看護師1年目の乗り切り方・目標設定【10~12月 編】
仕事を始めて半年、大分仕事にも慣れてきて、一日の流れや部署の特徴が分かってきたのではないでしょうか?一人で出来る看護ケアや処置も増え、仕事を任される量も増えてくる頃です。周囲の空気や人間関係、入院する患者さんの特徴等も分かり、やりがいを感じたり、矛盾を感じたり、良きにしろ悪きにしろ様々な事に気づくようになります。
また、夜勤にも入るようになり、不規則な生活に慣れずに疲労困憊したり、ストレスをためる時期でもあります。仕事量や業務内容の増加による疲れ、生活環境の変化による疲れ、人間関係や人とのやりとりによる疲れなどが圧し掛かり、疲れ切ってしまう、時にう区的な状態になるのがこの時期です。この時期どう乗り切ればよいのかを知っておくと楽になるでしょう。
入職半年の新人看護師の心境
自分でできるようになった事が増え、喜びを感じます。また、やりがいを感じ、新たな事を学ぶことに対する好奇心が旺盛な時期です。患者さんとの関わりにも少しずつゆとりを持って対応できるようになり、今まで気づかなかった患者さんの本音に触れることもあり、看護師をして良かったと感じることもあります。
しかし、どんどん出来ることが増えるとともに、自分に課せられる仕事量が増えてきます。忙しくなり、プライベートは疲れ切って動けないと言う疲労感を感じることがあります。夜勤による不規則な生活になれる事が出来ず、日々の仕事のストレスも重なり、仕事と家の往復で精いっぱいになる事もあります。生活リズムを整え、上手くストレスと付き合うことが重要となります。
疲労とストレスが多い時期
看護師をする喜びを感じている時期はほんの少しの間かもしれません。出来ることが増えてやりがいを感じる余裕すらなくなってくるのが、入職後半年以降の時期です。何度も経験しているケアや処置に関しては、もう質問することが出来なくなってくるのもこの時期です。自分に任された仕事は責任もって果たすという使命を与えられます。
そんな時、心身ともに疲弊し、「もう無理!!」「こんなはずじゃなかった!!」と投げやりになってしまうのがこの時期の特徴でもあります。仕事のストレスと、出来ない自分や個寝せない自分へのいら立ち、注意されることも多々あり心が疲れてしまう事が多いです。病棟内の人間関係や他職種との人間関係、患者さんや患者さんの家族との人間関係の裏に気づく事があり、看護師同士では、派閥があったりいじめがあったりなど、嫌な部分を目にしてしまう、知ってしまうということもあります。
これまでがむしゃらに仕事をすることだけに集中していた自分に、少し余裕が出来た為知らない方が良いことを知ってしまう事があるのです。そんな心身的なストレスに押しつぶされそうになる、負けそうになり転職を考えるのが入職して半年ごろのことです。見えることを見えないことと目をつむる賢さが必要です。我関せず!!という姿勢も必要です。
10月~12月の目標
入職して半年ごろの目標は、今まで聞けていたことが今更聞けなくなるのがこの時期の特徴です。今まで教わってきた事を思い返し、再度確認の意味でチェックしてもらうと言う事も看護師としての技量を高めるには必要です。そして、業務や仕事に慣れてきた時期、これまでマニュアルやパスを参考にした看護が多かった、真似をすることが多かった状況を打開し、個別性を考える、優先順位を今一度考えることも能力アップに必要な時期です。それを出来るゆとりが持てるようになった時期でしょう。
しかし、不規則勤務や仕事のプレッシャー、対人関係の難しさからストレスにさらされることがあります。この時期重要なのが、ストレスマネジメント、メンタルヘルスです。自分の心を如何に健康に保つことが出来るかで、これからの看護師人生のモチベーションに関与すると言っても過言ではありません。
この時期を乗り切るために
看護と言う仕事は、なかなか理解されにくい職業です。仕事の相談をしても看護を知らない人にはピンときません。よって、ストレスを理解してもらえる人に話をすることで発散することをお勧めします。
特に、同期を大事にしましょう。同じ時期に仕事を初め、今、同じような壁に当たっているのが同期です。自分の悩みな自分だけが感じているのでは無かったと感じることが多く、安心感を感じ、ストレスを流すことが出来るでしょう。同期に自分の弱みを見せたくないとプライドの高い人もいます。そんな看護師は、独りよがりで良い看護はできないでしょう。人の弱みを知って、自分をさらけ出す、人の痛みを知ることも良い看護をするには大切ではないでしょうか。
看護をする上で、スキルアップする上で、プライドが邪魔をすることがあります。聞けない、聞かないという状況です。それはマイナスとなりますので、改善した方が良いでしょう。
仕事関係だけを大切にすればよいことではありません。プライベートの友人や家族にただ、気持ちを聞いて貰うだけでも辛さは軽減できます。自分を支えてくれる人全員を大切に思いましょう。