第二新卒看護師の転職ガイド「Step1 転職先の候補を考える」
自分の転職理由と向き合い、いろいろな求人選択肢に目を向ける
新人看護師が転職に臨むうえで一番最初にしなければいけないのは、「なぜ転職したいのか」という理由を明確にすることです。辞めたい理由を明確にできないと、また同じような職場に転職してしまい、数年で辞めることになってしまうからです。
実際に転職をしても毎回同じような職場にしか就職できず、職場を転々としている人も存在しています。新人看護師のうちにこのような状況になってしまうのは、今後の看護師人生にとても悪影響を与えてしまいます。
そして、どのような求人選択肢があるのかということを把握しておくことも大切です。看護師の活躍の場は年々広がっているので、病院勤務だけが選択肢ではありません。色々な可能性にを目向けることで、自分に合った職場に出会えるチャンスも増えてきます。
自分の得意分野ややりたいことを考える
新人看護師の頃に就いた職場は今後の看護師人生に大きく影響します。しかし、将来のことを考えて職場を選ぶというのはとても難しいことです。
そんなときには自分がやりたいことをいきなり探すのではなく、自分は何が得意なのかを思い浮かべてみましょう。自分の得意分野を見直すことで、このような仕事なら自分に向いているのではないのかと思う場合や、興味を持てるきっかけにもなります。
まず、「自分は学生のときに商店でアルバイトをしていたので、商品のよさをすすめるのは得意。将来は美容外科や美容皮膚科で看護師として働き、美容製品のよさを多くの人に広めたい」といった感じで柔軟に考えてみましょう。
そして、気になる職場があったら徹底的に情報収集し、自分にあった職場なのか深く考えてみましょう。まずは、いろいろな職場について知ることが大切です。
新人看護師ならではの強みを考える
新人看護師はまだ20代前半なので、いろいろな可能性を秘めています。第二新卒であっても大体の人は20代前半に就職するでしょう。若いというのは誰にでも与えてられている権利なのですが、生涯に1回しか与えられていない権利なので、この権利を十分利用しない手はありません。
どこの職場であってもやはり長く働いてほしいと思うのは当然であって、すぐに辞めてほしくないと考えているものです。若い人材が欲しいと考えている職場も多いです。
技術や経験が未熟な新人看護師だとしても、「若さ」は大きな武器になります。
また、新人サラリーマンの場合には、完全に仕事が全く分からない状態なのに対して、看護師は学校で3年以上勉強をしていますし、実技もこなしています。新人看護師や第二新卒でも戦力になるので、求人の選択肢が減るようなことはほとんどないと考えてよいでしょう。
ワンポイントアドバイス
新卒や第二新卒で就職した人は、やはり最初は不安に思うことが多いでしょうし、私もそうでした。それは誰もが経験することなんですよ。
初めて就職して、新人看護師のうちに何度も辞めたいと思うことがあるでしょう。しかし辞めるのは簡単ですが、次の職場選びに注意しないとまた同じ結果になります。まずはゆっくり深呼吸して現状を把握してみましょうね。
夜勤がきついのであれば夜勤のない職場に転職する、採血など注射が苦手なのであれば採血や注射がない職場に転職する、これは当たり前のことなのですが、意外とできていない人が多いんですよ。そして多くの人が悩む人間関係が理由で辞めたい場合には、自分にも非がないのかもう一度思い返してみましょう。
人間関係だけはどこの職場でも避けては通れないので、人が少ない職場に行くか、求人に人間関係がよいと書かれているような職場に行くという対策が有効的です。焦らない、慌てない、落ち着いて現状を見直せばきっと転職は成功しますよ。