物品管理《困ったときの看護技術メモ》
新人看護師にまず、はじめに任せられる仕事の一つの中に、物品の管理があります。物品購入や、物品の不足の際の補充など、雑用と感じられる仕事である為、苦手とする新人看護師が多いのではないでしょうか。
私は、看護をする為に仕事に来ている、何故雑用をしなければならないのかとの声も聞こえてきます。
また、物品管理の中には、使用した物品の片づけや保管、補充なども含まれます。
しかし、この物品管理こそ看護師を始める一歩として大切な業務です。
何故、物品管理が新人看護師に与えられる仕事なのでしょうか。これが分かれば、物品管理が前向きになります。
新人看護師にとっての物品管理
物品管理の仕事には、消耗品の補充や購入依頼、使用物品の補充があります。
消耗品の補充とは、どの病院にも大体、各物品に対して定数が決められており、その定数を下回りそうになったら、補充、購入します。
大体、物品を良く利用する日勤業務の終了時や各勤務帯の前後にチェックを行い、補充が行われます。その仕事は、新人看護師にまかせられる事が多く、仕事の締めが物品補充と言う新人看護師も多くいます。
また、看護業務には、多くの物品が使用されます。清潔ケア一つをとっても、バケツやおしぼり、タオルや防水布など、その他にも多くの物品を使用します。
これらを正しく管理し、洗浄、消毒、保管をすることも物品管理に含まれます。
一度患者さんに使用した物品は、時に感染源となったり、汚染の温床となる事がある為、正しい洗浄、消毒方法と保管方法を知っておく必要があります。
この仕事は、地味で面倒、雑用と感じ、あまり好かれる仕事ではありません。しかし、この仕事こそ、新人看護師が習得すべき仕事であり、これをマスターすると、業務の円滑化や効率化を図ることが出来ます。
新人看護師が物品管理を任せられる理由
まず、一つとして、新人看護師は、出来る仕事が少なく、先輩看護師のフォローとして任せやすい仕事と言えるでしょう。
そう感じてしまえば、この仕事を雑用と思い、マイナスイメージが強まります。
しかし、この理由だけではありません。
物品管理を行うと言う事は、どこに何が保管され、看護業務を行う時に「この物品はどこにある」とスムーズに分かり、物品準備の際に時間をかけずに物品を揃えることが出来ます。
また、一つ一つの取り扱い法を知る事で、使用後の片づけは自分が行わなければなりませんから、その片付けに時間を掛けることが無くなります。
その事は次の業務への移行がスムーズとなり、業務の円滑化が図れます。忙しい仕事ばかりですが、雑用を効率かつ円滑に行えることは、時間内に時間通りに動くべき看護の仕事に必要な技術です。
よって、物品管理を立派に成し遂げら得ることは、一人前の看護師に近付けたと言う事です。そして、物品管理を行っていると、その物品の消耗程度や汚染、故障などに気付けるようになります。
患者さんに安全なケアを影響するためには、安全な物品でケアを行う事が必要です。安心で信頼されるケアを行う為にも物品管理は重要です。
物品管理の心得
綺麗な物品
綺麗な物品でケアをされることは、患者さんにとっての喜びです。患者さんの為に安吾を行っている看護師であれば、ここに手を抜くべきでありません。
快適なケアを、より満足して貰う為に、洗浄や消毒を充分に行い、清潔さを保ちましょう。そして、時に患者さんには感染症や伝染病の患者さんもいます。
その蔓延や他患者さんへの被害を無くすために、綺麗な物品に整えておくことは、患者さんの安全と言う観点からも看護師の責務と言えるでしょう。
使いたい時に使えるように
忙しい看護を行う看護師には、使いたい時に使いたいものが揃っているという状況は有難いです。
自分が業務を行う際に、その物品が無く、一から揃えなくてなならなくなった時、がっかりするし、モチベーションが下がります。物品管理と物品整理を行い、業務の円滑化を図ることは重要です。
スタッフの動きやすさのために
チーム医療、協力、協調を大切にする医療の現場ですが、自分さえよければという考えでは、良い看護を行えません。
自分も、他のスタッフも働きやすい状況を作りたいものです。
新人看護師は、先輩に比較すると軽症や少人数の担当となる事が多いです。先輩より余裕やゆとりがあると言えるでしょう。
よって、難しい業務をこなしてくれている先輩の負担を軽減できるよう率先して物品管理などで役立てる事も良いでしょう。
まとめ
物品管理が出来始めて、ようやく職場の一員となれると考えても過言ではないほど重要な「物品管理」業務です。
物の場所が分かり、その場所の保管法や取り扱い法が分かってこそ、円滑な業務と安全な看護が行えます。
雑用と感じている間は、まだまだ半人前、プロの看護師と言えないと考え、看護の管理をそこから学んでいきましょう。