第二新卒看護師として「大学の医務室・保健管理センター」へ転職!
大学の保健施設で働く看護師の仕事内容
大学の医務室は小学校や中学校、高等学校にあった保健室と同じような施設なので、急に体調を崩してしまった場合や、ケガをした生徒が来た場合には応急処置を行います。もし病院へ行く必要があると判断すれば、救急車の手配や救急隊員にケガや病気の状態などを伝えるのも看護師の仕事です。対象となるのは学生だけではなく、大学に勤務している教職員も含まれています。
多くの大学には保健管理センターと呼ばれている小規模なクリニックのような施設が併設されているのですが、保健管理センターでは、健康診断や簡単な診察、健康相談やメンタルケアが行われています。看護師の仕事は健康診断や医師の補助が一般的です。もちろん医務室の役割も果たしているので、医務室で勤務している看護師と同じような仕事もこなしていく必要があるのです。
給与データ・求人傾向
大学の医務室や保健管理センターの給料は、平均的な看護師の給料よりも高くなっている傾向にあります。大学には知っての通りに国立と公立、私立が存在しているのですが、国立と公立はどこの大学であってもそれほど待遇に差が出てしまうことはありません。それに対して私立の場合には、大学によって差が出てしまうこともあるので、よく比較してから選ぶようにしましょう。
平均年収は大体450万円から500万円ぐらいが一般的なのですが、第二新卒で就職するのであれば、月給で23万円から28万円ぐらいが平均的です。もちろん手当もたくさん付くので、手当を含めた金額になっています。人数は医務室であれば1人や2人、保健管理センターであれば2人から5人ぐらいの間になっています。
求人数は大学の数しか存在していませんし、少人数で勤務していることが多いので、それほどたくさん求人が出ていることはありません。募集人数も1名のみになっていることが多いでしょう。新人看護師はこのような点を把握してからどのようにすれば有利になるのかを調べておくべきです。
大学の医務室へ転職するメリット・デメリット
大学の医務室や保健管理センターは求人倍率が高くなっているのですが、その理由は給料が高くなっているからです。このように給料が高いというのはかなりのメリットだと言えるでしょう。夜勤も大半の大学ではありませんし、残業もほとんどないと言っても過言ではありません。
看護の対象となるのも大学生と大学に勤務している教職員なので、不特定多数の人や見知らぬ人が大勢来院する病院やクリニックよりも、精神的に楽だと言えます。しかも大学生は小学生のように無茶なことをする人も少ないですし、病気にかかる確率も低いので、頻繁に医務室や保健管理センターを利用する人はあまりいません。
さらには小学校や中学校、高等学校の保健室で働く場合には、養護教諭という資格が必要になるのですが、大学では看護師の資格があれば勤務できるので、養護教諭の資格なしでも勤務できるのがメリットです。ただし、求人倍率が高くて募集人数が少ないというデメリットがあります。
大学の医務室や保健管理センターの仕事に興味がある新人看護師さんへ
大学の医務室や保健管理センターでは少人数で勤務するので、自分で判断して行動することがとても大切になります。特に医務室では保健管理センターのように、医師や臨床心理士など別の医療担当者がいない場合も多いので、看護師の存在が重要になります。その反面、責任感や判断力が身に付くという利点もあるんですよ。
多くの大学では健康診断に使用する機械類の一部を貸し出している場合もあります。大学生の中には扱い方がわからないという人もいるので、そんなときでも親切に指導してあげましょうね。もちろんしっかりと健診器具の管理もしなければいけませんよ。
そんな大学の医務室や保健管理センターで働く場合に持っていると有利になる資格があります。経験が豊富であれば保健師や養護教諭の資格でもよいのですが、新人看護師の場合にはヘルスカウンセラーや交流分析士、健康運動指導士などの資格がおすすめなので、第二新卒で転職を希望する場合には検討してみるべきでしょう。