OJT研修を受ける側の基礎知識
まず、OJT研修とは何でしょうか?
新人看護師は、研修を受けることが多く、その方法がOJTでも、集合研修でも、自薦研修でも、必要な知識と技術が習得でいれば方法はあまり関係しなかったりします。
しかし、受ける研修を効果的に自分のものとして身につけるには、その方法や目的を理解しておくことが必要です。新人看護師に行われるOJT研修の特徴や目的を知り、前向きに積極的参加を行う事で自分の力に出来るよう計らいましょう。
OJT研修とは
ON・THE・JOB・TRAININGを意味し、職員の能力育成を基本とした現場教育を指します。
看護師のOJT研修は、看護職者の指導を基に、臨床現場の中から実践し、必要な知識と技術を生日、看護師の資質や能力を養う事を目的とします。自己啓発にも関わる重要教育の一つとして、新人看護師の能力開発、質向上に重要と言われています。
「成すことによって学ぶ」という言葉がありますが、看護は実践の科学とも言われます。質の高い看護を実践するには机上の空論では役に立ちません。体験し、経験し、実践する事により基礎から応用を身につけることが必要なのです。
OJT研修の方法
効果的なOJT研修の実戦には、その分野に精通した先輩看護師の指導のもと、その教育対象者の能力に応じて計画的に行われることが必要です。基本を知らない新人看護師に、いくら高度な方法を説明しても想像も理解もできません。基礎から、土台から指導していくことが新人看護師のOJT教育には求められます。
・指導を受ける新人看護師の基本的知識や技術を知っておく
・レベル屋段階に応じた計画を立てる
・到達目標を明確にする
教育は、基礎から応用へと発展させていく教育法が効果的と言われています。
OJT教育を受ける新人看護師の姿勢
受け身では効果的ではないOJT教育を受ける新人看護師の指導を受ける姿勢について考えてみましょう。
・事前学習
OJT研修をする、現場教育を受けるには、自分の経験したい内容や理解したい目標があるでしょう。その内容に対して事前に学習を行い、その方法を熟知し、その実践に対する北的や到達目標を確立して臨まなければ自分の知識や技術として身につけることができません。自分から学ぼうとする姿勢こそ、OJT研修を効果的に行う姿勢ではないでしょうか。
・到達度を知っておき、教育者に知らせる
これまで経験したことを振り返り、自分で出来るようになったことと、もう一度研修や実践して再確認したい内容、出来ないので一から教えてもらいたいことを明確にしておき、教育担当者に伝えることが必要です。教えられたいことを伝えることで、その経験できる事柄を計らい用意してくれることもあります。
なかなか経験できないケアや処置に対して、学びたい意識があることを伝えることで、急にそのケアや処置が実践されるようになった時、自分が見学や実践できるよう担当に当ててもらえる事もあります。新人看護師として、自分の経験したいことを意思表示する事もOJT研修を効果的に出来る指標です。
・前向きに学習し、振り返りを行う
OJT研修を効果的に行うには、受ける新人看護師が前向きで積極的であるかという事です。言われたから、やらないといけないからと受動的な実戦であれば、あまり気付くことや学べることはないでしょう。看護師として成長したいのであれば、実践内容を振り返り、見つめ直す、そして、次への課題を見出して、その目標を教育担当者に伝えていく小tも必要です。
OJT研修を最大限活用するには、こうしたい、こうなりたいと言う気持ちを教育担当者に伝えるコミュニケーションや、教育担当者と関わろうとする気持ちも必要です。
・分からないとはその場で、その後でも明らかにする
研修中、疑問に思う事や分からないことが多々あるでしょう。それを聞いたり、調べたりして消化していくことが能力を向上させる為に必要な姿勢です。その時分からないことを気づくことが出来ないかもしれません。
しかし、帰って振り返る事で、分からないことがどんどん出てくるでしょう。それを理解する事が次のステップ、課題です。分からないことを分かるようにすること、質問して解消する、調べて解消する事が新人看護師に求められる姿勢です。
・教育担当者を頼る
やはり、教育を成功させるには、教育を受ける側、教育をする側の関係が左右されることでしょう。教育担当者は、教えることにやりがいを感じています。頼られ太鼓持ちがあります。頼られると、もっとやる気に火がつき熱心になります。モチベーション高く、互いを刺激し合うためにも、新人看護師は、教育担当者を頼りにしましょう。