体調不良で早退したい時、どうすればいい?
どうしようもない身体の不調により、出勤したものの早退したい時があります。新人看護師ですと、体調が悪いのは分かっていても、休みを貰う事に遠慮して、不調の身体に鞭を打ち出勤してしまう事があります。
しかし、やはり体調不良の時は上手く動けません。そして、正常な判断ができません。その為に、ミスをしたり、失敗をしたり、自分でも思わない行動をとってしまう事があります。
これではだめだと感じていても、看護師の仕事は振り分けられたり、自分の役割が決まっていることが多く、早退を言いだしにくい現状があります。迷惑をかける、申し訳ない気持はあるでしょうが、体調が悪い職員に看護される患者さんの方が辛く、迷惑です。
患者さんの為に、適切な対応で早退し、自己管理に努めましょう。
体調不良による出勤と休暇
看護師の仕事は、業務分担や役割分担があり、今日はこの部屋担当であったり、今日はこの患者さん担当、この業務担当と決まっていることが多いです。
体調に関わらず、その日出勤すれば与えられた仕事を事故無く、円滑に進行しなければなりません。そして、緊急の対応や急な変更への対処も必要となり、常に緊迫感とプレッシャーを感じています。
体調不良の際、この仕事を安全に遂行する事が出来るでしょうか?正しい判断のもと、患者さん中心の看護を行えるでしょうか?
病欠申し出の判断基準
まず、出勤前に自分が今日一日仕事を出来るかどうか考えてください。患者さんに安全で安楽なケアを提供できるか、正常判断が出来るかどうかを考えてください。そして、そこに疑問を感じた時、休みが貰えるかどうかを考えましょう。
無理に出勤すると、医療事故や患者さんの不快、苦痛の原因となります。適切な処遇が出来ないのであれば、出勤すべきではないのが医療の現場です。
また、無理に出勤して、早退する事は、休暇を貰う事より迷惑をかけます。出勤すると言う事は、当然一日の仕事を終わらせてもらえると他の職員は思っています。
そして、役割分担し、業務管理を行っています。それを、途中で変更したり、楽しく居んに振り分けないといけなくなると、各職員の負担は大きくなり、一日のスケジュールや業務進行の変更を強いることとなります。その方が、他のスタッフに迷惑をかけます。
早退するくらいなら、休暇を貰い、自分の体調管理を行う方が良いでしょう。
それは、「休み」の連絡を貰うと、仕事を開始する前に業務整理や役割分担を行い、円滑な仕事が遂行できるよう組み換えが出来るからです。また、時にどうしようもない時は、休日の職員に出勤を依頼して対処出来るからです。
やむを得ず早退する場合
体調不良で早退したい時は、いつ頃から、どのような症状があるのか、その時の現場管理者に伝えてください。
そして、出来れば自分の病院の診断を受けて帰るようにしましょう。
なぜなら、時に、仮病と思われたり、悪い噂の原因となることがあるからです。
早退や体調不良は、あまり他のスタッフは良い印象を持ちません。新人看護師ともなると、体調管理や自己管理が出来ないと陰口を言われたりする原因ともなります。
また、その体調不良の原因を突き止めなければ、また、早退することとなったり、休暇を貰わなければならなくなった時、原因と言う事ができません。そうすると、「何でまた?」「病院にもいかないの」と反感を買う事になります。それを回避するためにも受診をして帰宅する事をお勧めします。
そして、次の日に出勤できるかどうかも大切です。
体調があまりにも悪くて翌日出勤できないことが予測される場合は、早めに連絡を入れるようにしましょう。業務管理や、スケジュール管理など、迷惑かけない為にも、早め早めの対応が必要です。
新人看護師の体調管理
新人看護師は、仕事の不慣れな環境や、日々の仕事の疲労とストレス、仕事の勉強による休息不足、不規則勤務など体調を崩す原因は多くあります。
しかし、それを理由に仕事に支障を来たしてはなりません。適切な体調管理により、常に元気さや明るさを求められるのが看護師の仕事でもあります。
肉体面の自己管理
新人看護師は、全身的な疲労、腰痛や肩こり、頭痛や胃痛など身体の痛みや苦痛を抱えています。上手く発散できず、慢性的な疲労や苦痛に悩まされていることがあります。
十分な休養と身体のメンテナンスが必要です。仕事の後の過ごし方により肉体的疲労を発散することを心がけましょう。
- 十分に休み、睡眠をとる。
- マッサージや整体などによる筋、骨格系の調整を図る。
- 適度な運動により、筋肉をつけておく。
- リラックスできる状態を作り、交換神経を休ませる。(アロマオイル、ヒーリングミュージックなど)
- 入浴により、全身の血流を改善する。
精神面の自己管理
新人看護師は、仕事のプレッシャーや、業務に関して、人間関係に対して、自分の失敗など多くのストレスにさらされています。これを上手く発散しなければ、心身共にバランスを崩し、体調不良の原因となります。
- 自分なりのストレス発散法により、溜まったストレスを吐き出す。
- 睡眠と休息により、全身、心を休ませる。
- 仕事の失敗やミスを引きずらない。
食事の栄養にも気をつけよう
体調管理において、忘れがちなのは栄養です。仕事が忙しく、食事まで気がいきわたらないと言う事があるでしょうが、これは、体調不良の原因です。身体の資本は、栄養とエネルギーです。三食バランス良く栄養を取り、身体に力を与えましょう。
- 栄養バランスのとれた食事をとる。
- 無理なダイエットをしない。
- お菓子や甘いものばかりでカロリーを摂取しない。