看護師のスキルアップ資格「メンタルケア心理士」
精神的な疾患を抱える前の段階で、いかにケアするかが心の病対策で重要です。メンタルケア心理士は心への負担を以下に軽減できるかをポイントに、相談援助に関する知識やスキルを持った専門家です。
人間ストレスを過剰に抱えた状態が長く続くと、いろいろと体に異変が出てきます。どのような疾患を抱えているかを、心と体の関係から分析し、その人に適したアドバイスを与えるのが主な役割です。
メンタルケア心理士の資格取得者の数に関してですが、公表はされていません。しかし看護師でメンタルケア心理士の資格を持っている人は、決して多くないでしょう。精神科や心療内科などで勤務しようと思っているのであれば、資格取得を目指しても良いでしょう。
合格率ですが、40%強で推移しています。きちんと試験勉強を行っておけば、それほど難しい試験とは言えないでしょう。ちなみに在宅試験の方式をとっているので、テキストを見ながら試験を受けられます。
メンタルケア心理士の資格取得方法・条件
メンタルケア心理士の認定を行っているのは、メンタル学術学会と生涯学習開発財団が共同で行っています。生涯学習開発財団は財団法人の一つで、文部科学省が所管しています。
受験資格
メンタルケア学術学会の指定する教育機関が日本全国にありますので、そこでメンタルケア心理士講座を受講したら受験資格が与えられます。その他にも看護師の中で、以下の関連資格を取得している人であれば、受験資格があります。
「認定心理士」か「産業カウンセラー初級資格」の資格を持っている人は講座を受講する必要はありません。さらに4年制大学の心理学部や心理学科、心理隣接学部・学科の卒業者にも無条件で、受験資格が与えられます。
試験のシステム
先ほども少し紹介したように、在宅で試験が実施されます。例年3月と7月、9月、12月に試験が実施されています。だいたい2~4か月に1度の割合で試験が実施されます。
試験ですが、受験日の午前中に特殊郵便の形で問題が自宅に郵送されます。そして問題を解き、返信する形を取ります。試験内容は、20問の学科問題とテーマに合わせて文章を作成する問題で構成されています。
ストレス社会で欠かせない資格
現在社会はストレス社会といわれます。会社や家族の人間関係や仕事へのプレッシャーなどで、ストレスを常に受けています。おそらく現代社会で生活するために、ストレスフリーの生活を送り続けることはほぼ不可能でしょう。
ストレスをうまく解消する方法を持っていればいいのですが、なかなか発散する方法を持ち合わせていない人もいます。そうなるとどんどんストレスがたまる一方で、体の不調のきっかけになりかねません。
このようなストレスをマインドコントロールできない人のために、メンタルケア心理士は今後ますます必要になるでしょう。
医療機関はもちろんのこと、そのほかにもいろいろな所でニーズが出ています。たとえば一般企業の医務室で勤務するにあたって、メンタルケア心理士の資格を持っていれば採用に有利に働きます。
また学校でメンタルケア心理士の資格を持った看護師を募集していることがあります。学校内のいじめなどの問題があって、そのような子供たちの相談に乗るためにメンタルケア心理士のニーズが高まっています。
メンタルケア心理士の資格に興味がある看護師さんへ
上で紹介したように、メンタルケア心理士の活躍できるフィールドはかなり広まります
。学校や企業の他にも、福祉施設や児童相談所、役所といったところで仕事をしている看護師もいます。キャリアチェンジをそろそろ行って、自分の視野を広げたいと思っている人におすすめだと思います。
また将来独立開業できる可能性もあるのが、メンタルケア心理士の魅力ですね。カウンセラーとして、自分のサロンやルームを構えて、そこで相談業務に乗っている人もいます。
別に事務所を構える必要もありません。メールや電話などを使って予約を入れ、相手の自宅など指定した場所に赴き悩みを聞き、アドバイスを提供するような活動もありですね。