第二新卒看護師の転職ガイド「Step4 面接のための準備」
面接の基本
「新人看護師=若くて未熟」というイメージを持たれないためにも、面接では言葉遣いと服装、基本的なマナーをしっかり押さえておきましょう。
言葉遣いというのはどのように受け答えをするのかという点ですが、最近は正しい敬語を使えない人が多くなっているので、正しい敬語をもう一度見直しておく必要があります。インターネットでも書籍でもよいので、言葉遣いをしっかり身に付けておかないと、どこの職場に就職しても通用しません。
服装は男性であれば背広にワイシャツ、女性であればスーツにブラウスが基本です。他にもいくつか注意点があるのですが、男性の場合にはきちんと髭を剃ること、長髪にしないで仕事をするのにふさわしい髪型にしておく必要があります。女性であればアクセサリーをたくさん身に付けないことと、髪の毛が長い場合には束ねておくことが重要です。髪を染めている人も近年は多いですが、面接にはふさわしくありません。
マナーは挨拶をどの場面で行うのかを確かめておきましょう。面接会場に入るとき、面接が終了したときなどは必ずありがとうございましたと言ってお辞儀をするのは基本中の基本です。
面接攻略のためのポイント
最近は看護師の職場でも、筆記試験や適性検査などを行わない場合が多く、書類審査と面接のみという場合や、面接だけで決めるという職場も増えています。よって面接はかなり大切になってくることがわかるでしょうが、面接を攻略するにはどのような対策が有効的なのでしょうか。それはよく聞かれる質問に対しての答えをあらかじめ用意しておくことです。そうすることである程度緊張も和らぐでしょう。
面接官が見ているのは面接を行っているときだけではなく、面接会場に入ってから面接が終了して外へ出ていくときまでしっかりと見ていることが多くなっています。よく学生のときに、遠足は家に帰るまでが遠足だと先生に言われた経験がある人もいるでしょうが、面接も家に帰るまでが面接です。面接が終わったからと油断しない人は面接をしっかりと行えますし、好印象を与えることができます。
面接でよく聞かれる質問
面接対策として最も有効的なのは、やはりよく聞かれる質問に対しては、きちんとどのように受け答えをするべきなのか対策を立てておくことです。中学校や高等学校では、就職活動や進学の準備を行うとき、面接対策を授業の一環として放課後などに行う場合が多いでしょう。それだけ面接の受け答えというのは大切なのです。そこでよく聞かれる質問と、対策を簡単に紹介するので参考にしてみてください。
・前の職場は何で辞めたのですか
・この職場を選んだ理由は何ですか
・長所と短所を教えてください
・今後の目標を教えてください
・何か質問はありますか
このような問いかけはかなり高い確率で聞かれます。これらの質問に無難な解答をするのではなく、第二新卒の看護師としての自分をアピールできるような解答を心がけましょう。
前の職場は何で辞めたのかという質問に対しては、正直に人間関係が悪い、待遇が悪いと言っては当然いけませんので、前向きな答えを考えていきましょう。この職場を選んだ理由というのは、簡単に言えば志望動機です。履歴書に苦労して書いた内容に少しプラスして、新人看護師としてのやる気や目標を回答するとよいでしょう。
長所と短所は前の職場を辞めた理由や、志望動機に比べると聞かれる可能性は低いのですが、やはり聞かれやすい質問なので対策を考えおくべきです。長所は傲慢だと思われないように、短所は就職したい職場に影響が出ないような回答をするのがベストです。
今後の目標というのは、採用が決まったらどのような働き方をしたいのかという点や、将来の夢などを話すとよいでしょう。今後どのような看護師を目指していくのかを話すことで、好印象を与えることができます。他にも給料の希望や残業、休日出勤に対応できるかという質問をされる場合もあります。
そして最後によく聞かれるのが何か質問はないかという内容ですが、1つでもよいので何か質問をするようにしましょう。ただし、説明してもらった内容を質問してはいけませんので、1つだけではなく3つから5つぐらいは質問する内容をあらかじめ考えておくべきです。