第二新卒看護師として「コールセンター(健康相談業務)」へ転職!
コールセンターで働く看護師の仕事内容
コールセンターは看護師が勤務している他の職場とは違い、直接患者と接するというわけではなく、電話で健康相談を行う業務になっています。直接顔を合わせて健康相談をするよりも難しいのが特徴です。看護師としての知識もないと相談内容に対して回答ができませんし、直接患者の症状を確認できるわけではないので、新人看護師の場合には多少向き不向きが出てしまう職業と言っても過言ではありません。
コールセンターの多くは相談する時間が定められているのですが、中には24時間稼働しているようなコールセンターもあるので、このような場合には当然夜勤を行う必要もあります。コールセンターというと、相談者と話をしているだけという印象を受ける人もいるようですが、実は事務所で働く人のような仕事も行っているのです。パソコンによる業務もあるので、ただ看護師の知識があるだけではなく、事務を多少であってもこなせることや、簡単なパソコン操作ができるとより仕事に早く慣れるでしょう。
求人傾向や待遇面の特徴
コールセンターというのはそれほどたくさん存在しているわけではないので、求人数が少なくなっているのですが、求人が少ないということは、情報収集が難しいということを表しています。給料は大体病院で勤務する看護師と同じぐらいで、月収で30万円から35万円ぐらいが平均ですし、年収にしても400万円から450万円と言った感じでしょう。年齢は比較的若い人が多いのですが、20代後半から30代前半ぐらいの人が多くなっている職場です。
手当てなどもしっかりと支給されますし、福利厚生もしっかりとしている職場が多いと言えます。研修などは病院や高齢者介護施設のようにしっかりと行うという職場は少なく、最初は話し方などの勉強を行ってから仕事に取り掛かるという職場が多いと言えるでしょう。もちろん最初はきちんと先輩が指導してくれるので安心できます。いろいろな職種の人が勤務している職場なので、やはりコミュニケーション能力が必要ですが、医療機関や介護関連の職場ほど必要になるというわけではありません。
コールセンターに転職するメリット・デメリット
コールセンターのメリットは、体力をほとんど消費しないということでしょう。基本的に椅子に座っての作業や相談になるので、あまり体力に自信がないという人にはおすすめの職場です。中には夜勤がある職場もあるのですが、多くの職場は夜勤がありませんし、残業も少ないというメリットがあります。さらには直接看護師と患者が接するというわけではないので、患者との人間関係がいつもうまくいかなかったという人でも安心して仕事ができます。
服装もユニフォームが用意されている職場もあるのですが、自由になっている職場も多いので、ある程度服装が自由というのも女性にとってはメリットでしょう。コミュニケーション能力が必要とは言っても、慣れてしまえば基本的に1人で仕事を行うので、気持ちにも余裕が持て、退職する人も少ないというメリットがあります。じっとしているのが苦手という人や、第二新卒で転職してきた新人看護師同然の人にはじっくり研修を行わない場合が多いので、最初はプレッシャーがかかるというデメリットもあります。
ワンポイントアドバイス
コールセンターはメリットが多く、デメリットが少ない職場なのですが、現在ではまだ求人数が少ない上に、辞めていく人も少なくなっています。辞めていく人が少ないということは、働きやすいということを意味していますよね。現在では求人が少なくても、今後需要が伸びてくる傾向にあるので、新人看護師でも転職できる可能性は十分あるんですよ。
特に第二新卒として医療機関から転職した人は、全く勝手の違う仕事なので戸惑ってしまうこともありますよね。全く違う分野に転職すれば、誰でも戸惑うことがあるのです。新人看護師がまず行うべきことは、とにかく知識を身に付けておくことや、相談相手に失礼のないような話し方の基本を身に付けておきましょうね。このようなことは自分だけでも十分勉強できますよ。