新人看護師のみんなのポケットの中身は?
看護師の仕事を円滑に進める上で必要なアイテムがあります。
時間的制約、無駄な動きによるタイムロスや体力消耗を避けたい看護師は、いつでも使えるように身につけておきたいものがあります。
看護師がナースセンターに居る時は、基本的に記録を行う時です。しかし、最近では、電子カルテ化が進み、パソコンとともに看護活動を行う医療機関が多くなっている為、ナースステーションに帰ることが本当に少なくなっています。
リアルタイムでの記録や指示受け、施行を行い、ポケットに忍ばせられるものは何でも持っておきたいものです。しかし、これは経験があって身に付けられるもの。
ポケットにあるともっと、仕事がやりやすくなるアイテムを紹介します。
定番アイテム
メモ用紙とボールペン
新人看護師は、先輩看護師に多くのことを教わります。その一つ一つを忘れず覚えておくことは困難です。その時にメモをとり、忘れないよう、振り返る事が出来るよう書きとめられるメモ帳と筆記用具が必要です。
また、時に書き物を貸してほしいと患者さんから要求されるときがあります。それを取りにナースステーションに帰るのも時間の無駄です。患者さんの声に、すぐに応えられるというメリットもあります。
そして、同意書や説明書などのサインを患者さんに依頼する事もあり、ボールペンが必要な場面があります。
今までは、3色ボールペンが良いと言われていましたが、電子カルテによる記録作業を行う医療機関が増えている為、3色でなくても良い場合があります。
これまでは、体温や脈拍、呼吸回数などの記録に色を持ちた表記を行う事があった為、「赤」「青」「黒」の三色が使いやすい現状がありました。また、3色ボールペンを支給する現場もありました。しかし、今では、「黒」があれば大丈夫な事も多くなっています。
印鑑
患者さんのケアを怠らないようにチェックリストを用いた職場があります。その際のサインに印鑑を用いたり、検査や処置の同意書のサインに説明者の印鑑が必要なことがあります。
名前を書き、印鑑を押す作業が多いため、印鑑がポケットにあったら有用です。
はさみ
医療用の先の丸まった「はさみ」が重宝します。テープや医療用具、看護ケアや医療処置に関して物品などを適切な長さに切ると言う事が多くあります。
また、はさみも患者さんから貸してほしいと言われることが多く、必要性に駆られる場面が多くあります。
定番ではないけれどあると便利なアイテム
ペンライト
ペンライトは、単に瞳孔を観察するために持っておくのではありません。暗い夜勤では、あまり患者さんに明るさを感じさせないように訪室する配慮が必要です。
あまり明るすぎず、広範囲の明るさとならないペンライトの光で巡回すると、患者さんの睡眠を妨げることなく仕事を行う事が出来ます。
駆血帯(ゴム製)
今は、たくさんの種類の駆血帯が出回るようになってきました。しかし、今回お勧めするのは、昔ながらのゴムでできたタイプの駆血帯です。
これは、採血や注射の駆血を行う作業だけではなく、硬いものを開けたり、ねじる動作に活用する事ができます。
例で言うと、ペットボトルのキャップや、針のキャップがきつくて開けられない時に、巻きつけて操作することで自分の力以上の力を発揮でき、開封出来ることがあります。医療機器のネジをきつく締めたり、キツイネジを緩めると言った行為にも活用できます。
スケール表
医療に役立つ知識は、頭の中に整理されていれば問題ありませんが、全てを正しく理解しておくことは困難を極めます。
看護師が、身につけておくと役立つ多くのスケールをまとめた表や専門的知識を書いた指標をまとめたものが書店には売られています。
意識レベル、瞳孔の大きさ、徒手筋力テスト、輸液管理、点滴の滴下数早見表、緊急時の対応、脳神経外科系の麻痺の評価、バイタルサインやフィジカルアセスメントについてなど、一見で分かるようにまとめられた表が一冊となったポケットサイズの指標を身につけておくと、異変を感じた時や評価の際の確認に役立ちます。