苦手な先輩との上手な付き合い方
言い方のきつい先輩
先輩ナースとの関係がうまくいかなくて離職を考える新人ナースは多いですね。その中でも言い方のきつい先輩との関係で悩む人が結構多いです。このような悩みを抱えている看護師を見てみると、しつけをしっかりと教えられた課程とか、もともとおっとりした性格の人が多いです。
だからきつく言われると免疫がないものだから、余計怯えてしまうわけです。入職したての頃は特に何とも思わなかった先輩ナースにある日こっぴどく怒られて、それ以来怖くて近寄れないというケースも私の周りで何度か聞いたことがあります。
こんな時、自分と先輩ナースの関係だけでなく、ほかのナースの関係性も見た方がいいと思います。同僚に「あの先輩ってどう思う?」みたいに聞いてみましょう。その中で「あの人って言い方きついよね」のような話があれば、ホッとできるはずです。同じような悩みを持っている人がいるだけでも安心感が持てます。逆に「そんなにきついかな?」と言われたら、少し見方を変えてみることです。そうすれば、とっつきにくいという感じが和らぐかもしれませんよ。
口うるさい先輩
何か常にイライラしている先輩ナースはいませんか?口を開けばだれかの文句や愚痴ばかり言っているナースっています。こんな先輩がいると、なかなか話しかけにくいですよね。
しかしこの時先輩の立場になって考えてみましょう。常にイライラしているのは、責任感の強い証拠といえます。またいろいろと口うるさく注意してくる先輩は、看護師グループのリーダー役であることが多いです。他の人を引っ張るだけのパワーを持つためには、常にイライラしているくらいのエネルギッシュさがないといけません。
このようにしてみていけば、「やかましい先輩」から「責任感の強い、仕事をうまくやろうと努力している先輩」になりませんか?そうすれば、口うるさく言われてもそれほどストレスには感じないはずです。また恐怖心も多少は薄れませんか?
無愛想な先輩
看護師というと白衣の天使などと言われて、常に優しく笑顔で接しているイメージを持つかもしれません。しかし私の周りでもそうですが、無愛想な看護師もいます。こちらが笑顔であいさつをしても、そっけない態度をとる先輩ナースに出会ったことはありませんか?こんな無愛想な態度を取られると、なかなか近寄りにくく感じてしまいます。
しかしよく見てみてください。怒っている、不機嫌だから無愛想な人もいるかもしれませんが、もともとそんな感じの人という可能性もあります。私の同僚のナースでも「作り笑顔をすると変な感じになるから、うまく笑えない」と悩んでいる人もいました。「この先輩はもともとこんな感じなんだ」と割り切ってしまった方がいいかもしれません。人間誰もが常に笑顔を作れるわけではありませんしね。
自分にだけ厳しい先輩
他の看護師と比較して、自分だけ明らかにきつい態度をとってくる、理不尽なことを言われるというケースもあるかもしれません。実際看護師の世界では、このようないじめに近い問題が起きることも往々にしてあります。いじめがどんどんエスカレートしてしまうと、耐え切れなくなって離職する人も実際見られます。もし理不尽でいじめのような接し方を先輩ナースからされているのであれば、考え方を少し変えてみましょう。
たぶん「なんでいつも私だけ?」という不満があるはずです。しかし少し解釈を変えてみましょう。「私に期待しているから私だけこのように言ってくるんだ」という風に思いましょう。もちろんただ単にあなたのことが嫌いで理不尽な仕打ちをしているのかもしれません。ただ受け取るこちらの気持ち一つで、耐え切れる場合も出てくるのです。
本当に毛嫌いしている人がいたとして、怒るとか嫌味を言いますか?たぶん顔も見たくないはずですから、怒るというアクションすら取りたくないはずです。ただし精神的に傷つくような罵倒を繰り返されるのなら、いじめの可能性が高いです。その場合には転職した方がいいと思います。