新人看護師のゴールデンウィーク
入職して1カ月、そろそろ疲れが溜まって来たころではないでしょうか。
初めての就職で、仕事に通う事は慣れてきましたが、日々の仕事に対して厳しさや大変さを経験し、時にくじけそうになう時期です。
また、医療の現場を目の当たりにし、理想と現実の差に気持ちや身体がついて行けない新人看護師さんもいるでしょう。五月病に悩まされて、精神的に鬱傾向になっている新人看護師さんもいることでしょう。
しかし、待ちに待ったゴールデンウィーク、ゆっくりと休暇を貰える職場、そうでなくその時期に夜勤導入を考え始める職場もあります。
新人看護師のゴールデンウィークの現状についてまとめてみます。
新人看護師にGWはある?
公立病院や大学病院など人材が充実している職場の場合
公立病院や、大学病院などの公務員関連の看護職員や、教育体制を充実させ早期離職を阻止したい医療施設では、ゴールデンウィークを良きリフレッシュ期間として、数日の連続した休暇を与える職場が多いです。
仕事のストレスや、疲労を癒し、また休暇後より頑張れるよう配慮しているようです。実家が遠方であったり、一人暮らしを始めた新人看護師は、この1ヶ月間甘えられる場所が無く、初めての仕事と一人暮らしにと気を抜くことなく励んできました。
このような医療施設では、新人看護師のゴールデンウィークは、その張りつめた糸を連休により解きほぐし、次への活力を与える上司や先輩のサポートを受けられる期間とすることがあります。
新人看護師の多くは、実家へ帰省したり、初任給を貰った後なので、国内外への旅行をしてリフレッシュする人たちもいます。また、学生時代の友人と会い、情報交換や楽しいひと時を過ごすという人たちもいます。
一般的な個人病院や総合病院の場合
中、小規模の一般病院や総合病院では、人手の問題や、職員みんなが納得する勤務形態を実現するように、新人看護師だからと言って特に計らいが無い場合があります。
勤務希望を聞いて貰える事もありますが、新人看護師だからなんとなく希望を出すことを躊躇してしまう現状もあります。しかし、そのゴールデンウィーク中に少しの連休を与えるよう配慮してくれる上司がいる職場もあります。
このような病院では、みんな同じようにと、職員の分け隔てなく、二連休なら二連休、三連休なら三連休など、ゴールデンウィークの間には難しくても、その月のうちに一度は全員に同等の連休を与えている職場もあります。
ゴールデンウィーク中は、人の流れが多くその期間の長期休暇を望まない新人看護師もいます。その場合は、この期間を避けて連休を貰える方が良いと言う事もあります。数日でも、実家へ帰省したり国内旅行や趣味に没頭したりと、思い思いの休暇が過ごせているようです。
一般診療所やクリニックや企業看護師、保育所などの場合
一般診療所、クリニック、企業看護師、保育所などの共通点は、カレンダー通りと言う事が多いということです。日祝祭日が休業という職場が多く、その場合は、一般企業同等の大型連休を取得できます。
ゴールデンウィーク中の間の一日や二日程度の平日扱いの日にちがあれば、そこを有給休暇で埋めて大型連休にすることが出来る職場もあります。
一般診療所やクリニックでは、そこの医師や開業者の方針により当面休診という場合もあり、長期休暇が自然と取れることがあります。保育園であれば保護者などのニーズにより休暇や休日が変わることもあります。
新人看護師は、連休はあまりないだろうと期待はしていないことがありますが、これほどの大型連休が取れるならと、思い切って遠くへの旅行や海外旅行へ行く予定を立てたりするようです。しかし、長期すぎる休みは逆に、時間を持て余すと贅沢な意見を持つ看護師もいるようです。
GWに夜勤デビューさせる病院も
ゴールデンウィーク中に夜勤が開始される医療現場もあります。
その理由として、休日に入り病院自体は休診で、急な入院や検査、処置、手術予定などが無く、比較的安定した病棟内雰囲気であるためです。外泊や外出を希望する患者さんもいる為、受け持ち患者を少なく出来たり、業務量を少なくすることが出来るためです。
そのような病棟の状態の時に夜勤を経験する事で、ゆとりある教育が出来ますし、教える先輩看護師の負担も軽減する事が出来るからです。
しかし、入職して1カ月そこそこ、日勤業務に何とか慣れ始めた頃の新人看護師にとって、不安や負担は多いようです。