看護師1年目の乗り切り方・目標設定【7~9月 編】
入職して3ヶ月が経過し、少しずつ仕事の雰囲気や空気感を掴み、なんとなく仕事の流れを理解できたころでは無いでしょうか?
先輩や上司の特徴や性格も分かってきて、なんとなく気難しい人や、とても親しみやすい人等と分かってくる頃です。そんな時に感じることは、「もう出来るよね」「出来るようになってきてね」という周囲からの成長をにらんだ教育のプレッシャーです。
患者さんの昼間の状況や病棟の昼間の状態を分かってくる事でもあり、夜勤導入が始まる職場が多いのもこの頃です。
この頃の新人看護師としての必要な姿勢や目標について説明します。
入職して3ヶ月経った新人看護師の心境の変化
入職して3ヶ月、新人看護師は出来るようになったことと、上手くいかない事、自分の技量と先輩を比較し一喜一憂し、多くの精神的な波を生じます。
本当に自分に務まるのか、人と比べて自分は劣っているのではないか、なんで自分は出来ないのかと自分を責める傾向にあります。また、周囲からは、もう一人でできるよねというプレッシャーがかかり始めるのが、この時期であり、「分かっているの?なんで質問が無いの?」と厳しい目で見始められるのもこの時期です。
そんな周囲の空気を察し、より新人看護師は萎縮し、時に先輩や上司を怖いとすら感じることがあります。プレッシャーを感じると、出来ていた事までも出来なくなり、また自信低下につながります。そんなことを打開するために、出来ないことに間をつむるのがこの時期に大切なことです。出来るようになった事、患者さんの笑顔や「ありがとう」の声を糧に、乗りきってください。
まだ、看護師三カ月です。出来なくて当然です。しかし、着実に出来ることがある!!と言える事もあるのではないでしょうか?
慌てず、落ち着いて
この時期、新人看護師は少しのパニックを起こしています。日々の仕事と業務を覚える事に必死になり、レポートや技術チェックなどの仕事以外の要求が増えてきます。あれこれやらないといけない事が増えて、どれに手をつけたら良いか、仕事でも優先順位を求められ、仕事が終わってからもスケジュールを立ててこなさなければならない事があり、どうすればよいかわからなくなっています。そんな時、「あの子、ほんとに判ってるの」と先輩看護師の声が聞こえることがあります。
しかし、この時期の新人看護師の特徴は「分からないことを分かっていない」と言う事があります。分かっていないことが分からないから質問することすらできないのです。
こんな時は、少し落ち着きましょう。深呼吸して、順序立ててしなければいけないことを書いてみてください。冷静に書いてみると、こなす順番が見えてきます。焦る自分を落ち着けてください。フッと一息つくゆとりを感じてください。
7月から9月の3ヶ月間の目標
この時期は、出来るようになったと任されることが出てきます。技術のチェックや再確認を行い、出来ると判断されたら一人でと任されることがあります。また、新しい仕事を説明され覚えるよう言われたり、シャドー夜勤などの夜勤導入に向けてのオリエンテーションが開始されたりする時期でもあります。この時期の目標は、日々言われたことを確実にこなす、出来るようになった事を確実な事にすることです。
出来るようになったということは、自然と疑問が湧いてきます。そんな疑問をどんどん質問して自分の物と出来るようにしましょう。また、自分でできると判断せず、少しでも不安があれば確認してもらいながら実践していくという事も大切です。聞いても応えてもらえる時期は今です。時期を逃すと、分からないことが聞けなくなる時期が来ます。聞ける時期に自ら聞いて、自分の技術に出来るようにすることが重要です。
この時期を乗り切るために
出来ないことに苦戦し、苦悩や苦痛を感じるのがこの時期です。上手くいかないことに苛立ちを感じ、出来ない事ばかりに目が行きがちです。そして、新しいことを覚えるようにと次々と言われることで逼迫した精神状態になることがあります。
そんな時は、時に投げだすことも必要です。重圧に落ちつぶされそうになったら、開き直りましょう。出来ないものは出来ないと割り切る事も必要です。そうでなければ、時に看護師の鬱、心身症と精神的バランスを崩しやすいのがこの時期です。
自分が出来るようになった、一人立ちできるようになった事に着目し、出来ないことだらけではないと言うことに目を向けることも大切です。そうして、人と話し、信頼できる人に心の内を打ち明ける、ぶちまけて発散する事も大切です。