総合病院における新人看護師の配属先の現状

希望の配属先に配置されましたか？

新人看護師のモチベーションに係る事として、配属先は重要ではないでしょうか？

総合病院では、多数の診療科があり、内定の際に「配属先希望」を聞いてくれる医療機関が多いことでしょう。それが、必ず叶うと言う事ではありませんが、出来るだけその願いがかなうよう雇用側は配慮しています。

その理由は、早期退職者を出さない為、新人看護師の傾向としてやりたい仕事をしたいと感じている人材が多くなっていると言う事です。

仕事をする為のモチベーションは高い方が、積極的に効率的に実践や学習を行え、成長もはやいと考えられる為、出来る限りの努力をされています。

では、医療機関の新人看護師の配属に関する実態はどうでしょう？

新人看護師の配属先希望の実態

配属先が叶ったと言う新人看護師は、医療機関アンケートにて約64％というデータがあります。医療機関による差があるようですが、第一希望か第二希望がかなったと言う新人看護師が多いようです。

配属先希望がかなった新人看護師は、嬉しく、やる気を高め、不安を感じながらも「やってやる」という前向き姿勢を高めて入職する事になります。そして、積極性を高めて仕事を開始します。しかし、その業務量や忙しさを理由に「こんなはずじゃなかった」「希望がかなったのに」と後悔を言う新人看護師もいます。

配属先が叶わなかった新人看護師は、ショックからやる気を低下させ、「こんなことがやりたかったのに」とマイナスイメージからの就業開始となります。しかし、状況を受けとめ、仕事を開始すると、「こんな職場もあるのか」と前向きさを取り戻し、仕事の捉え方を変容できる適応性高い新人看護師もいます。

先輩看護師や良いから頑張れそうなど、職種希望がかなわなくても、環境により前向きさを取り戻す事もあります。

新人看護師の配属希望先ランキング

１位　内科

看護実戦を積みたい、患者さんに寄りそう看護をしたい、適度に忙しく、医療と看護の両面を学びたいと新人看護師としての基本を弁えたい気持ちからないかを選択する新人看護師が多いようです。新人看護師は、指導を受ける、経験を積まなければいけないと言う気持ちや判断が、内科選択を多くしている現状があります。

そして、近年ニーズの高まりを感じられる、訪問看護を将来したいと感じる新人看護師は、臨床実践能力と判断力、臨機応変性を身につけるために内科の現場を希望する事が多いようです。

２位　循環器科

循環器科は、内科的治療と外科的治療があり、多忙で遣り甲斐ある職場です。高齢化や生活習慣病の増加により患者数の増加や、専門性の要求が高まっている循環器科でバリバリと働きたい新人看護師が配属希望を出している現状があります。

ドラマやテレビの影響から、「カッコいい」「遣り甲斐ありそう」と感じ、希望する新人看護師も多くいます。

３位　整形外科

自分の入院経験や治療経験、その際の看護師とのやり取りなどを影響として整形外科を希望する新人看護師がいます。また、高齢者の増加による運動器系疾患の増加により、医療機関のニーズの高まりから、やりがいを感じて就職希望されることがあります。

患者さんに寄り添い、その苦痛を緩和し、自立に向けて支援していくと言う看護の特徴に好印象を感じている新人看護師や、近年ニーズが高まっている回復期リハビリ病棟に興味を示す新人看護師もいます。

人気がありそうな、集中治療室は6位、救命救急は10位と言う結果になっています。

この先、希望の配属先で働くチャンスはいつでもある

配属先の希望が「叶う」か「叶わない」かにより、新人看護師のモチベーションが変化する事は仕方ないことでしょう。しかし、社会人として受けとめなければいけない現状もあります。どうせするなら前向きに行いたいものです。

新人看護師は、まだまだ教育期間中で、指導をされる存在です。どの現場に置いても学ぶ事ばかりです。よって、どの配属先でも出来ることは限られると言う事を考えましょう。
それならば、自分のおかれた状況で必死に看護を学び、能力を高める方が賢明でしょう。

そして、看護師として立派に働けるようになった時、配置変更や希望をだして、自分のしたい配属先を経験させてもらうという考え方でも遅くはないでしょう。