第二新卒看護師として「和漢診療科」へ転職!
2005年に誕生した和漢診療科は、まだあまり認知されていない診療科なのですが、どのような診療科なのかというと、東洋医学と西洋医学が融合した診療科です。
西洋医学というのは、現在日本で行われている診療であり、東洋医学を代表するのは漢方です。この両方を取り入れて診療をするところなのですが、西洋医学はどこの診療科でも行っているので、基本的には漢方薬を用いた治療をする診療科と考えてよいでしょう。よって看護師も漢方薬の知識が多少必要になります。
精神的な病気から内科を受診するような病気で来院する人もいるのですが、病院で診察してもらい、薬をもらって服用してもよくならないという人は、和漢診療科を受診することをすすめる医師や看護師もいます。
まだたくさん存在している診療科ではなく、数が少なくなっているのですが、知っている人も少なくなっています。よって求人数自体は少なくても、倍率が高くなる可能性も低いことから、第二新卒として転職できる可能性も十分あります。
■いろいろな知識が必要になる診療科
和漢診療科と言ってもわからない人が多いので、中には漢方内科と明記している医療機関もあります。漢方内科と書けば、漢方薬を使って病気を治す診療科だと大半の人がわかります。他にも和漢リウマチ科と名前を付けていることもあるので、和漢という文字や漢方という文字を用いている診療科は、和漢診療科と思ってよいでしょう。
仕事内容は診療科名が違っていてもそれほど変わることは少ないのですが、どこの医療機関でも全く同じではありません。まずは求人をしっかりと確認し、自分がやっていけるのかということを検討してから転職を決めるようにしましょう。
いろいろな治療方法を取り入れている診療科なので、それなりに知識も身に付ける必要があります。他の診療科であれば、専門的なスキルを身に付けておくだけでよいことも多いのですが、和漢診療科はありとあらゆる医療のスキルが必要になるということを覚えておきましょう。そのかわり、滅多に勉強できない漢方のスキルも身に付きますし、いろいろな診療科で役立つスキルが身に付きます。
和漢診療科の仕事に興味がある新人看護師さんへ
新人看護師が他の職場に転職したいと考えたとき、第二新卒であっても採用してもらうことが可能なのか、どのような仕事内容なのかという情報収集をすることが多いですよね。特に現在は情報化社会で、インターネットを気軽に使用できる時代になっています。
しかし、和漢診療科のように、まだ誕生したばかりの診療科で、なおかつあまり知名度がなく、求人数も少ないような診療科の場合、情報収集がとても難しくなるんですよ。
このように情報量が少なくて調べるのが難しいと、詳しい内容を見ることができなくなります。そんなときには実際に出ている求人票が頼りになります。そして和漢診療科というのは、ありとあらゆる医療の技術や知識が必要になる職場ということも覚えておきましょうね。それだけ知っているだけでも十分ですし、特に資格を新しく取得する必要もありません。後は転職をしてみてからじっくりとスキルを高めていくようにすれば大丈夫ですよ。
■アレルギー関連や体質に関する知識が役に立つ
和漢診療科を受診する人の多くは、アレルギー症状を緩和したい、虚弱体質を改善したいと言った患者が多くなっているので、これらに関する知識があると役に立ちますよ。前の職場ではアレルギー科に勤務していたという人であれば、第二新卒でも採用してもらいやすいですし、転職してからもスキルを活かすことができるでしょう。
もちろん未経験でも採用してくれることが多いのはいうまでもありませんよ。現在日本人がなかなか改善できないと悩んでいるような病気を治療することが多いので、かなりやりがいのある職場とも言えますよね。もっとやりがいのある職場に転職したいと考えている新人看護師は、和漢診療科に転職するという方法があることを知っておきましょう。