第二新卒看護師として「内分泌外科」へ転職!
がんに関する知識を伸ばすことができる
日本人の死亡率が最も高いのはがんなのですが、内分泌外科は主に乳がんや甲状腺がんの治療を行います。乳腺外科とほとんど同じなのですが、乳腺外科は乳がんに特化しているのに対して、内分泌外科は甲状腺がんの治療も行っているのです。そのため、乳がんや甲状腺がんに関する知識を身に付けられるのが内分泌外科だと言えるでしょう。もちろん第二新卒でも転職することは十分可能です。
いきなりベテラン看護師と同じ仕事はできないので、まずは知識をしっかりと身に付け、スキルを高めていくことが先決になるのですが、もちろん研修も充実している医療機関が大半を占めています。内分泌外科の中には、パートナーシップ・ナーシング・システムと呼ばれている制度を導入しているところもあり、2人1組で仕事をすることで、よりがんに関する知識を吸収しやすくしているのです。
給料は高めに設定されているケースが多い
外科は仕事が大変になることが多いので、医療機関によっては一般的な診療科よりも給料を高く設定していることもあります。その理由は仕事が大変だということだけではなく、看護師不足を解消するためでもあるのです。内科関連の診療科に比べて、外科の場合には高いスキルが求められるので、より看護師が集まりにくくなっています。他の診療科も看護師不足ですが、外科の場合には一時を争う場合がほとんどなので、常に看護師は必要人数勤務している必要があります。
当然夜勤も必要になるので、体力的にも精神的にも厳しい環境が外科なのです。他にも外科の場合には専門性が高く、この病気の場合にはこの外科で手術を受けるなどと決まっています。内科のように必ずしも消化器の病気は消化器科へ行くのではなく、内科でも治療は可能です。内分泌外科にもやはり一定の看護師がいないと治療もできませんし、高い技術と専門知識が必要なので、給料が高く設定されていることが多いと言えるでしょう。
内分泌外科に転職したい新人看護師さんへ
■いずれは認定看護師や専門看護師を目指すことも可能
内分泌外科のように、専門性が高くなっている外科では、いずれは認定看護師や専門看護師を目指すという新人看護師も多くなっています。認定看護師や専門看護師の資格を取得するためには、一定の条件を満たさないと取得することはできません。まずは受験資格を得る必要があるという点では、一般的な看護師資格と同様です。勤務年数や勤務内容が関わってくるので、よく情報収集をしておきましょうね。
内分泌外科の場合には乳がんの治療が多くなっているので、まずは乳がん看護認定看護師を目指すのがおすすめできますよ。もちろん乳腺外科に勤務している看護師にも同様なことが言えますね。そう簡単に取得できる資格ではありませんし、かなりの知識が必要になるのですが、看護師は女性が多くなっているので、乳がんの危険性も十分理解しているでしょう。このような思いを持っている人であれば、たとえ新人看護師でもいずれは資格を取得できるので安心してくださいね。
■患者さんの信用を得られるかがとても大切になる
内分泌外科の患者は当然女性になっています。中には男性患者もいるのですが、乳がんも甲状腺がんも女性患者が大半になっているのは知っていますよね。しかも看護師は女性が多いのですが、医師は男性が多くなっています。治療を直接行うのは医師なので、男性が女性の治療を行うことに抵抗を持っている人もいるんですよ。だからこそ信用を得ることがとても大切になるのですが、看護師の対応1つでも信用を得られるかどうかが変わってきます。
いかに患者を安心させられるか、患者の悩み相談に乗ってあげられるのか、どのような看護をするのかによっては、他の病院へ移ることを希望する人もいるので大変なんですね。特に新人看護師やあまり経験のない第二新の看護師では、どのように患者に接するべきなのかという点からきちんと学習していかないといけません。第二新卒の場合でも、大卒の新人看護師でも、職場選びからきちんと行いましょうね。