです。しかも臨床検査科の内容というのは、難しい反面同じことの繰り返しになるので、教えやすいというもの理由の1つでしょう。
臨床検査科の仕事に興味がある新人看護師さんへ
臨床検査科は他の診療科と違い、直接的に患者と接しているというわけではありませんよね。患者から提供された血液や尿などを検査する診療科なので、夜勤もありませんし、残業もかなり少なくなっているという特徴があります。毎回定時で帰宅できるということも多いので、育児や家事と両立することも十分可能ですよ。
休みの日や仕事終わりに遊びに行く計画も立てやすくなっているので、すでに結婚して子供がいるママさん看護師だけではなく、新人看護師にも注目されている職場です。
時間に正確で働きやすい反面、仕事は覚えることも多く、高いスキルが要求されるので、決して楽な診療科というわけではありませんが、第二新卒として転職を考えている人は、きちんと仕事内容や特徴を調べてから決めないといけませんよ。新人看護師の中でも、近々結婚を考えているという人にはうれしい職場ですが、全く残業がないというわけではないので注意しましょう。休日がきちんと取れるというのも臨床検査科メリットです。
■仕事に役立つ関連資格は?
検査の専門資格というのが存在していれば、資格を取得してから転職したいと考えている第二新卒者もいるでしょうが、第二新卒として転職したいのであれば、特に資格のことを考える必要はないでしょう。臨床検査科で特別役に立つ資格がないというわけではありませんが、数が少なく取得が難しい資格になっているんですよ。
代表的なのが臨床検査技師の資格なのですが、当然持っていれば転職するときにかなり有利になるでしょう。
しかし、臨床検査技師は国家資格なので、そう簡単に取得できるわけではないんですよ。しかも看護師の学校を出たからと言って、受験資格が得られるわけでもないので、転職をしてしっかりと経験を積み、結婚や出産などで退職して、余裕ができたときに専門学校などに通い、取得するような資格なのです。