同期との人間関係に悩む新人看護師さんへ
医療の世界、看護の世界は「女」の世界でもあります。
これまでの学生生活においても、人間関係や女同士のやりとりで難しさを感じることがあったでしょう。
それが、仕事の世界ともめれば、足を引っ張り、足をかけるなど蹴落としの世界となる場合があります。
新人看護師として同じ地で、同じスタートを切った同士である同期の新人看護師も同様です。「一緒に頑張ろうね」と言い、新人研修を終えた良き理解者だと感じていた同士が、時に怖い存在に豹変する場合があります。
そんな状況で同期との人間関係に悩んでしまっている新人看護師さんも多いのではないでしょうか?
「差」がつき始めると関係が悪化してしまうことが多い
共に頑張ろうと仕事を始めた新人看護師同士ですが、その関係が崩れる時があります。と言うよりは、同期の新人看護師の関係が永遠に良き関係が続くと言う事は夢物語です。
その理由は、看護師としての成長が挙げられます。人には向き、不向きがあり、得意、不得意があります。同じ「ゼロ」の状態からスタートした看護師人生ですが、「差」が出る時が来ます。
自分と比較して「出来ている」「出来ていない」などと、比較してしまう新人看護師がいます。自分は自分と割り切って仕事をしている新人看護師は、問題ないのですが、自分がそのスタンスでも相手がそうでなければ、大変厄介です。
それも、自分より出来ている、相手はライバルと考えてしまうのが相手であれば最悪です。看護師としての成長に足を引っ張られたり、先輩にかげ口を言って自分に気を引こうとしたりする新人看護師がいます。
その矛先が自分に向けられてしまい、思うように働くことができなくなってしまったら、上司に相談したり、職場を変えるなどの選択を迫られることになるでしょう。
やっかいな同期と人間関係を良好に保つには
相手を褒める
同期の新人看護師が自分を標的にしようとする理由は、劣等感を感じるからです。自分より出来ている、自分より良い評価を得ていると感じる為に、自分に対してひどい仕打ちをしたり、辛く当られることがあります。
その自信を失っている彼女に、「○○が上手だね、どうやって覚えたの」「○○のやり方教えて」などと聞いてみると、そんなこともできないのか、そんなこともわかっていないのかと内心でな感じてもらえ、「その程度だったのか」とライバル視する視線が和らぐことがあります。
自分の出来ない事、相手の見習いたいことを話す
「○○出来るんだね」「私、そこまで教えてもらえてないよ」などと、自分の評価を低くして、あなたより「下」という事を、嫌みなく知らせてあげてください。
彼女は、自分より出来る存在が「目の上のたんこぶ」なので、出来ないことがあると聞くと、安心感を科じてくれます。そうする事で、にらみを利かせた視線をそらせてもらう事が出来ます。
自分のチェックリストや他者評価を見せない
客観的評価に用いられるチェックリストや先輩からの実戦評価は、最も彼女が知りたい内容です。しかし、彼女は自分のチェックリストを見せることはないでしょう。
しかし、彼女は、あなたのチェックリストを見たがっています。それをみて、優劣をつけたいと感じています。絶対に見せてないけないのが他者評価のあるチェックリストです。
自分のスタンスを一定にする
いつも同じ態度で関わってください。彼女がきつく当っても、なぜかいつもよりあたりが優しくても同じ対応を心掛けてください。
もし、あなたがキツイ対応を問った時、完全に敵意をむき出しにします。時に、その敵意は先輩看護師等に働きかけ、悪い噂を言ったり、陰口などの原因ともなります。
それでも解決しないときは…
どうしても事態が好転しないときは、先輩や上司に相談しましょう。
冷静な先輩や上司は適切にアドバイスをくれ、時に勤務を合わないようにしたり、配属先や配置を変更したり、チームがある現場では、チームを話したりという対応を取ってくれる場合があります。
また、きっぱりと今の職場に見切りをつけて転職を考えるのも一つの方法です。その転職の意思を含めて先輩や上司に相談しましょう。