新人看護師がクビになることもある!?
仕事をクビになることを予測したり、考えたりしたことがありますか?周囲に仕事をクビになった人がいたり、実際自分がクビになったという経験があったりしますか?
新人看護職員でも、クビになるという悲しい現状があるようです。
新人看護師と言えば、失敗するもの、分からないのも、周囲の先輩や上司に守られるものとされていますが、度を越えるとその能力を謀りにかけられることがあります。
看護師と言う人材は、不足状態にあり、引く手数多な現状があります。しかし、そんな職業でもクビになると言う現状について考えてみる必要があります。
では、新人看護師の仕事を退職せざるを得なくなるクビの実態について理解し、自分がそうならないようこれまでの自分を思い返してみましょう。
新人看護師がクビになるケース
新人看護師に対して、伸びしろがあり、若くて覚えがいいはずと、現場では多くの期待と明るい未来を想像する思いが寄せられています。
よって、ある程度の失敗やミスは許容範囲と多めに見られ、先輩や上司のフォローをいけて擁護されます。教育課程と受けとめられ、教育や研修、再教育を繰り返され、ミスが少なくなり、失敗しないようになり、一人前になれるよう見守り、指導が行われます。
クビの種類
普通解雇:病院経営の不振により病院や病棟を閉鎖することとなり退職せざるを得ない状況を普通解雇と言います。
自分の能力の有無や失敗の有無、勤務態度などに関係なく、仕方ない形での退職となります。
懲戒解雇:看護師側に問題がある為に行われるのが、懲戒解雇です。
看護師の患者さんや勤務に対する態度が良くない為に、病院や事業所に与える悪影響が強く、雇用側から退職を命ぜられることがあります。
事例
●勤務態度の不良
度重なる欠勤や、遅刻、早退を繰り返し、勤務の人員の一人として仕事を託すことが出来ない場合があります。
特に、自己管理不足により、寝坊や体調不良が立て続き、仕事を覚えられない、心身上の理由から仕事が出来ない状況になった場合、雇用側が不利益を生じると退職勧告が言い渡されることがあります。
●コミュニケーション能力の著しい欠如
患者さんや家族、医療スタッフと関係を築けない場合も退職勧告を受ける場合があります。
患者さんや家族に対しては、適切な態度で接する事が出来ず怒らせてしまったり、何気ない一言で悲しませてしまう事が立て続き、病院や医療施設の評判を著しく欠く危険性がある場合があります。
また、医療職者に対しては、必要な情報交換や、報告、連絡、相談などの欠如により指導を繰り返しても改善されず、患者さんの治療やケアに際して不利益を与えかねないと判断されることがあります。
●喫煙
現在、敷地内禁煙や、医療職者の禁煙を雇用条件としている医療施設は多くあります。その条件を満たせない看護職員の退職勧告も実際にあります。
自己管理の出来る職員を採用し、健康的に模範的に医療活動を行っていくために、禁煙を推奨、提唱している職場が多くあります。
新人看護職員では、学生時代から喫煙している職員は、急に喫煙を辞めることが出来ず、「喫煙がバレたくらいで退職にはならない」と甘い考えから、その規定を順守できない場合があります。
●重大な医療事故
新人看護師で良くあるトラブルでは、実習ではなかった深い患者さんとのやりとりや、複数患者の担当、業務のストレス等により、患者さんと言い合いとなったり、喧嘩をしたり、業務が覚えられず、同じ失敗を繰り返してしまう事があります。
時に医療事故やインシデントレベルの高いミスを起こすこともあり、その人間性も問われ資質欠如と判断されクビになることがあります。
新人看護師への現場の見方
新人看護職員は、「失敗するもの」「出来なくて当然」「出勤して仕事をしようとする姿勢を評価しよう」という見方が強まっています。
それは、厳しくしても退職を助長するだけで、医療機関にとっても厳しくすることが必ずしも良いというわけではない為です。
ここに甘えて、「覚えられなくても大丈夫」「許される立場」と認識して、覚えない、やらない、怠慢する新人看護師には、クビと言う道も選択肢の一つとしてあることを理解しておきましょう。
守られるのは、一生懸命努力しても出来ない場合、やる気があってもまだ、技量がついていかない場合です。
教えても合う立場であることを十分に理解し、看護職者として成長しようとする心掛けでクビを回避出来たり、「言ってもダメだ」とクビに至ってしまうケースもあります。