自分は看護師に向いていないのでは?と思った時にできること
看護師と言う仕事が向いていないと感じることがありますか?
それは、先輩にしかられたから?
患者さんに嫌な顔をされたから?
医療や看護行為でミスをしたから?
アセスメントが苦手だから?
自分の性格から、コミュニケーションが苦手と知ったから?
新人看護師が必ずと言ってもいいほど、ぶち当たる壁が、「自分は看護師に不向き」と感じることです。今、テキパキを仕事をこなす、あの看護師さんだって悩んだ時期があるのです。
では、悩める新人看護師さんへ、自信を取り戻すアドバイスを。
新人看護師が仕事を辞めたい理由
看護師の仕事が向いている性質は、仕事がテキパキとできて、患者さんとのコミュニケーションがうまくできる人です。ですが、そのような完璧な看護師、ましてや新人看護師さんはそういません。
完璧を実践する事が出来ないと分かりつつ、業務や仕事より、患者さんの気持ちに寄り添う看護が出来ることの方が求められます。新人看護師には、特に気持ちを配慮したケアが行えることが求められます。
また、人に役に立ちたい、人の力になりたい気持ちがあれば、心をこめた看護が出来ます。日々仕事で怒られて自信を無くしていても、患者さんから「ありがとう」「よかった」と言う言葉を聞くことができれば、向いていないなんて感じなくて良いでしょう。
しかし、新人看護師は、時に仕事を辞めたくなります。
仕事にミスが目立つ
失敗を繰り返し、叱られたり注意を受けたりすることで自信を失う事があります。これは、経験値が浅いために起こる事で、何回も繰り返すことでミスを少なくすることが出来ます。辞める決断をするのは時期尚早です。
プリセプターとの相性
仕事を教えてもらうプリセプターとの性格や教育方法が合わないと言う事があります。教え方が高圧的だったり、分かりにくい説明方法など、自分に合わないと感じた時、仕事の覚えが悪いと感じ、新人看護師は向いていないと感じます。
教育方法があまり良くない時は、上司に相談しプリセプターを変更してもらったり、教育者を複数にしたりする対応をとって貰う事が出来ます。病棟内で教えてくれる人は一人ではありません。その一人に従いにくいと感じて退職する事は、次言った職場でも同じことを感じて退職を繰り返す結果となりかねません。
コミュニケーションが苦手
看護師のコミュニケーションとは、患者さん、患者さんの家族、同僚や先輩、上司の看護師、医師、コメディカルスタッフと多くの人々があります。患者さんや患者さん家族とは、治療や心配事などの相談や健康に関する教育、思いの傾聴等を行います。医療スタッフでは、報告・連絡・相談・調整等を行います。
コミュニケーションが苦手に感じることは、この仕事を実践していく上で困難となることがあります。そのコミュニケーションが苦手と感じる理由は何ですか?知識不足、技術不足、それとも人と関わることが苦手と言う事ですか?
その理由にもよりますが、人に心を寄せて何かを感じたり、何かを伝えようとする気持ちがあれば、経験が苦手を払拭してくれることもあります。まだ、看護師を初めて数カ月で看護師が向いていないと判断するには早くないですか?
理想と現実のギャップ
リアリティ・ショックと言う言葉があります。看護師をしている上で、考えていたことと実際が異なると衝撃を受けることがあります。理想は理想であって、現実とは違うという認識に変換してみましょう。
また、理想に近づく為に経験や勉強をしてそのギャップを埋められるよう努力が必要です。看護師が向いていないのではありません。まだ経験が浅いのです。半年、一年、三年と経験を積めば、こなせることも増えますし、営巣に近づくこともできます。
ストレスの蓄積
仕事の疲れによる身体的ストレス、対人関係や気持ちの落ち込みなどによる精神的ストレスなど、新人看護師は多くのストレス絵を感じています。また、過酷勤務や交代勤務のストレスにより、看護と言う勤務や仕事が向いていないと感じることがあります。
ストレスに適応できるように、発散方法や対処法を身につけることが必要です。先輩看護師も、新人時代は同じような壁に悩まされています。
その対処法や経験をきいて、乗り越えられるよう工夫も必要です。
マイナス思考からの脱却
新人看護師は、自信をなくして仕事が向いていないと感じることがあります。このマイナス思考を何とかしなければ、早期退職に至ったり、看護と言う職業から離れる決意をしてしまう新人看護師がいます。
しかし、あなたはあんなに大変な思いで看護師の資格を取ったのに、こんなにも早く退職を決意してもいいのですか?
叱られること、失敗する事を恐れてはいけません。新人看護師は、失敗するのも、失敗しながら成長するものと自分を許してあげてください。
マイナス思考を止めて、前向きに看護活動にあたってください。経験を積むことで出来るようになることが多くあることを知っておいてください。
そして、出来るようになったことに着目して、モチベーションが低下しないように心のケアを行ってください。
自分に合った職場で働くための転職という選択肢
それでも心の落ち込みがひどい場合、新人看護師はうつ傾向になり、うつ病になり、パニック障害になりなど精神疾患を思わせることがあります。
どうしても、職場に適応できないと感じた時は、転職と言う選択肢もあります。
急性期は向いていないけれど、慢性期や療養型なら向いている、介護や高齢者看護が向いている事もあります。外来業務や企業看護師なら適任と言う場合もあります。
看護師と言う仕事は、どこに行っても人員不足と言われています。きっと、自分の合った職場を見つけることが出来る職業です。
一つの職場に留まる事で精神的な健康、肉体的な健康を害してしまうのであれば、早期に退職し、新たな環境で再スタートする事も視野に入れることをおすすめします。