第二新卒看護師として「訪問看護ステーション」へ転職!
仕事内容は多岐にわたる
訪問看護ステーションの仕事内容はかなり多くなっていて、利用者の自宅へ訪問しての看護活動となります。訪問したら入浴や食事の指導、排せつなど療養の世話を行います。さらに利用者のケアを行うのも看護師の仕事なのですが、医師の指示がなければできないこともあるので、医師の指示を仰いでケアを行うのが一般的です。他にも医療機器の管理や利用者の家族からの相談受付、介護指導なども行っています。
認知症のケアや末期症状の患者の希望で、自宅で過ごしたいと言った場合のターミナルケアも行っているので、訪問看護ステーションで働く看護師の仕事はとても多いのです。大体1日に4件から5件ぐらい回るのが一般的なので、8時間みっちりと働く職場と言えるでしょう。場合によっては時間が足りなくて残業することもあります。
待遇や求人の傾向
訪問看護ステーションの給料は、看護師の平均的な給料よりも若干安く設定されていることが多いのですが、やはり他の職場と同じように、勤務する施設によっては給料が高い場合もあります。年収では大体350万円から400万円ぐらいになっていますし、第二新卒として就職した場合には、大体月給20万円から23万円ぐらいに設定されていることが多いでしょう。
給料が若干低くなってしまう理由としては、夜勤が全くないという理由が挙げられます。訪問看護ステーションでは中堅看護師が多くなっている傾向にあり、新人看護師を率先して指導している看護師もいます。そのため、新人看護師でも研修制度がしっかり整えられているような職場であれば、積極的に採用してもらえるでしょう。
それほど求人数が多い職場ではないのですが、今後はどんどん増加する可能性も十分ありますし、訪問看護ステーションでは必ずしも1名のみの募集となっているわけではありません。複数人募集していることもありますし、看護師不足になっている職場でもあるので、第二新卒を歓迎している職場も多くなっています。
訪問看護ステーションへ転職するメリット・デメリット
訪問看護ステーションは夜勤がありませんし、休日もしっかりと決まっているので、規則正しい生活ができるというメリットがあります。多くの訪問看護ステーションでは日曜日や祝日が休みになっているので、他の職場に勤務している友人と休日に遊びに出かけるという計画も立てられるでしょう。ただし新人看護師のうちは時間が足りなくて多少残業を行う可能性もあります。
訪問看護ステーションは民間企業が運営しているということもあり、しっかりと経験を積んでいくことで、将来は独立して訪問看護ステーションを運営するという展望も開けてきます。現在では訪問看護ステーションの多くが大手企業なのですが、小規模な企業が運営していることもあるのです。そのため、独立して最初は地域密着型の小規模経営という形を取ることも可能というメリットがあります。
訪問看護ステーションの仕事に興味がある新人看護師さんへ
今後増加する可能性が高い訪問看護ステーションですが、第二新卒として転職を希望している人の中には、何か資格を取得しておいた方がよいのではと考えている人もいるでしょう。しかし、訪問看護ステーションに勤務することを希望するのであれば、看護師の資格以外に何か取得する必要はありませんよ。
もちろん資格を持っていることに越したことはありませんが、私がおすすめしたいのは、まず訪問看護ステーションに転職をしてしっかりと経験を積み、認定看護師や専門看護師の資格を取得する方法です。訪問看護の仕事で役に立つ認定看護師や専門看護師の資格は比較的多くあるんですよ。
認定看護師であれば訪問看護認定看護師や緩和ケア認定看護師などがありますし、専門看護師であれば地域看護専門看護師などがあるのですが、他にもいくつか訪問看護の仕事で役立つ資格が存在しています。認定看護師や専門看護師は、一般の看護師資格の上級資格なので、持っているのと持っていないのとでは給料も信頼性も全く変わってくるんですよ。よって他の資格取得を目指すよりも、認定看護師や専門看護師の資格を目指す方がよいでしょう。