《悩み相談室》2交代制の生活リズムに慣れることができません
Yuriさんからのお悩み相談
病院に就職してまだ日が浅い新人看護師ですが、最初は昼勤のみだったので特に問題はありませんでした。しかし、病院には夜勤が存在していますし、ずっと夜勤だけというわけではありません。私が勤務している病院は2交代制になっていて、朝出勤して夕方帰宅する日と、夜に出勤してきて朝方に帰る日が存在しています。もちろん残業も多いので、帰宅する時間も毎回異なっています。
このように生活リズムが狂ってしまうことで、夜勤明けや夜勤初めには、昼間あまり眠ることができませんし、疲れも取れません。ストレスも溜まってきますし、2交代制のリズムに慣れることができないのです。このようなときにはどのようにして克服するのでしょうか。何とか2交代制に慣れる方法はありませんか。
アドバイス
●夜勤の帰りにはあまり明るいところで活動をしない
2交代制の場合には、夜勤が終了した後に家へ帰っても全く寝ることができないという人もいます。理由の1つに明るい場所で長時間活動したということがあります。明るい場所で活動すると、人間の体はまだ寝る時間ではないと判断してしまい、睡眠を妨げてしまうようになるのです。
そこで帰宅する場合には、サングラスを着用してまっすぐ家に帰ること、家に帰ったらできる限り暗くすることが大切です。真っ暗にする必要はありませんが、最低でも日の光を遮るように、カーテンを閉めておきましょう。家に帰ったら、激しい運動や掃除などもしないで、風呂に入って寝てしまう方が眠れます。
面倒でも家事は起きたときに行うと、夜勤のときに眠くなる確率を少しですが下げることも可能です。どうしても用事がある場合には仕方ありませんが、特に用事がないのであれば、このような対策を取ることで、少しは生活リズムが整えられるでしょう。もし夜勤終わりは全く眠れないという人は試してみてください。
●寝方を工夫する
2交代制の勤務に慣れない看護師の多くは、しっかりと睡眠がとれないから疲れが取れない、体がきついという悩みを抱えています。夜勤の場合には昼間に寝なければいけませんが、人によっては昼間には眠れないという場合もあります。このような人はまず寝方を改善する必要があります。改善すると言っても、布団や枕を変えるということではありません。
寝るときには耳栓やイヤホンをする、雨戸を閉めて寝る、これだけのことで眠れるようになったという人もいます。もちろん全ての人がこれで眠れるようになるというわけではありませんが、これで眠れるようになるという人もたくさんいます。昼間に寝られるようにするためには、夜と同じような環境を作ってやることが大切です。
可能な限り音が入ってこない、光が入ってこない環境にすることで、人間は夜だ、休まないといけないと脳が働きます。このようにすることで、夜と同じように眠れる可能性が高くなります。しかし、いくら眠れないからと言って、やってはいけないこともあるので注意しないといけません。それは睡眠薬を使うことです。
もし睡眠不足で体が持たないというのであれば、医師の診察を受けて、処方してもらった睡眠薬を使うようにしましょう。しかし、睡眠薬を使わなければいけないぐらい2交代制で体調が悪化してしまったのであれば、休職をするか退職をしてゆっくりと休み、その後で復職する、もしくは転職をして2交代制のない職場に転職するという方法がおすすめです。
看護師なのに体調管理もできないようでは、患者が安心して治療を受けることができなくなってしまいます。他にも安眠スプレーのような商品を使うという方法もありますが、安眠スプレーであれば薬ではないので安心して使用できるでしょう。ただし、使用用途はしっかりと守って使わなければいけません。
昼間の勤務になったら今までのような生活に戻し、夜勤になったら家に帰るまでにはあまり強い光を見たり浴びたりしない、寝方を工夫して、夜に近い状態を作り出す、安眠スプレーのような商品を使って改善してみましょう。