第二新卒看護師の転職先としての「循環器内科」
■内科の中でも高いスキルが求められる分野
循環器内科というのは、血液の病気を診察する診療科なのですが、内科の中でも特に高いスキルが求められる仕事といわれています。高いスキルが求められるということは、高度な技術を習得できる可能性もあるということを意味しています。どのようなスキルを身に付けられるのかというと、点滴や採血などの注射のスキル、体位の交換方法、バイタルサインの特定スキルなどが一般的でしょう。
バイタルサインというのは、脈拍や血圧、体温や呼吸音などのことです。知っての通りに血管というのは体中に通っているので、疾患のある場所によって対処する方法が異なってきます。そのため、対処する場所によってどのように変わるのかということも学習できるのです。点滴や注射はいろいろな職場で役立ちますし、近年は注射が苦手という看護師が多くなっています。
新人看護師のうちからこのような高度な技術を習得するのは大変ですが、最初のうちに厳しい職場を体験しておくことで役に立つこともたくさんあります。厳しい職場ではあるものの、もちろん第二新卒でも循環器科の求人は出ているので安心です。
循環器内科で働く看護師の給料・待遇
看護師の場合には民間と同じように、給料の高い職場へ転職したいのであれば、仕事が大変な職場を選ぶしかありません。循環器内科は高い知識とスキルを身に付けられる職場なので、その分給料もよくなっている傾向にあります。ただし、新人看護師のうちは給料ではなく技術や知識を習得することを第一に考えるべきでしょう。
第二新卒でも就職できる職場なのですが、最初からいきなり難しい仕事を任されることはありませんし、基本的な仕事も存在しています。できれば注射を得意にしておくと、就職するときに有利になるでしょう。血管の病気を取り扱っている循環器科で注射が苦手というのでは話になりませんし、特に採血は学生時代にも練習をしているはずなので、新人看護師でも注射が得意という人も存在しています。
循環器内科に転職したい新人看護師さんへ
循環器内科は血管という繊細な部分の病気を診る診療科なので、難しいこともたくさんある反面、学べることも多い職場です。新人看護師でも採用している病院やクリニックもあるのですが、一般的な総合内科のように、多くの医療現場で第二新卒を積極的に採用しているというわけではありません。こんなときに役立つのはやっぱり資格ですよね。
循環器内科に就職するために有利になる資格はいくつかあるので紹介させていただきます。一般的な資格としては呼吸療法士があるのですが、呼吸療法士は呼吸器内科で役立つ資格ではないのかと思ってしまう人もいるでしょう。しかし、呼吸療法士の資格は呼吸器内科でも当然役に立つ資格ですが、実は循環器内科でも役に立つ資格なので、持っていれば就職するときの役に立つことは確実です。
このように循環器内科で役に立つ資格というのは、他の診療科でも役立つ資格が多くなっているので、いろいろと調べてみましょう。他にも認定看護師や専門看護師の資格を取得するときに、循環器の部門で取得すれば役に立つのですが、循環器専門ナースという資格も存在しているんですよ。しかも認定看護師や専門看護師より資格の取得が容易に行えるというメリットもあります。
ただし、現場経験が5年以上必要になってしまうので、新人看護師向けの資格ではありません。やはり新人看護師は呼吸療法士の資格がおすすめできますね。資格を取得したら、今度は第二新卒で採用してもらい、採用してもらってからが難しい職場です。覚えることもいっぱいありますし、わからないことも多いでしょう。
クリニックでは研修を設けている場合が少ないですし、経験者を採用することも多くなっているので、循環器内科が存在する病院で、外来勤務の求人が出ていないのかを確かめるのがよいでしょう。新人看護師のうちは病院でしっかりと経験を積み、循環器専門ナースの資格を取得してからクリニックへ転職するという道もあるので覚えておきましょうね。