ゆとり世代のレッテルを貼られないために

ゆとり世代と聞くと、昭和の時代を生きた大人は、扱いにくい、とっつきにくいとイメージします。そして、あまり良い印象を持たず、あまり関わりたくないと拒否感を抱いています。しかし、入職してくる新人看護師は「ゆとり世代」の教育を受けてきた人材が見受けられるようになってきました。

そして、ゆとり世代の若者は、「ゆとり世代だから」と一括りにされることを嫌い、そのことに抵抗する事もあります。

しかし、そう思わせる原因は、これまで受けてきた教育やしつけが原因していることが多くあります。そのレッテルをはがして、「今回の新人は当たり」と言われる為には、新人看護師がおさえておかなければいけない注意点があります。

「おっ」と思わせる新人看護師に求められる仕事への姿勢を理解し、明日からの自分の行動や言動に活かしましょう。

ゆとり世代のレッテルを貼られてしまう行動とは

周囲に関心を持たない、自己中心的

昭和に教育を受けた今の管理職や、教育を行う人々は、躾けや社会のルールを厳しく指導されてきました。親は子やこの友人を叱り、学校では教師が学生を注意して教育してきました。

しかし、今の教育やしつけの現状は変わっています。過保護、過干渉の時代となっています。教育を行う人々のモラルを求め、行きすぎだと教育する側を攻撃します。体罰、いじめと必要な教育すら行いにくい世の中になっています。人の目を気にして過ごすと言うよりは、自分の思いのままに生きているのがゆとり世代を生きた若者の特徴です。

上司や先輩の注意に対して「何がいけないのか」「なんで注意されるのか」すらわかっていないことがあります。自分は自分の思うようにやっただけなのに何が悪いと反感すら感じる新人職員もいます。

とりあえずやってみる

マニュアルを軽視して特に学ぶ事無く、とりあえずやってみるという傾向があります。医療現場では、ミスや失敗を許されない状況が多くあり、とりあえずやってみると言う事が危険となることがあります。

物事を深く考えず、また、指示された内容以上をこなそうとする姿勢が見られないのが今の新人職員の特徴です。与えられた仕事をその通りに実践するだけの、特性や特色を無視した仕事を行う傾向は、個別性を求める看護の仕事、その新人職員に教育をすることに困難さを感じさせることがあります。

失敗を嫌う、叱られることを拒絶する、楽をしたい

身体で覚える、実践してみて糧にするという事を拒絶します。実践して失敗する事は嫌で、それにより叱られることはもっと嫌いです。失敗した時に、そんなこと教わっていないと責任転嫁する若者が多いのがゆとり世代と言われています。

説明や指導を教育とし、上手く伝えられないと教育方法が悪かったと教育者を責める傾向にあります。

先輩や上司を目上の人と捉えていない

ゆとり世代の新人看護師は、先輩も上司も同期、同朋の延長と捉え、尊重したり、敬う気持ちにかけています。年長者との関わりに慣れていない、上司や先輩の存在を軽視している傾向があります。その人たちの立ち位置や役割を十分に理解できていないことがあります。

⇒ここまでは、教育者や目上の人間の視点です。
しかし、これを心外と感じる心外に看護師も多くいます。一緒にされたくないと感じている新人看護師は、そう思われないように自分の行動ややる気を前面に出し、「この子は違う」と思わせる必要があります。

「ゆとり世代」と一括りにされないために

社会人としてのルールや遵守事項を守る

新人研修や遵守マニュアル、社会人のルールやマナーの講習を受けることがあります。その研修や講習に参加し、社会人としての弁えを理解し、自分の行動や言動に活かすことが大切です。

挨拶が出来、お礼が言える、教えてくれる人に対して敬意を払えることが社会人に求められる姿勢です。敬語を使い、その場に応じた適切な対応がとれることが社会人としてのわきまえです。

積極的に学びたい態度を出す

新人看護師は分からないことが多いことのが当然です。積極的に学び、失敗を怯まず挑戦する姿勢も大切です。失敗をフォローするのが教育者です。新人看護師で、頑張った結果、ミスした場合は、叱ることはないでしょう。その注意は、成長して貰いたい期待です。

「怒られている」と思うから、叱りと感じるのです。この教えが今後に活かせることは多くあります。積極的に経験し、学ぶ姿勢でゆとり世代と言われることは少なくなるでしょう。

分からないことを放置しない

分からないことを分からないと言えない、分からないことを指摘されることを拒否する傾向にあるゆとり世代と言われないために、分からないことを分かろうとする姿勢が必要です。

分からないことを質問する事で、分かること、出来るようになることが格段に増えます。そして、自信を持って仕事を行えるようになり、任される仕事の量も増えます。そうすると、指摘されることや注意されることも減ります。

新人が、質問をしたり指導を受けられる期間が限られています。いつまでも教えてもらえるというとはありません。この教育機関に分からないことを人でも少なくすることで、ゆとりだからと言われることは少なくなるでしょう。

自分の仕事に対する姿勢を見直すチャンスに

新人看護師が、自分は一味違う、教育し甲斐があると感じられる新人である為には、自分の仕事に対する熱意や姿勢が関与します。

ゆとり世代というレッテルを無くし、教え甲斐ある新人看護師になれるよう、そして他の新人看護師以上に充実した教育を受けられるよう、今一度自分の仕事に対する姿勢を振り返ってみましょう。

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