新人看護師の睡眠に関するデータ
看護師は夜勤がある場合や、残業がある場合も多いので、どうしても睡眠時間が短くなってしまう傾向にあります。日本人の平均睡眠時間は7時間30分前後なのですが、看護師の場合には平均睡眠時間が6時間30分前後となっています。よって平均睡眠時間よりも1時間ぐらい睡眠時間が短いことがわかるでしょう。
では、新人看護師の場合にはどうなのかというと、新人看護師も6時間40分から6時間50分程度の睡眠時間となっているので、やはり平均睡眠時間よりは短いというのが現状です。睡眠時間は年齢によっても多少変わってくるのですが、新人看護師は当然20代前半になっているので、本来であれば平均睡眠時間よりも長く寝るという人が多いはずでしょう。
なぜ平均睡眠時間よりも短いのでしょうか。いくら残業や夜勤が多いからと言って、寝る時間も取れないのでしょうか。これほどの激務であったら大半の人は看護師になりたいとは思わないでしょう。実際には一般的なサラリーマンやOLよりは勤務時間が長い場合が多いものの、睡眠時間も無くなるぐらい激務なのかというと、決してそのようなわけではありません。
負のサイクルで睡眠時間が短くなっていく
睡眠時間が短くなってしまう大きな原因は、不規則な勤務形態にあるのです。看護師になる前は当然朝起きて学校へ行き、夕方に帰ってきて夜に寝るのが一般的ですが、看護師の場合には昼間に寝なくてはいけなくなる場合もあります。近年は3交代制になっていることも多いので、早朝に出勤して夕方に寝ることもあれば、夜に起きて昼に寝ることもあるでしょう。
最初のうちはしっかりと眠れるでしょうが、生活習慣が狂ってきてしまうと、どうしても睡眠の質が悪くなってしまうのです。しかも激務で体力だけではなく、精神的にまいってしまうことも原因の1つだと言えるでしょう。体力的に疲れているだけであればしっかりと眠れるでしょうが、精神的に疲れてしまうと寝不足になってしまうこともあります。このように睡眠の質が下がってしまうために、看護師は睡眠時間が短くなってしまうのです。
睡眠改善のポイント
睡眠時間が短くなってしまうと、どうしても疲れが取れない、体力が回復しないという事態に見舞われてしまいますよね。しかし、睡眠というのは長く取ればよいというものではないんですよ。睡眠で重要なのは質なので、睡眠時間が短くなってしまったからと言って不安になる必要はありません。でも布団に入ってからなかなか寝付けないという場合には改善しないといけませんね。
新人看護師が睡眠の質を落としてしまう原因は夜勤とストレスです。夜勤をしないというわけにはいきませんので、まずはストレスを軽減する方法を身に付けることが重要ですね。しかし、ストレス社会でストレスを軽減するにも限界があるので、最も有効的な方法は夜勤対策です。ではどのような対策をすればよいのでしょうか。
夜勤を行う場合には、短い時間でもよいのでこまめに休憩することが重要です。看護師は通常休憩室に入って休憩を取りますが、ただこまめに休憩をするだけではいけません。部屋を明るくすることも大切です。暗い状態では眠気が襲ってきやすくなるので、明るい状態にして体にまだ眠る時間ではないとインプットするように対策を取るのが効果的なんですよ。
それでも勤務中ですから、対策を取るにも限界がありますよね。そこでもっと重要になるのが帰宅する途中と、帰宅してから寝るときまでの対策です。帰宅するときにまぶしい太陽の光を浴びすぎてしまうと、眠りにくくなってしまいます。日差しが強いときにはサングラスをする、歩いて帰る場合にはなるべく日陰を歩くというだけでも多少かわかってきますよ。
寝るときにはできる限り部屋を暗くして、音を遮断して寝るのか効果的です。部屋に雨戸がついていれば、雨戸を閉めて寝る。音がうるさければ耳栓やイヤホンをして寝ると効果的ですね。このようにちょっとした工夫をするだけでも睡眠の質というのは大きく変わってくるので、できる範囲で実践してみましょう。