看護師のスキルアップ資格「チャイルドケア」
共働きや片親の世帯が増えているため、子供の保育への需要が高まっています。待機児童の問題がニュースなどでもしばしば取り上げられているので、知っている人も多いでしょう。
子ども関係の資格もいくつかあって、その中の一つにチャイルドケアがあります。
チャイルドケアはただ単に育児だけでなく、「育自」も重視している点です。つまり子育てをしていく中で、自分も成長していくことを目指した資格になります。感性を磨くとか言葉の大切さを知ることのできる資格です。
その他にもアロマやハーブを使った自然療法を活用して、ホームケアをしていきます。西洋以外のアプローチだけでなく、多角的に子どものケアをしていきたいと思っている看護師は取得しておいても良い資格といえます。
チャイルドケアの資格保有者数ですが、2015年現在750名前後います。それほど数の多くない資格ですが、難易度は決して高くありません。
合格率も例年90%以上で推移していますから受験すれば、ほぼ確実に資格取得できます。保育所や託児施設、小児科などの仕事に携わっている看護師は、資格取得しておいても損はないでしょう。
チャイルドケアの資格取得方法・条件
■主催団体
チャイルドケアは日本アロマコーディネーター協会という団体が主催しています。協会の中でも、チャイルドケア本部といった部署が認定を実施しています。
■受験資格
チャイルドケアの受験資格は特別決められていません。未婚で子育ての経験のない人でも、男女関係なく受験できます。
ただし一つ条件があって、日本アロマコーディネーター協会チャイルドケア本部で行っているホームワーク講座を受講して、修了しないといけません。受講が終わり次第、試験を受けられます。
■試験の概要
試験は記述式と小論文によって構成されています。受験会場は設けられておらず、在宅で受験できるのがチャイルドケアの特徴です。受験希望者がいれば随時開催されるため、早めに資格取得できる可能性が高いです。
保育士との違い
子供の面倒を見る資格として、有名なのは国家資格である保育士でしょう。チャイルドケアは民間資格になります。しかしより主体的に保育をしていきたいと思うのであれば、チャイルドケアの資格を取得しても良いでしょう。
保育士の場合、受験勉強の中で培ってきたスキルや知識を生かして仕事に当たることが多いです。しかしチャイルドケアになると、目の前の子供の生活環境や状態を見て考え、主体的に判断してオーダーメイドタイプの保育をします。実践能力がより問われる資格と言って良いでしょう。
保育士の中には、自分の視野を広げるためにサブ的な資格として取得を目指す人も多いです。看護師の中でも小児科勤務をしている人で、より子供たちに寄り添った看護をするためにどのようなことに気をつけるべきかマスターするために、チャイルドケアの資格取得を目指す人が多いです。
チャイルドケアは海外発祥の資格です。保育士は日本発祥の資格で、日本と海外では子育てに対する考え方や姿勢に若干の違いがあります。今までとは違った保育の考え方を理解するために、資格取得をしても良いでしょう。
チャイルドケアはまだ医療の世界ではあまり広く浸透していない資格かもしれません。ですから資格手当がつくかどうかは病院により微妙です。待遇改善のために資格取得を目指すのであれば、事前に病院に確認しておくと良いでしょう。
チャイルドケアの資格に興味がある看護師さんへ
チャイルドケアの資格を生かして活躍したいのであれば医療機関の他にも、保育園や小学校などで生かせますよ。
その他には公民館や児童館などの公的な施設で活躍している人もいますね。カルチャーセンターで講師として、子育てのあり方についてレクチャーしている人も見られます。
医療機関への勤務で活用するのであれば、まず小児科があります。その他には産婦人科で仕事をする時に、チャイルドケアの資格があると大きいですよ、妊婦さんに出産後親子関係を構築するために、どのようなことに気をつければいいのか、メンタル面のサポートなどで重要な役割を果たせるかもしれません。