民間病院と公立病院を新人看護師向けに比較
民間病院に就職するか、公立病院に就職するかと、学生の就職活動の際に悩んだ新人看護師は多くいると思います。
そして、就職した今も、これで良かったのかと悩んだり考えたりすることがあるかもしれません。今の職場に不満や不服が無い場合は、そんなこと考えなくてよいでしょう。
しかし、不満や不服がある場合は、転職を考えるかもしれません。
そんなとき、民間病院と公立病院の違いを今後の知識として、知っていても損はないかもしれません。
民間病院のメリット・デメリット
メリット
- 初任給が、公務員である公立病院看護師より良い場合がある。
- 経営状況の良い民間病院は待遇がとても良い。
- 勤務形態や労働条件等に縛りが少なく、自分らしいライフスタイルに合う勤務が可能。
- 変革や革新、新たな挑戦が受け入れやすく、患者さん獲得の為に変化ある職場であることが多い。
- 最新機器や先端医療など、経営状態の良い職場では、どんどん新たな事を取り入れられやすい。
デメリット
- 院長や理事長の意見が強く、看護師の立場が弱いことがある。
- 長年勤務すると、昇給や賞与の伸び幅が無い場合がある。
- 経営状況により、福利厚生や身分保障がされないことがある。
公立病院のメリット・デメリット
メリット
- 給与、身分保障がしっかるとしている。
- 休暇制度や福利厚生制度が充実している。
- 波風を立てなければ、安定した仕事生活が出来る。
- 教育体制やキャリアアップ支援が充実している。
- 高度先進医療など、質の高い医療を経験し易い。
デメリット
- 柔軟性が少なかったり、お役所体質で、事なかれ主義な事がある。
- 新人時代や若い世代の給与や保障が少ない事がある。
- 忙しさと多忙により、給与と仕事のバランスに疑問を感じることがある。
新人看護師としての病院選び
やはり、今の職場に就職した事で良かったのかどうかと考える新人看護師もいます。特に、今の時期、自立や新しい事を習う時期で行き詰まり、悩み、思いめぐらす時期でもあります。
今の病院を選んで良かったのか?
これで良かったのかと感じる新人看護師が多くいます。しかし、自分の選択に自信を持ってください。
多数ある中の医療機関で、今の職場を選択した新人看護師のかたは、自分の選択に疑問を感じることがあります。友人や知人の職場の話を聞いたり、自分の勤めようかと迷った職場の話を着たりすると、特にそうです。
「隣の芝は青く見える」との言葉があります。
他人にとって、その職場が良い場所であっても、決して自分のそうではない場合があります。これで良かったのかと思ってしまいがちですが、今の現状を受け入れてください。
どんな病院でも初めの大変さは必ずある
今の教育やサポートに不安や不服が無い場合は、「これで良かった」のです。失敗や叱責に嫌気がさす時期ではありますが、それは、いつか解消されます。
いま、その状況から逃げてしまうと、もし転職しても同じ壁にぶつかり、同じ過ちを繰り返します。それが、リアリティショックというものです。
「これで良かった」と自分を言い聞かせて、早く仕事になれることが出来るよう努力しましょう。公立病院であろうと、民間病院であろうと、新人看護師の経験や実戦の浅さは変わりません。同じような教育で、似たような成長を果します。
転職は良きに計らわない事もあり
やっぱり、「民間病院が良かった」「公立病院が良かった」と転職を考えることがあります。また、看護師の仕事は求人数が多く、第二新卒や新人看護師を多く受け入れる職場が多くあり、転職を考えやすい状況です。
しかし、新人看護師は経験が浅く、転職しても好条件にならなかったり、教育等の面で疎かになり、良くはならないことがあります。
特に、教育に関しては、新人でも前の職場で経験があるからと一から教えてもらえるなどと期待できない場合があります。新人看護師は、民間病院でも公立病院でも、厚生労働省の新人看護師教育ガイドラインに沿う職場が多く、似たような教育やサポートであることが多く、転職などが好転しないこともあります。
今後の転職への知識として
新人看護師が民間病院と公立病院を比較し、その状況や善し悪しを知っておく事も悪くはありません。充分に経験を積み、一人前に成長した時、自分のキャリアやスキルを考えて転職や退職を考えることもあるでしょう。
そんな時の知識として知っておいても良いかもしれません。
民間病院は、システムや制度に特色があり、良い点、悪い点様々です。その病院の規模や経営状況により左右されたり、職員への支援や厚生などに差が出ることはあると知っておきましょう。
公立病院は、身分保障と給与保障がしっかりしていますが、お役所体質であったり、変革や革新が少ない場合が多いという状況を知っておきましょう。
民間病院でも、公立病院でも、自分の意識や夢がしっかりしていれば、どこでも前向きに楽しく仕事が出来るでしょう。
しかし、新人看護師の場合、経験や実績が無い分、どこで勤務しても基礎を学ぶという観点からは変わりないかもしれません。
もっと看護を知り、経験し、自分で出来ることが増えた時、まだ転職やキャリアについて不安感じていれば、公立病院や民間病院、自分の気になる現場に飛躍する事を考えても良いかもしれません。