心電図が苦手な新人看護師のための基本メモ

急性期疾患の患者を対象とする医療現場や、高齢者が多い医療現場では、特に心電図や心電図モニターに触れる機会が多くあります。異常アラームが、鳴ってもその波形を見て判断できなければ、患者さんへの対応が遅れ、状態悪化となりかねません。

しかし、心電図の波形を読み取ることを苦手とする新人看護師は多くいます。
心電図の装着方法から、判読方法まで、看護学生時代にじっくりと教わることはあまりありません。よって、なかなか理解できない新人看護師が多く居るのです。

循環器疾患を有する成人や高齢者はこれから、どんどん増加していくことが予測されます。心電図の苦手意識を克服し、異常早期発見、早期対処出来るプロの看護師を目指しましょう。

心電図検査の基本

心臓で発生した電気信号を体外から観察するために心電計が使用されます。心電計は、心臓の様子をあらゆる方面から捉え、その電気信号を波形で表します。

プラス極とマイナス極に分かれ、心電計の波形となります。
四肢誘導は、上下肢の離れた部分から心臓を捉え、表面上の電気信号として読み取られます。
胸部誘導は、胸部に誘導を取り付け、心臓に近い位置で断面の様子を読み取ります。

看護師に求められる心電図の知識として、正しい位置に装着し、正しく心電図検査を行える事、その波形から考えられる疾患や病変を読み取り、異常早期発見、対処が出来ることです。では、心電図の正しい理解により患者さんを循環器異常から早期に救出しましょう。

信号の流れ

心臓からでた電流は、左肩方向に流れたものは左腕を通り、左手先まで流出します。また、右肩からは、右手、腹部、足先まで電流が流れます。左肩、右肩、腹部という、ほぼ三角形の形で心臓をとらえています。

心電図の誘導

心室では、左脚の方が、右足より早く電流が伝わる為、左脚から電流が発生し、Q波が起こります。

もともと心臓は、60度前後の傾きがあり、Ⅱ誘導の電極と結ぶ位置と同様に捉えられます。最初の電流の向きは、その傾いた線と直角に近くなる為、Q波は、小さいか見えない事があります。

次は、電流は下向きに進行を変え、心臓の軸方向へ向かい、拍手が最大となりR波が最大になります。右室壁は薄く、これから左室の分厚い壁に向かう為、最後は左室壁上部に向かいS波となります。

取り付け方

V1 赤 第4肋間、胸骨右縁
V2 黄 第4肋間、胸骨左縁
V3 緑 V2-V4の中間
V4 茶 第5肋間、左鎖骨中線の外側
V5 黒 V4と同じ高さで左前腋下線上
V6 紫 V4と同じ高さで左中腋下線上

誘導の装着位置をなかなか覚えられない新人看護師へアドバイスです。
あ(赤)き(黄)み(緑)ちゃ(茶)ん、こく(黒)し(紫)「あきみちゃん、国試」で覚えましょう。

心電図読解のポイント

P波から始まり、QRS波、そしてT波と続く心電図の読解には、新人看護師のみならず多くの看護師が苦戦します。しかし、これを知っていると患者さんの異変にいち早く気付き、患者さんの命を救うことにもなります。

P波:心房の収縮
QRS波:心室の収縮
T波:心室の弛緩

●異常Q波
心筋梗塞、肺気腫、左脚ブロックなどによる心筋壊死や血流障害によりQRS波は減少します。異常Q波は、Q波の幅が広く、深くなります。これがみられると、心筋障害を疑い心エコーなどの指示を受けましょう。

Q波が延長していると言うのは、その人のこれまでのモニタリングによるモニターの動向が指標の役に立ちます。モニタリングを行いQ波移行への時間を計測し判断する事が求められます。

●R波の増高不良
ST-Tの異常が無い場合は、異常なしと判断します。しかし、これに異常を見られた場合は、心筋梗塞や左室肥大を認めます。

●右軸偏位、肺性P波、R波増高など
高血圧などにより心臓に圧負荷がかかっていると、右室肥大を呈します。僧帽弁狭窄症、慢性肺塞栓症、ファロー四徴症、肺動脈弁狭窄症、慢性閉塞性肺疾患などにより起こることがあります。

●ST-T異常とT波陽性
左室肥大によりこの現象が起こることがあります。虚血性心疾患との鑑別が必要ですが、R波増高が認めるケースでは、左室肥大を疑います。

●ST-T異常
QRS波の終わりからT波の初めまでの部分の異常で、STが上り坂になっている時が清浄です。ストレインというアップダウンがある場合は、虚血若しくは左室肥大を疑い、盆状低下は若い女性に非特異的に表れる変化、水平や下り坂では虚血性心疾患を疑います。

●陰性T波
健康な女性で現れる心電図異常としてT波の減少があります。これは問題ありません。T波が下向きで、0.5mV以上のものは、狭心症や心筋梗塞を疑います。

●陽性T波
カリウムは不足すると、T波が高まり、U状波形となることがあります。カリウムを補正する必要があります。

●上室性期外収縮、心室性期外収縮
本来のタイミングより早く収縮が起き、心臓に血液が十分にない状態で、心拍が開始されます。自覚症状が無い場合が多く、過労、精神的・肉体的ストレスやたばこが引き金となることがあります。

●ブルガタ心電図
健康な成人男性は、夜間急にうなり突然死となるケースがある波形です。反復する失神発作などの前駆症状があります。STの上昇と、QT波の短縮を心電図上では認めます。

心電図が苦手な新人看護師さんへ

心電図の読解は、新人看護師にとって簡単なものではありません。基本の波形をしっかり理解しておく事で「おや?」と感じる力が身に付くでしょう。そして、モニターアラームが鳴れば、すぐに振り向いて確認する癖をつけましょう。

「また鳴っている」といつものことのように見過ごしていると、異常の見落としや急変予測が出来ない患者さんの取っての不利益となる行動になってしまう事を肝に銘じて観察を行いましょう。

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