デキる新人看護師とデキない新人看護師の違い
新人看護師は、同期の看護師と比較されることを嫌います。それぞれに良い個性があり、それぞれのペースで、生き生きと楽しみを持って看護師として成長したいと感じています。
現場では、なるべく新人看護師同士を比べることなく、出来る所をより良くなるよう教育し、出来ないところを出来るように教育支援するようにしています。
しかし、時に比較対象となるのが新人看護師同士です。
では、どのような時に比較されるのでしょうか?
それは、新人看護師側に要因や原因がある場合があります。教育者が、「あぁだから、○○は、△△より出来ない」と感じてしまう内容について知っておきましょう。
また、比べられたくないのであれば、頑張っている、努力している姿勢を見せましょう。きちんとしている新人看護師には、人と比較する厳しい目は向けられないでしょう。
デキる新人看護師とデキない新人看護師の姿勢の違い
挨拶や自己紹介がきちんとできる
第一印象は、大切です。
挨拶や自己紹介がきちんとできる新人看護師は、「この子、出来そう」「やる気がありそう」と教え甲斐や手ごたえを感じます。教える側にも、モチベーションがあります。教え甲斐ある職員の教育には自然と熱が入ります。
しかし、挨拶もできない、自己紹介もできない新人看護師には、そこから指導しなければならないと、少し「がっかり」と思ってしまいます。この思いが教育へのモチベーションに関与します。また、「大丈夫か」「覚えられるか」などと不安要因ともなります。
新人看護師の仕事をし易い人間関係のスタートとして、コミュニケーションが取れ、挨拶や自己紹介が出来ると言ったことです。
素直、分からないことを質問できる
指導に対して「分かりました」「はい」などと理解を示したり、注意されると「すみません」「気をつけます」などと受けとめ、納得する新人看護師には、指導する気を維持して関わることが出来ます。しかし、「でも」「できません」「こうだと思ったのに」などと反抗したり、言い訳をするような新人看護師には教育側の職員は、教育への熱意が下がり、教える価値を感じられなくなります。
分からないことを分からないとはっきり伝え、学ぶ姿勢を見せる、教えに対し素直に従えることが、出来る新人看護師、伸びる新人看護師の要素です。
メモをとる、振り返る
教えられる内容は、初めてのこと、経験したことが無い事ばかりです。もちろん、いっかいで行えることはないかもしれません。しかし、一度で覚えてほしいと感じていることは事実です。
ですが、そのプレッシャーを与えてはいけないと、教えることに対して心配りをしているのが教育担当者です。
覚えようとしている姿勢は大切です。殴り書きでも、思い返したら振り返りながら思い出すことが出来ます。また、「ここまで分かっているけれど、この先はどうですか」と質問する事が出来ます。一から説明をしなければならない状況とは雲泥の差です。「ここまで理解できたのか」という教育者の確認と、「少しずつ成長している」という安心にもなり、より一層の教育への熱を高められます。
デキない看護師は、メモに取らずに振り返ることが無い為、自分が何を経験したのかすら、わからない状況になるのです。このような新人看護師には、教育する気持ちを無くしてしまいます。よって、新人看護師は、メモをとり、積極的に出来るようになりたいとの熱意を見せることも大切です。
仕事がデキる看護師は自己管理が出来る
新人看護師は、日々の仕事のストレス、疲労の蓄積を感じています。上手く発散しなければ、体調不良や健康障害を引き起こすこととなります。
デキる看護師は、自己管理を十分に行い、元気に出勤し、前向きに看護活動や経験を積み、着実な成長を見込めます。
しかし、デキない看護師は、疲労とストレスに負けてしまい、出勤する事が精いっぱい、仕事の時間を過ごすことが精いっぱいとなり、学べる状況にはならず、成長がストップしたり、仕事ができない状況になりかねません。
休日や仕事の後は、自分の体調が崩れることが無いように、栄養をしっかりととり、十分な休息と睡眠をとり、疲労を回復させる必要があります。
また、精神的なストレスは自分では大きく感じない場合があります。
真面目で頑張り屋さんの新人看護師であれば、あるほど、成長しようと自分に重圧をかけすぎて推しつぶされてしまう事があります。頑張っているのに、デキない新人看護師と言われかねません。心外ですね。
趣味やしたいことをして、ストレスを発散する、友人や家族、仕事の先輩に悩みを打ち明けて悩みを抱え込まないことが出来る新人看護師の特徴とも言えます。自己管理が出来、仕事に通い、日々の仕事をこなしながら着実に成長できる新人看護師を目指しましょう!