ずる休みの境界線とは?
仕事に疲れた、やる気が出ない、仕事に行く気力が無い、でも、病気なわけではないので休む理由が無いという事はありませんか?
新人当初、やる気に満ち溢れた看護職員は、がむしゃらに仕事へ適応しようと努力しています。しかし、日々の業務の大変さや疲れの蓄積から、「看護ってこんなに大変なんだ」「自分に務まりるかな」「今日も怒られた」「また失敗した」と悩んでしまう事があります。
仕事に行かなければならないと分かっていても、腰が重くて上がらないという事もあります。
なんたって、わたしたち看護師だって人間なんです。心を持っているんです。くじけることあってある、悩むことだってある、いつも患者さん為を奮闘できるわけではありません。
病名や病気と言われているわけではないけれど、出勤できない心身状況の時、新人看護師はどうすればよいのでしょうか?ずる休みと、そうでない境界について考えてみましょう。
無理をした出勤や仕事が精神疾患の足がかりに
新人看護師は、一生懸命です。頑張り屋です。手を抜くことを知りません。知らず知らずのうちに溜まった疲労やストレスは、ある日突然爆発します。
なんとなく気がのらない、集中力が欠ける、好きだった仕事に行きたくなくなる、仕事が向いていないと思い悩む、今日も仕事かとマイナス思考になるなど、精神的症状が出現するようになります。しかし、これだけではただの疲れの蓄積で、病気と言うわけではありません。
しかし、頑張って、頑張って、頑張りすぎる新人看護師は、ついに、胃が痛い、不眠、脱力感、無為、自閉、敷く良く低下などの諸症状に悩まされるようになります。無理に仕事を続け、必要な休息や休養が取れないでいると、それが原因でうつ病、パニック障害、統合失調症など取り返しのつかない精神疾患に陥ってしまう場合があります。
新人看護師のみではありません、看護職員の精神疾患による退職や離職、休職は後を絶ちません。よって、メンタルヘルスや職員のカウンセリングに力を入れる医療機関も増えてきている現状があります。
自分や患者を守るための休みは、ずる休みではない
元気だけど、仕事に行けるけど、今日はお買い物がしたい、友達とランチがしたい、今日の受け持ち患者は面倒だから休みたいなどと言う理由は、社会人として認められない行為です。これは、してはいけないずる休みです。
しかし、どうしても仕事に行けない、行く気力が無い、言っても注意散漫でミスをする精神状況、行こうとすると吐き気がして動けないなど、精神症状や身体症状を引き起こしている場合は、診断や病院受診をしていなくても休暇をとる必要性があります。その場合の休暇理由は、症状を伝え出勤できない状況であると伝えればよいでしょう。
そして、あまりにもひどく辛い場合は、専門機関の受診が必要です。早期対処により悪化を防ぎ、早期の回復を目指すことが出来ます。
また、このような状況で出勤しても患者さんを看護することはできないし、冷静な判断が出来ないでしょう。これは、患者さんに迷惑をかけ、時に取り返しのつかない自己の下人ともなる為、休みを貰う事が必要です。
病気じゃないのにと気が引けるかもしれませんが、「ずる休み」ではない、自分の心と体の回復の為、質の高い看護をまた行う力を充電するためと考えて、自分を許してあげましょう。
休みが貰えた時の過ごし方
精神的に辛くて、精神症状が身体の不調として現れて仕事に出勤できなくなった時、どう過ごせばよいのでしょうか?
これは、精神の不調によるお休みです。よって、家でゴロゴロする、休息をとるでは解消しない場合があります。
本当に精根尽きはてて身体が休息を求めているのであれば、眠れるだけ眠ってください。そして、疲労を回復させましょう。
しかし、そうではない場合、鬱鬱考えてしまって、マイナス思考に陥りそうな場合は、家でゴロゴロしている方が逆に悪影響となることもあります。
そのような場合は、自分の趣味やリフレッシュに為に動きましょう。好きなことをする、好きな物を食べる、出かける、森林浴をする、ドライブをするなど何でもよいです。気分が晴れる行動に出ましょう。
それが、一番の治療法です。しかし、その現場を職場の人たちに見られてしまっては、「ずる休み」と言われかねません。もし、何かをする元気があるのであれば、少し遠くでリフレッシュすることをお勧めします。