新人看護師が押さえておきたい職業人としての基本マナー
新人看護職員研修の一環として、接遇研修やマナー講習はありましたか?
看護師は、人と関わり、人とお仕事をする職業です。よって、節度ある態度と、礼儀正しい対応が求められることが多々あります。
学生時代、上下関係、縦や横のつながりなどあまり気にせず過ごしていた人もいるでしょうが、社会人となった今、その職場の顔であり、職員である為、その品格がその現場の質や評価につながると考え、自己を律した対応が認められるようになります。
このように社会的に人格を求められる場合と、新人看護師として人に業を意思得る立場としての態度と、新人看護師のマナーについては、厳しく教育を行う現場もあります。
では、新人看護師の要求されるマナーについて考えてみましょう。
一般的な当然と言える社会人としてのマナー
言葉遣い、敬語と挨拶
社会人として、人と言葉を交わすシーンは多く見受けられます。新人看護師は、どの位置に置いても上に立つことはありません。対する人々は、目上に人であったり、患者さんや家族などのサービス提供者となります。
まずは、気持ちいい挨拶と態度、上下関係を弁え、敬語を用いた感じのよいコミュニケーションを求められます。
挨拶は、コミュニケーション、対人関係構築の基本です。
そして、何より感じの良い新人看護師には、教育を行うスタッフも教えてあげたいと指導に熱が入ります。言葉遣いや節度ある対応が出来ることで、自己の印象を良くしたり、能力向上へプラスに働くことが多くあります。
身だしなみ
看護職者に求められる身だしなみは、清潔感あふれる姿です。ナチュラルメイクで、綺麗に束ねた髪型、爪を短く切り、アイロンのかかった白衣をきた新人は、新鮮でエネルギッシュで、心身を病んでいる患者さんの勇気や希望になります。
身だしなみの整った看護師に対して、患者さんは信頼を寄せやすく、心を打ち明けても良いと感じます。親しみがあり、関わってほしいとも感じられる看護職者になる為に、に身だしなみを整えることも大切です。
また、身だしなみの整わない疲れた表情の新人看護師に対して、患者さんは不安や心配を感じます。そして、この人にケアを任せて大丈夫かと言う疑念すら繋がります。
信頼あっての看護ですので、もう一度鏡の前に立ち、身だしなみを確認しましょう。
礼儀
「ありがとうございます」「すみませんでした」「申し訳ありません」「助かります」「お願いします」相手に敬意を払ったり、依頼やお願いする態度、それを受けてもらった感謝など、新人看護師は礼儀をわきまえなければなりません。
患者さんでは、ケアや処置、苦痛を伴う検査や治療に協力してもらう為、そのことに対して労い、感謝を伝える必要があります。
また、先輩や他の医療スタッフには、教えてもらう、フォローしてもらっていることを忘れず、その支えに対してお礼や有難みを表現する事が大切です。これが出来ることで、大半の対人関係トラブルを回避する事が出来ます。
患者さんへのマナー
患者さんに対してついつい馴れ馴れしくなってくるのが、入職して数カ月たったころです。仕事にも慣れ、患者さんと関わることにも慣れてきた時、新人看護師は、患者さんに対して軽んじた言動や発言をしてしまう事があります。
また、同じケアや処置を繰り返している患者さんに対して、適切な説明を割愛したり、了承を得ないまま実践したり、患者さん主体を忘れた行動をとってしまう事もあります。
患者さんは、尊厳や人権のある「人間」です。時に、「おじいちゃん」「おばあちゃん」と読んだり、ニックネームを付けて会話をする新人看護師が目につくようになります。患者さんは、看護と言うサービスを提供されるお客様でもあります。
名前や名字に「さん」を付け、言葉遣いに気を付けた対応が必要です。
看護師として気をつけたい私生活のマナー
看護と言う仕事は、体力勝負、忍耐勝負という側面があります。仕事を行う上で自己管理が必要で、元気でなければ勤まりません。
社会人となり、自由を手に入れたと感じている新人看護師は多くいますが、節度ある行動と、自己を律した生活により、仕事に支障のない健康管理、メリハリある生活を行う必要があります。
ストレス発散やメンタルヘルス対策の為のプライベート充実も必要ですが、度を超すとそれが引き金で仕事に行けなくなったり、仕事をする力を残さず遊んでしまったりと言う事になります。
上手に遊び、ライフスタイルを健康的に計画し、楽しく溌剌と仕事が出来るようプライベートの充実を図ることを新人看護師の弁えとして求められています。