《お悩み相談》夜勤に慣れず、今でも怖いです
夜勤嫌いナースさんからのお悩み相談
病院で勤務していると、必ず夜勤を行わなければいけませんが、私は昔から夜に1人で何かをするのが怖かったので、早めに寝ていました。看護師になってから初めて夜勤を行ったときには、やはり昔と同様に怖くて、看護師の仕事に集中することができないのです。特に病院では多くの人が亡くなってしまうので、より一層恐怖が増してしまいます。
大人になってから幽霊が怖いと言っているようではいい笑いものになってしまうので、当然人に話して相談することもできません。このようなときに、夜勤の怖さを克服する方法があれば教えてほしいと思います。しかも夜勤は急病人が多く、責任が重いのはわかっていても、恐怖を克服できないので何か対策はないでしょうか。
アドバイス
●夜勤のない職場に転職をする
夜の病院が怖いという人は、そう簡単に克服できるわけではありません。人の性格を簡単に直せれば、誰も苦労はしません。よって夜の病院が怖いというのであれば、夜勤のない職場に転職するのが最もよい方法でしょう。看護師の職場には夜勤のないところも多いので、思い切って転職してしまうのも1つの選択肢です。
怖いのを我慢してしっかりと勤務できるという人は克服できるでしょうが、現在でも夜の病院を歩くと足が震えてしまうという人の場合には、とても克服できるとは思えません。子供の頃は怖くても、大人になったら怖くなくなるという人も多いのですが、大人になっても恐怖心を克服できなければ、看護師の資格を取得して初めて新卒として就職するときに、夜勤のない職場を選んだ方がよいでしょう。
看護師の資格を取得できれば、病院に夜勤があることは知っているはずです。それでも病院に入ったのであれば、夜勤を行うことを承諾したのと同じでしょう。就職してしまったものは仕方がないので、どうしても夜勤は怖くてだめだというのであれば、転職するようになるのです。
●幽霊は存在しないということを自分に言い聞かせる
夜の病院が怖くて、お化けが昔から大の苦手だと思っていても、どうしても患者の力になりたいからと病院に就職したという看護師もいるでしょう。そのような人は、病院を辞めないで続けていきたいと考えていると思います。そこまで病院の勤務を希望するのであれば、幽霊やお化けを克服するしかありません。問題なのはどのようにして克服するのかという点ですが、それは自己暗示です。
自己暗示というのは1回や2回夜勤を行ったぐらいでは克服できませんので、最初のうちは我慢する必要があります。そのときにお化けや幽霊はこの世に存在していない、病院なのだから物音がするのは当たり前だと強く思い込むようにします。このように強く思い込むことで、だんだんと夜勤が怖くなくなってきます。
この時点でもう我慢できないというのであれば、やはり夜勤がない職場に転職するしか方法はありませんが、我慢できるのであれば、十分克服できる可能性はあります。最初からいきなり1人で病院内を回るということはありませんので、最初は必ず先輩と一緒に説明をしてもらいながら回るでしょう。このときに、先輩看護師がいるから安心だと考えるのではなく、自己暗示で幽霊やお化けはいない、病院だから物音がするのは当然と思い込むのです。
さらに重要なことは、患者のことをきちんと考えることです。万が一患者が夜中に病状が悪化した場合、看護師がしっかりと対応しないといけなくなるので、患者は大丈夫かと考えることも大切でしょう。患者のために頑張らなければいけないと考えることで、恐怖心から少し解放されるということもあります。
新人看護師はまだ夜勤に慣れていないので、患者の方へ神経を逸らすことができれば、恐怖心よりも緊張が勝って怖くなくなる場合もあるでしょう。このように少しずつでも克服していける看護師であれば、最初は夜勤が怖いと思っていても、しっかり克服できます。病気は気からという言葉があるように、恐怖心も気からなので、考え方を徐々に変えていくことで改善していきましょう。