看護師のスキルアップ資格「ベビーシッター」
共働きや片親の世帯も増えていて、自分が仕事に出かけている間、子供の面倒をお願いしたいという人も増えています。
そのような人の中には子供の面倒をベビーシッターにお願いするケースも多いです。ベビーシッターとは、在宅型の保育サービスのことをさします。
ベビーシッターに子供を預ける場合に、キャリアが豊富で、専門知識やスキルを持っている人の方が安心です。そこで認定ベビーシッターと呼ばれる資格があります。民間資格ではありますが、子育ての専門性を持っていることの証明となります。
看護師の中でも、ベビーシッターの資格取得を希望する人は増えています。特に保育所をはじめとして、子どものケアをする職場で勤務する場合、ベビーシッターの資格があると採用に有利に働く可能性があります。
ベビーシッターの資格保有者数は、主催団体をはじめとして公表していません。しかし試験の難易度は決して高くはないようです。将来子供に関係する仕事に携わりたいと思っているなら、仕事の空き時間を利用して試験勉強してみませんか?
ベビーシッターの資格取得方法・条件
ベビーシッターの資格は、全国保育サービス協会という公益社団法人が主催しています。
全国保育サービス協会は厚生労働省が認可している団体のため、民間資格とはいえ、就職するときにはそれなりの影響力を持っています。
受験資格
ベビーシッターの認定試験を受けるための前提条件は2つだけです。
・18歳以上であること
・ベビーシッターとしての実務経験を有すること
ちなみにベビーシッターの実務経験ですが、実際にそのような仕事に就いていることの他にも、保育ママをはじめとして保育制度で勤務したことがあるとか、協会員の運営している保育施設で勤務した経験があれば、条件をクリアできます。
この前提条件を満たしている人で、全国保育サービス協会の主催している、新任研修プログラムを受講します。そして修了証を得ることができれば、受験可能です。
研修は2つあって、資格を取得するまでに4か月前後の期間が必要になると思って、スケジュールを立てると良いでしょう。
試験内容
毎年7月に試験は実施されます。全部で41問が出題されます。そのうち1問だけ400字以内でまとめる記述式で、そのほかは5肢択一の選択問題となります。試験時間は90分で実施されます。
看護師資格を持ったベビーシッターなら親御さんも安心
仕事と子育ての両立の求められる家庭の中で問題になるのが、子どもが病気になった時です。子どもが病気にかかると、保育園には預けられないということもあり得ます。そうなると仕事に出られなくなるわけです。
近所に実家のある人なら、親にお願いして病気のときだけ子供の面倒をお願いすることもできるかもしれません。しかし実家が遠いとなかなか親にお願いするのも厳しいでしょう。
もし看護師でベビーシッターの資格を持った人であれば、病気の子供を安心して預けることができるはずです。何か容体が急変したとしても、医学の専門的知識を持っているので、適切に処置してくれるはずです。
ベビーシッターは何も自宅で保育しないといけないというわけではありません。場合によっては、幼稚園や保育園に預ける際に、自分に変わって送迎をお願いすることだって可能です。
このように柔軟に子供のケアをお願いできるとあって、ベビーシッターに対する需要は高まっています。
ベビーシッターの資格に興味がある看護師さんへ
「看護師資格を持っているベビーシッター」というだけでかなりの活躍ができるはずです。給与にも反映されるかもしれません。
また、最近では教育のできるベビーシッターが求められる傾向があるみたいです。たとえば英会話にある程度自信があるとか、ピアノをはじめとして音楽に特技のある人などです。
自分が仕事に出ている間に、情操教育などをお願いして、子どもの能力を引き出そうというわけです。このような能力を持っている看護師は、ベビーシッターの資格を取得して、フリーランスで活躍してみるのも面白いかもしれませんよ。