看護師のスキルアップ資格「チャイルドコーチング」
人間というのは誰一人として、全く同じ考え方や発想をするわけではありません。子どもを健やかに成長させるためには、それぞれの持っている良いところをいかに引き出すかが重要です。
子供たちの自主性を重んじて、行動力を伸ばす専門的知識やスキルを持っている人に認定される資格が、チャイルドコーチングです。
幼稚園や小学校の教師が関連資格として取得することが多いです。しかし、最近では看護師でも資格取得希望者が増えています。
小児病棟で子供のケアをするに当たってチャイルドコーチングの資格があれば、健康面だけでなく、精神的な側面でもサポートできるようになります。
保育施設で勤務したいと思っている看護師は、チャイルドコーチングの資格を取得しておくと転職に有利に働くかもしれません。
チャイルドコーチングの資格保有者数や合格率に関しては公表されていません。しかしまだ制定されてあまり時間の経過していない資格です。よって、希少価値もありますから、保育などに興味を持っている人は資格取得しておいて損はないでしょう。
チャイルドコーチングの資格取得方法・条件
チャイルドコーチングの認定先は、日本能力開発推進協会というところです。JADPと称されることもある、一般財団法人です。
受験資格
チャイルドコーチングの認定試験を受けるための前提条件となる資格保有は関係ありません。
ただし受験資格を得るためには一つ条件があって、日本能力開発推進協会の認定する教育カリキュラムを修了しなければなりません。
ちなみにこのプログラムをすべて修了する目安は、4か月くらいと想定しましょう。病院勤務している人は、スケジュール調整できるかどうか確認しておくことです。
試験の概要
子育てや親子関係に関する知識やコーチングの技術を問う問題を中心に出題されます。ちなみに記述式の筆記試験で実施され、70%以上の得点率であれば合格で資格取得ができます。
ちなみに従来の試験のようにどこか試験会場に集まって受験するわけではありません。在宅試験で、別にテキストを見ながらでも問題を解いても構いません。合格率は公表されていないものの、合格率は高いと推定されます。
カリキュラムが修了し次第、随時受験は可能です。
看護師資格とチャイルドコーチングの資格を同時に活かせる場所
看護師の中には今後病院やクリニック以外の所で転職し、キャリアに厚みを持たせたいと思っている人もいるでしょう。そのような場合には、チャイルドコーチングの資格を取得することは今後有利に展開できるかもしれません。
チャイルドコーチングの資格を持っていれば、保育施設とか学校でも勤務するときに有利に働く公算が高いです。保育施設の場合、夜勤もなく、残業もそれほど長時間ではありません。結婚して仕事と家庭の両立が必要になった人の間で人気の職場です。
これから保育施設で勤務しようと思っている人が取得しても良いでしょう。またすでに保育施設で勤務している人が、チャイルドコーチングの資格を取得しても良いです。スキルアップ効果が期待できるためです。
会社の中には結婚や出産で離職する人材を少なくするために、会社内に保育設備を用意する所も出てきています。このような会社の動きが活発になれば、企業看護師として活躍するときにもチャイルドコーチングの資格は有利に働く可能性も出てきます。
チャイルドコーチングの資格に興味がある看護師さんへ
チャイルドコーチングの資格を生かすのであれば、やはり子ども関係の職場になるでしょう。保育園や幼稚園をイメージする人も多いと思います。しかし、それ以外にも、児童福祉施設とか、スポーツの講師でもこの資格は活かせます。
もしかすると今後、フリーランスや独立開業の道も開けるかもしれません。子育てに関するセミナーの講師として活躍するなどです。また子育てのカウンセラーとして活躍する道もあります。
自分で仕事できるようになれば、スケジュールのマネージメントなども自分の自由裁量でできるようになります。そうすれば、無理なく仕事もできるようになりますよ。