新人看護師の年賀状に関するあれこれ
新年の挨拶は、社会人としてのマナーや礼儀として大切に執り行われる行事の一つとも言えます。
それは、医療業界でも、他の業種に置いても日本に習わしとして当然のこととされています。
しかし、近年の傾向として、ちまたでは、メールや携帯電話のツールにて新年の挨拶を行い、年賀状を送らないと言う傾向があります。
看護師同士、医療職者では、どのように新年の挨拶を行っているのでしょうか?
新人看護師として粗相のない対応で、社会人として恥じないよう努めたいものです。
医療の現場における年賀状の傾向
最近では、職場での年賀状のやりとりは行われない傾向が多いようです。年末年始の挨拶は、顔を合わせた時に行う事が多いのが現状です。
年末は、自分の最後の出勤日に「今年も一年ありがとうございました。良いお年を。」と一言残して退社します。
年始の挨拶は、新年初めの出勤日に「明けましておめでとうございます。」と言い、出勤する事が多いです。
特に大病院や総合病院では、配置転換や異動があり、どこまで送付するかという問題も生じる為、年賀状をそもそも作成しないと暗黙の了解がある職場があります。
きちんと新年の挨拶は年賀状で行うと言う病院は、個人病院やクリニックなどで院長や経営者を含めて送付している現場もあります。
自分の職場の年賀状やりとりの現状を先輩に確認しておこう
自分の勤務する職場がどのように対応しているかは、同じ病棟の先輩やプリセプターに聞いてみることが良いでしょう。
マナーなので、聞くことに躊躇してしまうかもしれませんが、聞かない事で粗相してしまう事の方が、今後長く勤務していく職場ですから問題です。こっそりと信頼できる先輩看護師に聞いてみましょう。
「作成しない」と聞いたのに作成してしまった場合の問題
作成しないと聞いたけれど、新人看護師という立場だし、社会人としてのマナーと考えると作成しないことに気が引けると言う新人看護師もいるでしょう。
しかし、暗黙の了解で決定している事なのに、それに反する事を行う事の方が問題です。いつもと違う事をされたら混乱が起こります。
「あの子、年賀状送って来たけど、寒中見舞いは送るべき?」「あの子、年賀状送って来たけど、来年は送らないといけないかな?」という混乱を起こす張本人となってしまいます。作成しないというルールに反する事にもなりますので、くれぐれも決まりには従うようにしましょう。
年賀状を送付する場合の注意点
年賀状を送付する場合にも注意が必要です。最低限の知っておかなければならないルールがあります。
元旦に到着させる
前年の12/15~12/25までに郵便局に出す事で確実に元旦に送付する事が出来ます。
私製はがきと官製はがきの違い
私製はがきを使用する際は、黒字で「年賀」と記載するのはマナー違反です。
筆記具
目上の人へは、黒のインクペンや筆ペンで作成してください。黒、濃い紺、青色インクで書きましょう。
失礼にあたらない書き出し
全て目上の人に年賀状を出す場合、書き始めの年始の挨拶文を「賀正」「迎春」「新春」「謹賀新年」などにすることは失礼にあたるとされています。
「謹んで」「恭しく」と書き始めれば失礼にはなりません。
「謹んで新年のお慶び申し上げます」「明けましておめでとうございます」等が無難でしょう。
使わない表現や書き方
句読点は使用せず、前年の事を「去年」ではなく「旧年」などと記載してください。
また、「新年明けましておめでとうございます」は間違いです。「新年」と「明けまして」は同意義なので、どちらかにしましょう。
その他の注意点
- 書き損じは、新しいはがきに書き直す
- 上司や目上の人へは、家族写真などの年賀状は使わない
- 全てを印刷で終わらせず、一言手書きを添える