貯金・貯蓄で挫折しないために
新人看護師の中には、給料をもらって何に使おうかと思っている人もいるでしょう。皆さんが稼いだお金なので、何に使っても構わないでしょう。でも将来のことを考えた場合、もらった給料をすべてすっかり使うのではなく、多少は貯蓄をした方がいいです。
できるだけ多くのお金を貯蓄に回せれば、将来結婚して子供が生まれたときに生活費や教育費に捻出できます。もしくは老後の生活資金としても活用できるでしょう。日本は少子高齢化が今後どんどん進んでいきます。すると、年金も今の高齢者のようにもらえるかどうかも不透明です。
自分の将来のためにも、貯蓄は意識して行った方がいいです。そこでこれから、貯蓄をするにはどのようなことに気をつければいいかについてみていきましょう。
すぐに始めることが大切
貯金をするにあたって大事なことは、初任給から貯蓄する意識を持つことです。なかなか社会人になってしばらくたってもお金が貯まらない人を見てみると、貯蓄を先延ばしにする傾向が見られます。「給料がもう少し上がったら貯金をしよう」と思っている人は案外多いです。
しかしそのような甘い考え方をしていると、5年経過しても10年経過してもお金は貯まりません。節約したり、ほしいものを安易に購入したりしないなどの対処をすれば、社会人1年目からでも多少のお金は残るはずです。そこで貯金をするという意識を持つように心がけてください。
貯金を切り分ける
貯金できない人の発想の中で、「給料が余ったらそれを貯金しよう」という考え方があります。しかし給料が余るという事態はなかなか起こらないものです。人間というのは悲しいかな、あるお金は全部使ってしまう傾向があります。そこで収入が発生したら、貯金分をまず切り分けてしまうのです。収入から貯金分を差し引いて、そのお金で1か月生活してみましょう。
では貯金を切り分けるといっても、いくらぐらいを貯金に回せばいいのでしょうか?目安になるのは、手取り月収の10~20%です。もし初任給が20万円であれば、2~4万円を貯金として強引に切り離してしまいます。そして残りの16~18万円で1ヶ月を乗り切ってみましょう。16~18万円もあれば、何とかやりくりをしていけばしのげる金額のはずです。このように普段から家計のことを意識して生活すれば、気づかない間の無駄遣いもだいぶ防げるはずです。
これは一人暮らしをしている場合です。もし実家で暮らしているのであれば、光熱費や食費などは自分で出していないはずです。そう考えると、より多くの額を貯蓄に回せるはずです。ちなみに実家暮らしをしているのであれば、手取り月収の40~50%くらいは貯蓄に回すように意識しましょう。先ほどの20万円であれば、8~10万円を貯蓄に回します。もしこのペースで1年間貯蓄ができれば、社会人2年目に突入する前の段階で100万円前後のお金が貯まります。新社会人にとっては、かなり大きな額を手元に残せるわけです。
オートマティックに貯金する
「自分は意志が弱いから、手元にお金があるといろいろな言い訳をしてお金を使ってしまうかもしれない」と思っている人もいるでしょう。その場合には、自動的に貯蓄できるようなシステムを活用することです。具体的には、積立貯金のシステムを利用するわけです。
自動積立というシステムを導入している金融機関は多いです。たいていのケースで、給料は皆さんの銀行口座に振り込まれます。この振り込まれた給料の一部が自動的に定期預金口座に振り込まれるシステムです。その他には、天引き貯蓄の方式をとる方法もあります。病院の中には採用している所もあって、給料を振り込むときに一定額を貯金として差し引いてしまうのです。このような方法を利用すれば、強引に貯金ができます。
自分の意思ではお金が貯まるかどうか不安というのであれば、オートマティックに貯金するシステムを活用しましょう。このように貯金するテクニックはいろいろとあるので、自分のできるものから実践していきましょう。