看護師のスキルアップ資格「学会公認ヘルスカウンセラー」
ヘルスカウンセラーという資格は、初級と中級、上級、特級という4種類の資格があります。学会公認ヘルスカウンセラーと紹介された場合、中級公認ヘルスカウンセラーのことを指すと思ってください。
学会公認ヘルスカウンセラーはSATを使ってカウンセリングを行います。そして人々の身体化や精神化、行動化の原因となっている悪性のストレスを見つけます。
そしてそのことを当人に気づかせることで根本的な原因の解消と行動の変化を通じて、より成長するためのサポートをする役割を担います。
2015年の時点で学会公認ヘルスカウンセラーの資格保有者数は81名です。まだ決して資格保有者の多くない資格といえます。
学会公認ヘルスカウンセラーの資格取得するためには、研修セミナーに参加して学科試験に合格すればいいです。研修セミナーの内容をきちんと理解できていれば、資格試験に合格できる可能性は高いと思っていいでしょう。
学会公認ヘルスカウンセラーの資格取得方法・条件
ヘルスカウンセリング学会の中に設置されている、ヘルスカウンセリング学会資格審査機構が認定先になります。
資格取得までの道のり
NPO法人のヘルスカウンセリング学会の会員登録をする必要があります。入会手続きは学会入会申込書を提出し、年会費である5000円の支払いをすればいいです。
その上で、ベーシックとアドバンス、SOM、POMと呼ばれる各種セミナーを受講して、終了しないといけません。その後審査を受け、合格すれば学会公認ヘルスカウンセラーの資格が取得できます。
気質コーチングとヘルスコーチング法、身体感覚自己イメージ法、SATイメージ療法を自分で行ってカセットテープとカウンセリングシート、SATコーチング記録シートにその模様を記録します。
自己審査結果を評価シートに記入して、学会事務局に提出します。そして資格審査機構が審査をして、問題ないようであれば、晴れて学会公認ヘルスカウンセラーになれます。
ストレス社会で注目されるカウンセラーの資格
現代社会はよくストレス社会であると表現されます。人間関係の葛藤や仕事に就いてなど、精神的な悩みを抱えている人も多いです。
しかも自分一人で問題を抱えてしまって、うまく処理できないでいる人も少なくありません。このような自己解決できない人にとって心強い味方になってくれるのが、カウンセラーです。
心療内科やカウンセリングルームでは、自分で問題解決できない人が多く訪れているといいます。学会公認ヘルスカウンセラーは今後生かせる資格といえるでしょう。
病院の中にも、精神的な悩みを抱えている人たちはいます。病気が治るのか、いつになったら退院できるのか、仕事復帰できるのかなどの悩みを抱えている人も多いでしょう。学会公認ヘルスカウンセラーの資格を取得すれば、より適切な方法で患者に寄り添うことができ、信頼関係を構築しながら看護活動ができるようになるでしょう。
病院で勤務している場合、学会公認ヘルスカウンセラーを取得したからと言って給料のアップはあまり期待できません。ただし心療内科やカウンセリングルームのような所に転職していれば、資格を持っていると就職しやすいですし給与の上昇も十分見込めます。
学会公認ヘルスカウンセラーの資格に興味がある看護師さんへ
病院勤務している看護師で、心療内科や精神神経科で勤務している、もしくはこれから勤務したいと思っている人はいませんか?
そのような人は学会公認ヘルスカウンセラーの資格を取得しておくと、大きなアピールポイントになるかもしれませんね。
また医療機関以外でもカウンセリングを行っている所や教育機関などでも活用できる資格です。また企業も従業員のメンタルコントロールを重視する傾向があります。
そこで大手企業を中心として、医務室などで学会公認ヘルスカウンセラーと看護師の資格を生かしながら企業看護師として活躍している人もいます。
中にはヘルスカウンセリング学会の公認資格テープ審査員やセミナー講師として活躍している人もいます。教える側の経験も可能なわけで、今後のキャリアプランの視野も広がりますね。