《悩み相談室》自分は看護師に向いてないのでは?と思うことが多いです
ミエさんからのお悩み相談
まだまだ分からないことが多い新人看護師なのですが、毎日一生懸命仕事をしているものの、最近自分は看護師に向いていないのではと思うことが多くなっています。失敗も多いですし、先輩看護師からもいろいろと注意されるので、だんだん自信がなくなっていきます。今はまだ研修期間で、先輩看護師についてもらっているので安心できるのですが、独り立ちしたときには取り返しのつかない失敗してしまうのではと今から不安です。
就職したばかりの頃は、自分は看護師に向いていないと思うことはありませんでしたが、新人看護師として1ヵ月ぐらい経った頃から自分は看護師に向いていないのではと思うようになりました。このような考えを持ってしまった場合には、もう看護師としてやっていくのは無理だと諦めるべきなのでしょうか。それとも頑張って続けていくべきなのでしょうか。アドバイスをお願います。
アドバイス
●誰でも1度は考えることがある
新人看護師なので、うまくいかないことがあるのは当然です。だから研修制度を導入して、最初は先輩について仕事をしているのですから、失敗してしまうのは仕方がないでしょう。研修というのは実際仕事を本格的に行ったとき、失敗をしないように行っているのです。失敗は成功のもとという諺もありますが、失敗したときに、何が原因で失敗をしたのかということを考えることが大切なのです。
そうすることで同じ失敗をしないようになりますし、このようにやると失敗するということを学習できるので、研修中に失敗をしたからと言って、自分は看護師に向いていないと考えるのは止めるべきでしょう。看護師だけではなく、最初はみんな素人なので、わからないことや心配ごと、失敗することもあります。そのたびに自分にこの仕事は向いていないと言っていたら、何をやっても同じことの繰り返しなのです。
3年から4年続けて全く仕事に慣れない、全く思うように仕事ができないというのであれば、自分はこの仕事に向いていないと考えてもわかるのですが、1ヵ月や2ヵ月ぐらいで向き不向きがわかるということはありません。新人看護師として就職し、1度失敗すると誰でも自分は看護師に向いていないのではと考えてしまうので、そのようなことはないとだけ言っておきます。それでも向いていないと考えるのであれば、転職した方がよいでしょう。
●看護師の仕事にやりがいを持っているのか
1ヵ月前後で向き不向きはわかりませんが、もし自分は看護師の仕事が向いていないと考えてしまった場合、看護師の仕事にやりがいを持っているのかを考えてみましょう。もし失敗をした場合などに、看護師という仕事にやりがいを持っていない場合には、向き不向き以前にこれ以上仕事を続けても仕方がないので、別の職種に転職するべきです。
もし看護師の仕事にやりがいを持っているのであれば、転職しないでそのまま頑張ってみましょう。向き不向き以前に、やりがいを持って仕事ができているのかが重要になります。もしあまり自分には向いていない仕事であっても、やりがいを持って努力することで、不得意なことを得意に変えることができるのです。
例えば自分の友人が小説を書いているので、一緒にやってみようと誘われたとしましょう。自分は昔から作文が大の苦手で、国語の成績もよくありませんでした。しかし、一生懸命努力して、誘ってくれた友人よりも先に、本格的に小説家デビューしたという経験をした人もいるのです。不得意なことでも努力すれば得意分野に変えられるということなので、やりがいを持っていれば続けてみるべきでしょう。
人間というのは成長できます。得意な分野で能力を伸ばせるのであれば、不得意な分野であっても能力を伸ばすことは可能です。よく失敗をしてしまうのであれば、どのようにすれば失敗を防げるのかを考えて実行してみましょう。やりがいを持っていれば、このような努力ができるので、向き不向きよりも優先的にやりがいを持っているのかを考えるべきです。