看護師のスキルアップ資格「NR・サプリメントアドバイザー」
ドラッグストアなどに行くと、サプリメントがいろいろと販売されています。いろいろな成分のものが販売されているので、自分にどれがマッチしているのかわからない人もいるでしょう。
NR・サプリメントアドバイザーは健康機能食品やサプリメントに関して、それぞれの体調や栄養状態を考慮して、適したアドバイスを行う人です。
もともと栄養情報担当者とサプリメントアドバイザーという2つの異なる資格でした。それが平成24年4月に統合されて、新たにNR・サプリメントアドバイザーとなりました。
平成25年1月時点で、5273人の資格保有者がいます。管理栄養士や薬剤師の方で資格取得している人が多いです。看護師で資格を持っている人は、あまり多くないようです。
NR・サプリメントアドバイザーの資格試験の合格率を見てみると、平成24年で40.6%となっています。医師や管理栄養士、薬剤師のような薬関連の知識をそれなりに持っている人は合格しやすい試験内容です。
しかし、看護師の場合、そこまで高い専門知識を持っていないでしょうから、しっかりと受験勉強をしていないと合格するのは難しいでしょう。
NR・サプリメントアドバイザーの資格取得方法・条件
NR・サプリメントアドバイザーの資格は、日本臨床栄養協会というところです。日本臨床栄養協会は日本サプリメントアドバイザーの認定機構になります。
受験資格
資格認定の対象になるのが、以下のような職業の人です。
・医師
・管理栄養士
・看護師
・薬剤師
・食品衛生・健康増進・予防医学に関連する業務に従事
・保健機能食品やサプリメント関連の業務に従事
この他には日本サプリメントアドバイザー人手機構学校登録指定校に在籍している学生やNR養成講座の修了生も対象です。
この条件をクリアすると、日本臨床栄養協会に入会し、通信教育の受講もしくは学会への参加で40単位を取得すると受験資格を得られます。試験対策は、公認テキストを使って勉強しましょう。
試験内容
NR・サプリメントアドバイザー認定試験は、NR・サプリメントアドバイザーの役割と倫理や基礎生理学・基礎生化学、生活習慣病概論、食品安全衛生学、臨床薬理学をはじめとした13科目から出題されます。
専門的な知識に関して問う問題も出題されますから、自主学習にある程度の時間をかける必要があります。NR・サプリメントアドバイザーの資格を取得した後も、5年ごとに更新をしないといけません。
医療の現場における資格の有用性
病院に入院して、治療して退院できても生活習慣などに注意していないと別の病気を発症するとか、再発の可能性もあります。そこで予防医学が今まで以上に重視されています。
病気を予防するためには、栄養バランスのとれた食生活が必要です。食事でまんべんなく栄養を摂取するのが良いですが、場合によってはなかなか毎日の食事でバランスのとれた栄養分を摂取できないかもしれません。
そのような時、不足する栄養分を補うために健康食品やサプリを使うのも有効です。
この時それぞれの患者の病状や生活習慣を聞き、補うべきサプリの種類について的確にアドバイスできるのが、NR・サプリメントアドバイザーです。病院でも十分活躍できる資格といえます。
また健康体の人でも健康維持や美容への関心の高い消費者も多く、サプリメントを活用したいと思っている人も増えています。このような人たちにアドバイスをする役割としても、今後NR・サプリメントアドバイザーの資格を持っている人は重宝される期待は高いです。
NR・サプリメントアドバイザーの資格に興味がある看護師さんへ
NR・サプリメントアドバイザーの資格を生かせる職場は、医療機関や福祉施設がありますね。ですから看護師がキャリアアップするための資格としてはおすすめだと思います。
その他には、美容関連の施設や健康食品・サプリのメーカーに就職して活躍する方法もあります。
美容や健康に関してお金を使う人も増えてきていますから、美容方面の分野で今後活躍したいと思っているのなら、NR・サプリメントアドバイザーの資格を取得して損はないと思いますね。